1話 黒歴史ランド開演!
「めんどくせーーーー。なんもしたくねーーー。」
そう言っている男は、高校2年の竹 信孝だ。
彼は、いつも動かない。常に動かない。
「おい!お前そんなんどうでもいいから早く動けよ!」
「めんどくせえええええ。」
竹を無理やり制服の襟を掴んで、学校に向かわせようとするのは、幼なじみの田中 正一だ。
ズルズルと竹を引っ張り、もう少しで学校に着くという所まで引っ張ってこれた。竹は体重が軽い。重かったらこうしてやってないと心の声で言う正一だが、
「あのさ、、なんでそんなに何もしたくないんだよ」
「は?そんなの理由なんかねえだろ。俺は強制してくる学校とか大嫌いなんだよ。」
「はあ、、」
とため息をつく正一。
「あと、言いたいことがある、なあ、、」
と言葉を言おうとした最中、正一が振り返ると竹の姿が無かった、、。
「ん?ん?アレどこいったアイツ。」
竹は、全力疾走で逃げた。どこに逃げるのかは、もう分かっていた信孝だがもう追いかけることは諦めた。
「よっしゃああああ。逃げてやったぜ。お前は俺に追いつくことは出来ねえええのよおおお。」
無駄にテンションの高い竹が家に着いたと思った矢先、
金髪の少女がこう言った。
「貴方!私の話を」
「悪ぃ、誰だ。知らね」
と竹は家に入って言った、、。
「よしよしよしよし、、。寝よ。」
スピースピーと寝る信孝、、彼は1度寝たら6時間は絶対起きない。そんな彼が秒速で起きた事が目の前で起こった。
「竹、、学校は?」
そう言う言葉の主は、母の竹 美海だ。
「えええととと、、めんどいから休んだ」
笑顔で言う信孝に母は、ため息をつき、言う事を躊躇ったかのような顔で言う。
「学校とは全く関係ないんだけどさ、1番ノブに言いたいことあるんだけど」
と次の言葉を母が言おうと瞬間に何かを悟った信孝は可能性を考えた。
「(まてよ、、これって学校より大事なこと?なんだ?分からん、、まさかあれかあれがバレたのか?いやいや、バレたら終わりじゃん俺。メシ食べる時気まずいって。そんなことは無いと願いたい、、)」
「あんたオ〇ホ買いすぎあんたの部屋のロッカーあるでしょ?中学の時にあったロッカーを卒業だから家に持って帰って来て使ってたもの。。たまたま空いてたから見たらなによオ〇ホ45個ってふざけてんの?」
1分ぐらいの沈黙が終わり、、、
「(終わったーーーー。はい終わりーーー俺の人生終了ーー。家族にバレるとかまじ死ぬまじ死ぬ、!)」
母は「別にさ、男だからいいけど買うのはけど数がありすぎてこんなに使う?って言いたいのよ。あとさ、」
「やめろ!それ以上言うな俺を精神的に殺す気か!」
「で」
「はい」
「はい じゃないでしょ。学校は?」
話題をオ〇ホから変え、驚愕する信孝だか、今考えていることはこの状況を打破することだ。打破、、打破、、無理じゃね?
「ええっと、母さん俺はさ」
と信孝が言葉を発した途端、母が倒れた。
「嘘だろ?急すぎんだろ。どうしたんだ?」
心臓が動いていることを確認し、安堵するがそれよりも気になるのが信孝が今いるのは、2階の自分の部屋だがなにやら下の階から物音がする。気になった信孝は恐る恐る階段をおりて行く、すると
「あーーー!やっと見つけたぞ!オイラを無視したやつ!」
そいつは金髪、、の少女だった。
「無視?ああーー。さっきの。」
「ふん。まあいい。ところでお前私の今から言うことを聞け。」
「(勝手に人の家あがりこんで、リビングから取ってきたリンゴとメロンにかじりついてるアンタに言われたく無いんだけどなあ。)」
金髪の少女は、小さい手から紙とペンを出した。
「書け!」
えらく命令口調な少女だか、とりあえず受け取り紙に書いてあることを読んだ。
「(私はこの日をもって現世から異世界に転移し、条件を満たすまで現世に戻ることは致しません。ここに同意だって?)」
「ペン渡したろ?それで書いて同意して私に渡して。それで終わりだから。」
笑顔で笑い、いやいやいやと、否定する信孝の意思は無視された。
「めんどくさいんだよ。強制的にするわやっぱり、はい書けー。」
少女が書けと言った瞬間に信孝の手が動き、名前と同意の欄にチェックをしていた。
「はい。これで終わりねおつかれさんした。それと宜しくうう。」
「は?」
信孝の下から黒い穴が出現し信孝を飲み込んでいく。底のない黒い黒い穴。信孝は確信した
「俺死んだわ。」
「死んでねえっの。転移するんだっての」
ツッコミはもう聞こえなかった。