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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
冒険者編
16/132

天神のダンジョン②



「ただいま戻りました」



 中世的な見た目から戻った主人公はアラン達のもとに戻っていく。



 「つ、つえぇぇ!!!」



 「ははは...私たちより強いんじゃないの?」



 「………ふぇぇ」



 「だから連れてきたんですね。アランさん」



 「ま、そういうことだな」



 一層のボスを倒したためかボス部屋の中央に魔法陣が現れる。この魔方陣に乗ることで2層に進めるようだ。



 「そこのアホ顔三人衆は呆けてないでさっさと乗れ、置いてくぞ」



 「「「……はっっ!?ちょっ、まっ」」」



 一行は魔方陣に乗って2層へと進んでいった。






 「あの? ゴブリンしかいませんが?」



 「1~3階層はゴブリンしか出てこないぞ」



 2層を探索していた一行だったが、あまりにも1階と変わらない様子に主人公が突っ込む。 しかしアランが言うにはそもそも1階から3階はゴブリンしか出現しないらしい。


 絵が変わらないので…カッッットォォォォ!!






 つきましては4階。 2層と3層が1層よりも広かったためか、アラン以外は少し疲弊気味だ。 主人公は歩いたからというより絵面が変わらな過ぎて飽きた感じだが。



 「4層からはゴブリンの代わりにオークが出てくるが、この階層は俺に戦わせてもらうぞ オークのドロップアイテムを回収しないといけないからな……。」


 「ついでに5階層にセーフティエリアもあることだし、今日はそこまで行くぞ。」



 「「「「「了解です」」」」」



 ドゴォォォン、ドガァァァンという音を背景にテクテク歩いていく主人公一行。 接敵をする前にアランが索敵し、即殺しているためか雰囲気は安全な洞窟探検である。



 「暇…ですね…。」


 「そうね…。」


 「安全ならなんでもいいです!」


 「ノエルは相変わらずだな…。」


 「アランさんが強すぎる………。」



 危険なことをしたくないノエル以外はなんとも言えない顔をしている。 アラン信者のマックスでさえテンションが低いようだ。




 「戻ってきたぞって…なんて顔してんだお前ら」



 この階層のオークを全滅させたのかアランが帰ってきた。 ボス部屋も攻略してきたようで、主人公たちが着いた時には魔法陣が出ている状態だった。






 そして5層、天神のダンジョンは5階層ごとにセーフティエリアが存在し、今日はここで一泊することになるらしい。


 時間的にはもっと進めるだろうがオーク肉の依頼が多いらしく、10層まで進むこともできないらしい。 それにしても……



 「幻想的ですねぇ……」


 「「「「だよなぁ(だよねぇ)…」」」」



 セーフティエリアが存在するというより5層自体がセーフティエリアそのもののようで、食材のダンジョンのようにどこまでも続いているというわけでは無いが、そこそこ広い空間が広がっている。


 その中心には泉が湧き出し、周りに立っている木には食べられる実が生っている。 ただ一つだけ景観をぶち壊しにかかっているものがある。



 「あの…アランさん…? 何ですかあの禍々しい扉は…?」



 気にしないようにしていたが、入ってきた魔法陣から見て右側に、魔王城の扉のようなものが存在している。



 「あぁ、あれか? モンスターハウスだな。 下4層分のモンスターが超強化されて一定時間の間出てくるぞ。 ドロップアイテムもうまいから俺は入れるだけ入るが、ツクルも後で入るか?」



 「へぇ~、入ります!」



 どれぐらい強いのかな。などという安易な発想で行くなんて言ってしまった主人公だったが後で地獄を見ることとなる。



 「じゃあとりあえずテントとか取り出すから設置頼むわ。」



 「「「「「了解でーす」」」」」



 アランがアイテムバッグからテントなど一式を取り出し、主人公とマックス達に押し付けると、身軽になったとでもいうかのように肩を回しながら禍々しい扉の中に入っていった。


 そしてアランが入った後にバタンッ!と力強く扉が閉まった。






 「ツクル君…入らない方がいいですよ…。」



 ペグを地面に刺しながらノエルがそう言った。



 「正直俺らでもキツイって言えるぐらいには物量で押してくるぞ!!」



 行ったことがあるのか青い顔をしながらマックスも忠告してくる。



 「そういえばセラ、あれ渡しておいた方がいいと思うぞ。」



 「あ~そうね はいこれ。」



 と言って渡してきたのは黄色く発行した立方体だった。



 「なんですかこれ?」



 「天神のダンジョンで死んでも、死んだときの状態が保存される石だな。」



 「通常ならこのダンジョンで死ぬと復活の代わりに10レベルを減らされることになる!!だがその石を持ってさえいれば減らされずに済むってことだな!!」



 天神のダンジョンを攻略するにあたって一番重要な石だと言えるだろう。



 「ありがとうございます!!」



 と主人公も答えるが…正直に言えば…



 ≪マスターは減らされるレベルがありませんからゴミですね≫


 「(そういうなよラフィス。 お守りでもいいだろ?)」






 主人公は1週間アランと共にダンジョンに潜ってはいたが、結局レベルは1から変動することが無かった。


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