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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
冒険者編
24/132

俺!ダンジョン!!



 「とりあえず美羽を起こしてくれるかの?」



 主人公のステータスを閲覧するために必要なのか? と思いつつもノエルは美羽を揺すり起こす。



 「んお~~揺れてるっ! 世界が揺れてっ…てあれ? どこ、ここ? お、いいおっぱい」



 「あっ、揉まないで///」



 「ほれ、美羽。 お主をツクルに付随させるのじゃからこっちにこい」



 は~いと返事しながらツクルを抑えている手とは逆の手の前に座る。



 「じゃあ始めるかの、【上位権限 情報改変】……にしてもなんでこんなバグっとるのじゃ……あぁ、なるほど、有機物と無機物の対応が甘かった……うぇっ、不滅まで……これでダンジョンの方にくっつけてと……どうせならダンジョンの方も面白く…あっやばっ」



 「え?ちょっ?何がやばい…」



 「今集中しとるから話すでない!!…ちょっ!力が…あっっっ!?」



 驚愕の言葉と共に美羽の体が光り出す……あれ?美羽の方なの?


 光が収まった後には……天使のような姿をしている美羽がいた。



 「………混ざっちゃったのじゃ……」



 「……何とだ?」



 美羽に何かヤバいものでも混ざったのかと主人公は聞き返す。



 「お主の中で混ざっている2つのダンジョンをいじった時にの……我の力が…ちょっぴり……あぁ、美羽の方に問題はないのじゃ。 我の力にあてられて進化しただけだからの……あ…ステータスの方も……うむ!!問題ないのじゃ!!たぶん!!」



 本当に大丈夫なのかと主人公自身を鑑定してみるが…


===========================================

名前:斎藤 造 サイトウ ツクル

性別:男

種族:ダンジョン

スキル:混沌のダンジョン 言語理解 不壊 不滅

===========================================



 「……さっぱりしたな……で?色々どこいった?」



 主人公のステータスからは職業やレベル、数値、装備欄まで消えていた。



 「…ダンジョンにはそんなステータスなんてないじゃろ…?」



 「……ラフィス…問題は?」


 ≪ないですね。むしろ神様の力で運用しやすくなってます。 むしろ問題があるとすれば神様の方ですね≫



 「どういうことじゃ?」



 ≪神界に戻れますか?≫



 「戻れないわけがない…じゃ……ろ………」



 戻れないようだ。




 「へぇ~~ じゃあニコちゃんも兄さんのお嫁さんになればいいよ!!」



 「ハーレムの一員確定ですね!! というかニコちゃん?さんはやっぱり神様だったんですね。」



 美羽とノエルは喜んでいる。



 「だれがニコちゃんじゃ!!ニコルじゃニコル!! は~しょうがないのぉ……ツクル、力が戻るまではお主の所にいさせてもらうからの。」



 「ずっといてもらっても「黙るのじゃロリコン。お主とお主の妹の性癖のせいで姿が固定されたんじゃからその責任も取れ。」…あい。」



 やはり邪神ちゃんはロリ。メモメモ






 「それじゃあラフィス?だったかの。 ダンジョンを開いてみるのじゃ。」



 「え、いや、こんなところで開い?たらヤバいんじゃ!?」


 【問題ありませんよマスター、ドアの所にでも手を当ててみてください】


 「…これでいいのか?」



 主人公が部屋のドアに手を当てると…



 「≪構築≫」



 ドアが黒く染まっていき、ヴォォォンという音と共に向かい側が見えるようになった。



 「「「おぉ~」」」



 「世にも珍しい異界型のダンジョンじゃの!! トリガーはオペレーター…ラフィスに持たせてあるからの、好きな時に好きな場所で開けるのじゃ!……狭い場所は通れないから無理じゃが…。」



 一同はドアから中に入っていった。






 「懐かしいな…ここ」



 主人公が初めに目を覚ました部屋がそこにはあった。 洞窟のような真四角の部屋だが、今回は中心に台座もダンジョンコアもないようだ。



 ≪どうせならこの部屋は皆さんで作りましょうか?≫



 ラフィスの言葉と共に主人公の目の前にはこの部屋であろう真四角のホログラムが浮かび上がった。




 「どうする?異世界っぽい部屋とか?」


 「アホなの?兄さん。リラックスできる部屋じゃないと」


 「ベッドは大きいものがいい…です///」


 「「「≪ニヤニヤ≫」」」


 「此処からダンジョン全体を見れるようにじゃな…」


 「「「「≪………………≫」」」」




 「完・成!!ってこれほとんど俺の部屋じゃねぇか!!??」



 完成した部屋は日本で主人公が住んでいた部屋に酷似していた。 床には畳が敷いてあることや押し入れがあったはずの空間はくり抜かれ明らかに場違いなキングサイズのベッドが置かれていること。窓から見えるのは外じゃなくモニターであることなどを除くと、まんま主人公の部屋であった。……原型あるか?



 ≪反映させるので一度出てください≫



 外に出た4人が談笑している内に部屋は完成したようだ。




 「「「「おお~いい感じだな~(ですね~)(じゃの)(だね!)」」」」


 ≪では最後にサプライズといきましょうか≫



 部屋の中心に魔法陣が現れ、眩く光り、見知らぬ人が現れた。



 「どうですか?ますたー」



 「……ロリ巨乳…だと!?」



 「ずるいっ!ずるいよフィーちゃん!!」



 「む~私も小さい方が…」



 「なにアホな会話しとんじゃお主ら」



 現れたラフィスは黒髪ロングのロリ巨乳だった。





もしや正妻の座はラフィスに渡るのか!?



 次回、正妻戦争!! 正妻は誰の手に!?







……そんな話はありません。


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