23.誕生日パーティー開きたい
二の月の最初の火の曜日に遠足があった。
王都中央公園まで一年生全員で歩いて行って、遊んでお弁当を食べて帰ってきた。
クラス全員でいっぱい遊んで、フェリオは、とても楽しかった。
二週間目に中間テスト前集中学習。
三週間目の木と火の曜日が中間テスト、土と水の曜日に中間テスト返却とテスト解説学習。
四週間目からは、通常授業だった。
四週間目のある日、
「フェリオ君、昨日、父上がフェリオ君のお誕生日パーティーの招待状を持って帰ったんだ。今年も行かせてもらうね。」
いつもフェリオと仲良くしているアーロンに、朝登校するとすぐ言われた。
フェリオの誕生日は、四の月の15日。ちょうど学校が一学期末休みに入る日だった。
そして、二の月の半ばくらいから王宮で行われる誕生日パーティーの案内状がフェリオと同じくらいの子供のいる各貴族の家に届けられていた。
クラスメートの貴族の子息令嬢が、
「ぼくも届いていた。私も届いていた。」と言い出した。
フェリオの誕生日パーティーの案内状は貴族の子息令嬢のみに届けられていた。
ジンクスが、
「いいなぁ~。オレも行きたいなぁ。」
と言い出すと、
クラスメートの平民の子供たちまでが、自分たちも行きたいと言い出した。
フェリオは、
「自分では決めれないから数日待って欲しい。」
と言って、王宮に戻った時に、祖父王や担当の役員に相談した。
だが、結局、平民を含むクラスメート全員招待するのはダメだった。
「ごめん、みんな、いろいろ相談したけどダメだった。」
フェリオがクラスメートに謝ると、クラスメートたちは、
「じゃあ、学校でみんなでパーティーをしよう。」
と言い出した。
みんなで話し合い、フェリオの誕生日のお祝いだけでなく、一学期が誕生日のクラスメート全員の合同パーティーを開こうということになった。
が、所詮初等学校一年生、7、8歳の子供。
先ずは、日程、何を準備するかなど様々な壁にぶち当たり、話しても話してもなかなか決まらなかった。
結局、何も決まらないまま授業が始まる時間になってしまった。先生がきて、授業が始まったが、教室はまだざわざわと騒がしい。
「みなさん、今日は何か問題でもありましたか?いつもより落ち着きがありません。授業に集中できてませんよ。」
先生がそう言うと、クラスメートの一人が立ち上がって、
「先生、ぼくたち一学期お誕生日のクラスメート全員の合同パーティーを開きたいのですが、教室は使えますか?」
先生は、少し驚いていたが、子供たちの気持ちを受け入れてくれた。
「そうですね。四の月になるとテストなどの関係で難しいですが、三の月の最初の二週間目くらいまでなら大丈夫ですよ。
先生も丁度みんなに報告しようと思っていたことがあります。
今回の中間テストの総合得点は、うちのクラスが学年一番でした。そのご褒美も兼ねて、三の月、二週間目の授業をお誕生日のお楽しみ会にしましょう。」
「うわぁ~、やった~。」
クラスメートは全員大喜びした。
「はい、では、今から授業に集中しましょう。ちゃんと授業が進まないとお誕生日会の時間が取れなくなってしまいますよ。何を準備するか、内容はどうするか、授業が終わってから相談しましょうね。」
先生の言葉に、クラスメート全員が授業に集中した。




