青空〜第3話〜
これまでに出てきた人物を、紹介します!!
安西瑞季…ちょっと天然の、12歳。
ある日、不思議な少年と出会う…
神崎恵理…瑞季の大親友で、幼馴染。
小宮健一…ある日突然瑞季の前に現れた、
不思議な少年。
・・・ちょうのうりょく・・・
点と線、言葉と言葉がつながらない…。
「ええー!ちょ、超能力!?」
う・そ!?あたしの目の前にいる、こいつが…?
「おれ、小宮健一。」
健一くん・・・かぁ・・・
だれ?聞いたことないし、見たこともない。
も、もしや…先輩!?
「おれ、転校生。1年の。こないだ、引っ越してきた。」
あ・・・っ、あたしと同じ学年!?しかも転校生で、超能力者…
もうダメ。頭の中の線が、からまってほどけない。
「あっ!おい!時間ね〜ぞ!!早くしろ!!」
そう言ってる間に、彼…健一くんは、フェンスによじ登り、
反対側にきた。
・・・でも、もうあたしは驚かない。だって、さっき飛んだんだもん。
あたしもフェンスを飛び越えた。下は…み、見たこともない…高さ。
こ・わ!!
「ほら!!おまえ、トロイぞ!!」
「う、うっさい!!」
あたしは、健一くんにつかまる。・・・きっと、ここから飛ぶんだ。
屋上の扉は、鍵がかかっていたのだろう。
「いくぞ!」
「ま、待って!!3秒前から…。」
「ったく、トロイやつはこれだから・・・
はい、3.2・・・。」
「えっ・・・は、早い!!」
「い・ち・・・ゼロォーー!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
飛んだ…というより・・・・
飛び降りた!?すごいスピードで!
着地した時…正直、死ぬかと思った…。
だけど健一くんは、平気な顔で、
「あースリリング!たーのしーー!!」
だって。もう、こっちのことも、考えてよ!!すっごく怖かったのよ!!
・・・授業中は、もう、頭が回らない。
・・・あたしが考えていたのは…彼のことばかり…
帰り、彼は、いたずらっこの目で、
「一緒に帰ろーぜ!!」
・・・もう、あんな目に会うのはごめんだわ。
・・・なのに、あたし・・・
なんで帰りまで、こいつと一緒に、飛んじゃったんだろ…




