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謎を紐解いて  作者: キョンシー
第5章 ファインド襲来
9/21

ファインド襲来 前編

 3月12日の5時。自然とこの時間に起きた。支度をしよう。

厨房に立った私は、朝食を作るために久々の料理をした。お菓子作りとかしたことないからなぁ。

うまくできるだろうか。私に女子力なんてものはない。

 久々に作った割には美味しかった。…とそこに電話がかかってきた。

『早朝にすみません、咲魂さごんです。』相手は早姫さきさんだった。

「どうしたの?」

『そちらの方に月輪つきわさんおられませんか…?』

外をインターホンのカメラ越しに確認した。だがいなかった。

「いないけど…何かあったの…?」

『月輪さんって、5時ぐらいには警察署にいるらしいのですが、いないんですよ…。』

戦慄が走った。

「え?ちょっと待って…。そっち行きます。」

『はい、お願いします…。』

 道路交通法に引っかからない程度に車を飛ばした。遙申はるた曰く、希々(きき)さんは規則正しい生活を送る人と

聞いたから、寝坊なんてことは無いと思う…。いや寝坊であると信じたい。

 私が警察署に着いた時も、希々さんの姿が見えなかった。

小遙こはるさん、おはようございます。俺も咲魂さんから聞いたんですが、月輪さんがいないとか…。」

そう言ったのは、青海影木あおみえいき

 2人と合流し、居そうな場所を捜そうと思ったが、そんな必要はなかった。

「あ、皆さんおはようございます!」

そう後ろから声をかけてきたのは紛れもない希々さんだった。

「つ、月輪さん!今までどこにいたんですか!」早姫さんが問いただす。

「警察署の地下にいました。上層部の方々から“これ使っていいよ!”って言われたんで。」

 そう言うと、希々さんに案内されて地下の格納庫という場所に案内された。

「交通規制兼追跡ロボ…ファインドですっ!」

希々さんが嬉しそうに紹介したこのロボ…どう考えても機関銃つんでるじゃん…?

「ファインド…そう言えば、所属するときに聞いたっすね…。許可された人しか扱えないって…。

ってことは月輪さん…?」

「そうです!許可を頂きました!」

…上層部何か企んでないか…?

 10時。結局私はいることになった。助手3人からの頼みだった。…なんか照れる。

 13時。昼食を食べ終わって、席につこうとしたら、通報があった。

『藍丸自動車道にて当て逃げ事件発生!逃走車両はウラン町(南)に向かって逃走中!現場には

数台PCが追跡を始めているが、なかなか追いつけないもよう。至急応援願う!』

「艦艇警察署了解、4人向かいます。」

「高速道路…ですか。…ってことは早速ファインド使えちゃうのでは?」

私たち3人はパトカーに、希々さんはファインドに搭乗した。

 自動車道…ようするに高速に乗って追跡を始めた。もちろん、高速にぴったりのパトカーを選別

したのでそこそこ追いつけるだろうし、こっちにはファインドだってある。

「ナンバーは…24-47ですね…。ほかの方々が追跡しているはずなので、私たちもそれに加担するか

検問をしくかしましょう。」

…そういや私たちって捜査一課よね…?なんで交通機動隊と同じことしているんだろ…。別に

いいんだけど。

一方ファインドは、1人乗り用であるため、私たちまで搭乗できないが、通信技術は完備されている

ので、無線さえつなげれば連絡が取れる。

 で、遂にもともと追跡していた警察署の方々が痺れを切らしたのか、逃走車両のタイヤのパンクを

許可させた。でも私たち銃持ってきてないのよね…。というか、遙申によると、玄武げんぶ課長とか

いう人の一件で拳銃に対する規制が強まったそう。

「希々さん、ファインドって機関銃つんでます?」

『機関銃はつんでいるようですが、弾丸が大きいですから、パンクどころじゃ済まないかと…。』

「当たり所によっては死体がでてきますね。」

『ですね!…あ、操縦席にタイヤパンク用のライフルがありました。』

あるの?!しかもパンク専用?!そんなものあるんだ…。

無線からの反応が途絶えると同時に、ファインドの操縦席が開き、希々さんがライフルを構えていた。

「うわぁ…希々さんが銃構えているところ初めて見るっす…。」

ライフルが ピシュン という奇妙な音をたてた。そして、放たれた弾丸はタイヤに命中し、パンク

させることができた。だが、逃走車両はまだ停まらなかった。

「むー、高速降りられたら被害が出てきそうだなぁ…。」

「むーって…。」早姫さんは驚いているのか、嬉しがっているのか分からない表情で聞いた。

そうしていると、ファインドは勢いよくジャンプした。そして驚いたのは飛びながら操縦席のハッチが

開き、希々さんが射撃した。そして右前輪にあたった。…え?車が動いている+ファインドが動いて

いる+浮遊中だよ…?よく当てれるなぁ…。

逃走車両は、遂に制御が効かなくなったか、スリップしそうになった。

「そろそろ止めたほうがいいよね。というわけで希々さん、止めれるかな?」

『承知しました~。』

そしてファインドは素早く逃走車両の前方にまわり、強制的に停車させた。高速道路のど真ん中だが

仕方ない…。どうやら既に、交通規制はしてくれているっぽいので、端にどうにかよせて聞かねば。

停める…運転手の意志でとめること

止める…他人の意志でとめること

(Google先生より)

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