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青空  作者: かなえ
3/10

青空〜第3話〜

これまでに出てきた人物を、紹介します!!


安西瑞季…ちょっと天然の、12歳。

     ある日、不思議な少年と出会う…

神崎恵理…瑞季の大親友で、幼馴染。

小宮健一…ある日突然瑞季の前に現れた、

     不思議な少年。


・・・ちょうのうりょく・・・

点と線、言葉と言葉がつながらない…。

「ええー!ちょ、超能力!?」

う・そ!?あたしの目の前にいる、こいつが…?

「おれ、小宮健一。」

健一くん・・・かぁ・・・

だれ?聞いたことないし、見たこともない。

も、もしや…先輩!?

「おれ、転校生。1年の。こないだ、引っ越してきた。」

あ・・・っ、あたしと同じ学年!?しかも転校生で、超能力者…

もうダメ。頭の中の線が、からまってほどけない。

「あっ!おい!時間ね〜ぞ!!早くしろ!!」

そう言ってる間に、彼…健一くんは、フェンスによじ登り、

反対側にきた。

・・・でも、もうあたしは驚かない。だって、さっき飛んだんだもん。

あたしもフェンスを飛び越えた。下は…み、見たこともない…高さ。

こ・わ!!

「ほら!!おまえ、トロイぞ!!」

「う、うっさい!!」

あたしは、健一くんにつかまる。・・・きっと、ここから飛ぶんだ。

屋上の扉は、鍵がかかっていたのだろう。

「いくぞ!」

「ま、待って!!3秒前から…。」

「ったく、トロイやつはこれだから・・・

 はい、3.2・・・。」

「えっ・・・は、早い!!」

「い・ち・・・ゼロォーー!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

飛んだ…というより・・・・

飛び降りた!?すごいスピードで!

着地した時…正直、死ぬかと思った…。

だけど健一くんは、平気な顔で、

「あースリリング!たーのしーー!!」

だって。もう、こっちのことも、考えてよ!!すっごく怖かったのよ!!


・・・授業中は、もう、頭が回らない。

・・・あたしが考えていたのは…彼のことばかり…


帰り、彼は、いたずらっこの目で、

「一緒に帰ろーぜ!!」

・・・もう、あんな目に会うのはごめんだわ。

・・・なのに、あたし・・・

なんで帰りまで、こいつと一緒に、飛んじゃったんだろ…

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