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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
冒険者編
13/132

そして一週間が経った



 主人公がギルドマスターに尻を追われてから一週間が経過した。



 この一週間の間には色々なことがあった。


 アランの宿屋を手伝ったり…ホモから逃げたり…ダンジョンで模擬戦をしたり…ギルマスから逃げたり…オペレーターとの戦闘同期を試したり…ギルマスに部屋に侵入されたり…尻を掘られかけたり…ホモが増えたり…ホモから…ホモか…ホモ…ホ…………イツカブチコロガス



 そんな日々を過ごしていたある日、いつものようにダンジョンから帰宅した主人公とアランはギルドの中が騒がしいことに気が付く。



 「ん~? 何かあったか?」



 「特に何も無かったはずですがね~」


 「まぁ、どうせギルマスが尻でも追っかけてるんでしょう。」



 何度も追われた主人公が言うと説得力が違う。だが、今回は追われる側が違うようだ。




 「おっ!アランさん!あいつら帰ってきましたよ!」



 「げっ…」



 騒いでいた一人がアランのことを見つけるとそう言い放つ。 言われたアランの方も苦虫を噛み潰したような顔をしている。



 「どうしたんですかアランさ「うおぉぉぉぉ!!!ア・ラ・ンさぁぁぁん!!!」」



 主人公がアランに理由を聞こうとすると、騒がしい声が響き渡る。



 「お久しぶりですアランさん!!一番弟子のマックスが返ってきましたよ!!いや~相変わらずかっこいいですね!!いつか俺もアランさんみたいに………そういえば俺のパーティーもA-に………そろそろ俺にもしっかり修行をつけて……………どう思いますかアランさん!!!!」



 「おっ、おう」



 うーんこれは厄介オタク



 「よっしゃぁ!!それじゃ明日からダンジョンに へびゅっ!!」



 「何ほざいてんのよバカックス」



 同じパーティーのメンバーであろう女の人に後ろから殴られる。



 「いひゃい…なひひゅるんだひょシェラ!」



 「だまらっしゃい!アランさんに迷惑でしょうが!!」



 「あぶぁっ!?」



 舌をかんだマックスを追撃しようとするビンタを何とか躱す。 



 「ははは…アランさんも大変そうですね…」



 「分かってくれるか…」



 後ろで攻防を続けている二人をほっといて苦労の共有をする主人公とアラン。


一つ言えることがあれば…厄介オタクの前でアイドルと話すべきではないと言わせてもらおう。



 「お゛???誰だお前???」



 見つかった…



 数瞬前はわちゃわちゃしていた厄介オタクが目ざとく主人公の前に現れる。



 「う゛ぇっ」



 「アランさん、誰ですかこいつは!?」



 「………うちの宿屋の店員…だな」



 「なぁんだぁ~そうですよね、まさかアランさんと一緒にダンジョンに行った帰りだから二人でいたなんてことがあるわけないですよね~」



 「「ま、まさかそんなことあるわけ…ははは…」」



 こういう時に限って異常に勘がいい。







 場所は変わりアランの宿屋、マックスのパーティー4人と共に戻ってきた二人は、とりあえず自己紹介から始めるらしい。



 「とりあえず俺は紹介するまでもないよな。 じゃあツクルから自己紹介な」



 「えっと、俺はツクルといいます。一週間前からこの宿屋で働かせてもらってます」



 「はい!次、俺!!マックスだ!“次代の英雄“のリーダー兼剣士!よろしくぅ!!!次セラ!」



 「はぁ、ほんとうるさいのよあんたは。 私の名前はセラ、こいつの幼馴染でこのパーティー“次代の英雄”の魔導士枠 よろしく。」



 「えっと、私ですかね? 私はノエルって言います。 治癒士をやっています。 ツクルさん、よろしくお願いします。」



 「最後に俺だな。 ラインという。 このパーティーの壁役だな。 役割が似ているのもあって、アランさんを目指させてもらっている。」



 「やっぱラインずるいっっ!!俺も壁やりたいぃぃぃ!!「黙りなさい単細胞」はい…」



 「「こういう関係だから(ですので)、マックス(さん)から何かあればセラに言いつけろ(セラさんに言ってください)」」



 「よ、よろしくお願いします。」



 幼馴染っていいよね。まぁ現実だとこうはいかないんだよね…ははっ



 ~わちゃわちゃタイム~



 自己紹介も済んで意気投合した一行は明日みんなでダンジョンに潜ろうという話になった。 とりあえず今日は4人も酒場を手伝うこととなったが…



 「うおぉぉぉぉ!!酒を頼んだのは誰だぁぁぁぁぁ!!!」


 「(パリィィン)誰よ皿割ったやつ!!」


 「あわ…あわわ…わ」


 「ほれ、焼きそばだ 美味いぞ え?頼んでない?……美味いぞ。」



 「…こいつら役に立たねぇ…」


 「どうしてこうなった……」



 有名な冒険者がなんでも出来るなんてのは幻想であることが分かった。 むしろいつもよりも大変だったと後日主人公とアランは語っていた。


 主人公はいつもより大変だったこともあり、いつぞやのダンジョンの中のように気絶するように眠り、アランも弟子にするなら戦闘の前に常識を学ばせた方がいいな。と現実逃避をしていた。


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