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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
魔法学院編
38/132

ラッキースケベのち厨二病発表会へ



 「おはようございま~す」


 「ま~す!!」


 「失礼します」


 「来たのじゃ」



 翌日。 カルテに言われた通りに来た主人公達だったが、どうやらカルテは採点で忙しそうであった。



 「少し待ってくれるかしら? この束だけやってしまうから」





 ~採点ちう~

 テストの採点ってマジで時間かかるんよな。 学校でテストの返却が遅かったら、この先生は仕事に追われてるんだなと憐れんであげよう。





 「はぁぁーーー終わった!!」



 疲れたのか、グイーッと背伸びしたカルテはようやく主人公たちの方を向く。



 「待たせたわ…ね????」



 「にゅおぉぉっ!? 目がっ、目がぁぁぁぁ!!??」



 目線の先には主人公が目を抑えてゴロゴロと転がっていた。



 「カルテ…お主薄い服を着るなら胸当てぐらいは付けよ。 さもなくば、こやつのような変態に目を付けられるのじゃ。」



 「へ? 胸当…て……きゃぁぁぁ///」



 「やっぱりポンコツでしたね」



 薄い服で胸当てをせずに背伸びなんてすると……そりゃあ主人公もガン見するわな。






 「ま、待たせたわね///」



 「別に着けなくてもよかっ、イテッ」



 「なにバカなこと言ってんの兄さん。」



 一旦仕切り直し。


 とりあえず試験に乱入する前に、授業のサポートをしてくれる教員と顔合わせをするらしい。



 「それじゃあ呼んでくるわね」






 10分ほど待つと……



 「なんで私が新任のやつと顔合わせを…」



 「まあまあ、あなたも知ってる子だからね」



 「は? 知っているってどういうこ…と……なんであんた達が此処に!!??」



 「「セラ(さん)!!??」」



 サポートの教員とは、マックスのパーティーのセラだった。



 「マックスとラインは!?」


 「どうして魔法学園に??」


 「兄さん、誰この人?」


 「そういえば初対面でミウは寝ておったの。」



 「はいはい一旦落ち着きなさい セラ、自己紹介。」



 カルテが詰め寄る主人公たちを落ち着けてから、セラは話し始めた。



 「えっと? 何から言えばいいのか分からないけど、次代の英雄というパーティーに所属している魔導士のセラというわ。 今は魔法学園で教師をやらせてもらっているけど、いつもは普通に冒険者をしてる。 パーティーメンバーの二人の内のラインが王国に里帰りしていて、マックスはそれについて行った…ぐらいかしら?」



 「よろしくねセラちゃん!! 私は兄さんの妹兼奥さんの美羽!! でこっちが」



 「神のニコルじゃ。」



 「………通報したほうがいいかしら?」



 わかるよ!!妹兼奥さんと自称神はおかしいもんね!! でもやめて!!通報はやめて!!






 「まあ理解はしたわ。 学園長が新任とか言って変な奴を入れるよりかは遥かにマシね」



 またポンコツ学園長の無茶ぶりだと知り、セラは呆れながらも主人公たちならとほっとしていた。



 「よし。 自己紹介も終わったわね。 それじゃあみんな行くわよ!! 試験会場に乱入しに!!」



 「「「「おぉーー!!」」」」



 「え? ちょっ、乱入!? 待って!!」



 流石のセラも学園長には振り回されるらしい。






 「それでは受験生の皆さんはその案山子かかしに向かって魔法なりなんなり得意なことを…」



 移動してきたのは講堂らしき場所。 今は女性の先生が受験生に向かって説明しているらしく、座っている全員が同じ方向を向いている。



 「最後に!! 人に向かって魔法や攻撃をするのは…」



 「失礼するわね!!!!」



 「………【フレイムランス】 「あっぶな!? 何すんのよ!?」 このように危険なので、やめましょう。 それでは説明を終わります。」



 パチパチパチパチ。


受験生の拍手につられて、セラや主人公たちも拍手をする。



 「いやいやいやいや!! なんで私が悪い例みたいになってるのよ!?」



 「はぁ…これが我が校が誇るポンコツ学園長です。 先ほどもいい的になってくださいましたね。 ハイ拍手―。」



 パチパチパチパチパチパチパチパチ



 「それでセラ先生以外の後ろの方々はどなたでしょうか? 学園長、拗ねてないで説明しなさい。」



 「私に命令しないでくれるかしら!? 今年入ることになった新任の先生よ!!」



 命令聞いとるがな。



 「またポンコツな思い付きですか…… それで?ここに連れてきた理由は若いからって気に入らない人が出ないように強さをその目で確認させるためとかいう安直な理由じゃないですよね?」



 「……………そんな安直な理由です…ハイ。」



 バレてますね…ははは



 「まあいいでしょう。 学園長はいらないので隅に座っていてください。 そこの4人はこっちに来てください。 受験生のお手本としてやってもらいますから。」



 「私学園長なのに…グスン」



 「「「「はいっ!!」」」」



 「それでは受験生の皆さんは一定の距離を開けてください!! 何をするにしても攻撃とは危険なものですからね!!」



 試験官の先生がパンパンと手を鳴らすと、受験生はある程度離れていった。






 「それで?あなた方は何が出来るんですか? できれば攻撃方法は分散しているとありがたいのですが?」



 「俺が近接でいいよな?」


 「じゃあ私はビーム出すよビーム!!」


 「それなら私は回復魔法の極致を見せましょうか」


 「我は極大魔法でも打つのじゃ」



 「……それは安全にできますか?」



 特に最後の極大魔法なんて物騒にもほどがある。


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