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65.【番外編:1】第一回定例会 1

エ:只今より、『フィオナ王女を守る五星の会』の第一回定例会を行います。私、司会進行を務めさせていただきます、エリアノーラ・マ・ノーストキタと申します。皆様、よろしくお願いいたします。


ジ、ゴ、ミ:パチパチパチパチ(拍手)


エ:定例会は、毎月10日のこの時間を予定しております。お忙しいとは思いますが必ず優先してご参加いただくようお願い申し上げます。


ジ、ゴ、ミ:パチパチパチパチ(拍手)


エ:では、皆様、今回が第一回ですので、自己紹介をしていただきます。まずは、国王陛下、お願いいたします。


ジ:うむ。フィオナの祖父、ジャン・マ・アールだ。国王をしておる。本日は、孫のため皆に集まってもらい嬉しく思うぞ。今後とも孫をよろしく頼む。


ゴ、ミ、エ:パチパチパチパチ(拍手)


エ:国王陛下、ありがとうございました。続きまして、次の自己紹介は…


ゴ:はい。私がいたします。えー、私は…


ミ:お待ちください、イーデアル公爵様。次は、私の番でございます。私は、フィオナ王女様の後見人ですので。


ゴ:ミューラ様、私はフィオナ王女様の祖父です。それに、私はフェリオ王子様の後見人ですので、次は私の番です。


ミ:おほほほ。イーデアル公爵様。この会は、『フィオナ王女を守る五星の会』ですわ。フェリオ王子様ではありませんわ。フィオナ王女様の後見人の私が次ですわよ。


ゴ:フィオナ王女様は、フェリオ王子様ではないですか。それに、フィオナ王女様もフェリオ王子様も私の孫です。やはり祖父の私が先に挨拶いたします。


ミ:おほほほ。イーデアル公爵様。私が先ですわ。なんならどちらが先か五星らしく魔力で決めますか?同じ五星とはいえ、イーデアル公爵家の魔力が王家出身の私に勝てるとお思いですか?


エ:お止めください、お母様、イーデアル公爵様。守る会のメンバー同士で争ってはいけませんわ。どうしてもとおっしゃるなら、その争いに私も参加いたしますわよ。お母様は、フィオナ王女様の後見人を、イーデアル公爵様は、フェリオ王子様の後見人をかけて私と魔力で勝負していただきますわ。私が勝てば、お二人とも後見人を私にお譲りいただきますわよ。よろしいですか?


ゴ、ミ:そ、それは…。


エ:お母様、イーデアル公爵様にお譲りください。年齢順といたしましょう。よろしいですわね。


ミ:分かったわよ。仕方ないわね。イーデアル公爵様、申し訳ありませんでした。よろしくお願いいたします。


ゴ:いえ、ミューラ様。私の方こそ申し訳ありませんでした。ノーストキタ公爵様、ありがとうございます。ミューラ様、ノーストキタ公爵様、孫のためにご協力していただき、私、ゴルディオ・マ・イーデアルはたいへん感謝しております。皆様、これからも孫をよろしくお願いいたします。


(ジ)、ミ、エ:パチパチパチパチ(拍手)


エ:はい。よろしくお願いいたします。イーデアル公爵様、ありがとうございました。では、次の自己紹介を…。???国王陛下、如何いたしましたか?


ジ:おぬし、本当に、エリアノーラか?これは夢か?


エ:はい?何をおっしゃってますの?国王陛下?


ジ:エリアノーラが、あのエリアノーラが、まともなことを言っておる。おい、ミューラ、エリアノーラはどうしたのだ?エリアノーラ、大丈夫か?何かよくないモノでも食べたのか?


エ:…国王陛下、私は普通です。よくないモノも食べてませんわ。次は、お母様、自己紹介をお願いいたします。


ミ:国王陛下、エリアノーラは変わりましたわ。これもフィオナ王女様のおかげですわ。自己紹介ですわね。皆様もご存知とは思いますが、ミューラ・マ・ノーストキタと申します。昨年末の三学期末休みより、フィオナ王女様の魔法の先生と後見人となりました。私のフィオナ王女様を皆様よろしくお願いいたします。


ジ、ゴ、エ:パチパチパチパチ(拍手)


エ:お母様、ありがとうございました。では、最期になりましたが、私は、エリアノーラ・マ・ノーストキタと申します。今月頭よりノーストキタ領から王都に戻って参りました。弟が今まで公爵代理として行っておりました仕事は全て私が引き継ぎました。皆様、よろしくお願いいたします。


ジ、ゴ、ミ:パチパチパチパチパチパチパチパチ(拍手)


『フィオナ王女を守る五星の会』は、大いに盛り上がって開会した。

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