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3.フェリオの父1

 フェリオが生まれる少し前のゴ・リキ・マ・アール王国。


 若き国王エドガー・マ・アールは、2年前、父である前王ジャン・マ・アールから王位を譲り受け、その翌年、幼い頃からの婚約者である公爵令嬢マリアンヌ・マ・イーデアルと結婚。妃は現在双子を懐妊中だった。


 国王エドガーは、今、とても幸せであると同時に、とても心配であった。

王妃マリアンヌのお腹にいる双子のマジックレアリティ(MR)が異なるからだ。


 MRによって、魔力の質と絶対量が、大きく異なる。

MR★(一星)の平均的な生まれたばかりの赤ん坊の魔力量を1とすると

 ★★(二星)の子は、魔力量10

 ★★★(三星)魔力量100

 ★★★★(四星)魔力量1000

 ★★★★★(五星)魔力量∞


 だいたいの目安であり、同じMRであっても、魔力量に個人差と幅がある。

 魔力量は成人年齢である16歳頃まで少しずつ増え続けるが、成人後は一定量で安定し、鍛練等で多少増えたとしても大きく増えることはないし、病気や老化等で体力が低下すると魔力量も低下する。

 そして、生まれながらのMRを越える魔力量を持つこともない。

つまり、大人でも一星なら、生まれたばかりの二星の赤ん坊の魔力量より少ない。


 一星(魔力量1~(生まれたばかり)→→子供時代成長増加→→魔力量4~7安定(成人年齢16歳頃、個人差あり)→鍛練による増加→魔力量9(一星限界値)→→魔力量~1(老化により減少))

 こんな感じである。


 また、MRを持たない者は、魔力自体がなく、魔法を使うことが出来ない。


 MRを持つは全王国民の二割前後。


 MRを持つ子供がMRを持たない夫婦から生まれることは稀で、ほとんどが遺伝によって親と同じMRを子が受け継ぐ。

両親のMRが異なる場合は、第一子ほど高いMRを受け継ぐ場合が多く、第二子以下は、低いMRを受け継ぐことが多い。

一度出産を経験した母親の体は、自然に魔力量の少ない子を選択してしまうからだと言われている。

また、胎児と母親のMRが二星以上離れていては、胎児が成長できないことが多い。


 MRの割合は、一星が約70%、二星は約25%、三星は約5%

四星は、主に高位貴族、高位魔術士など一部の貴族階級

五星は、王族、公爵当主等国中でも数名


 国王であるエドガーは、MR五星。

元々公爵令嬢であった王妃マリアンヌも高く四星である。

仮に、王妃が五星の子を授かったとしても、母体にそれなりの負担はかかるものの、問題なく子を産むことが出来る。

出来る、はずであった。

 

授かったのがMRの異なる双子でさえなければ。

 















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