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4.フェリオの父2

 初めて王妃の懐妊の報告を聞いた時、エドガーはとても幸せだった。


 その後、暫くして、授かったのは双子らしいとの報告を聞いた。


『男児であれば、王位継承に問題が起きるかな?まぁ、双子と言っても継承者は長男だな。次男とは待遇も変わってくる。双子なのに差があるのはかわいそうだ。双子が仲の悪い兄弟になっても問題だ。なら女児がいいかな。王位継承権を持てない女児なら長女、次女関係なく二人とも平等に仲良く育つだろう。結婚相手にも困らないだろう。いや、待て、やはりかわいい娘たちを嫁には出したくないから、息子の方がいいかなぁ…。いや、やはり、娘に『お父様、大好き』って言われてみたい。娘がいいかなぁ…。』


 ニヤニヤ、ワクワク

まだ見ぬ子供たちのことを考えると

嬉しくて、生まれてくるのが楽しみで、公務の疲れも吹き飛んだ。




 また、暫くして、今度は双子のMRが異なるとの報告を受けた。


 そして、MRの異なる双子のリスクについて医師団から


『双子であっても、同じMRなら出産に問題はないが、

胎児同士にMR差がある場合、MRが低い方の胎児が高い方の胎児の魔力にあてられ成長できない。そして、ほとんどの場合、結局二人とも助からない。

 母体にも大きな負担となり、悪い時は母親も亡くなってしまう。

少ないながらMRの違う双子を無事出産したり、片方だけが助かって産まれた例もあるにはあるが、母親の体のことを考えれば、MRの違う双子はできるだけ早い段階で諦めるのが賢明な選択と思われる。』


との報告を受けた。




 エドガーは青ざめた。


『なんてことだ。双子が無事に生まれてくる可能性がほとんどないばかりか、マリアンヌの命も危険だなんて。』


 王妃の体がとても心配になり、慌てて妃に会いにいった。

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