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112.祖父に相談 1

イーデアル公爵家に行った日、王宮に戻ったフェリオは、夕食の時、祖父に婚約者について聞いてみることにした。


「お祖父様。ミューラ大叔母上が、ぼくとフィオナの婚約者候補を選んでいると聞きました。それぞれ別々にたくさんの相手を。」


「うむ。フェリオの相手は、伯爵家以上の四星の未婚の女性全員だ。ただ、第一王妃だけはなるべく侯爵家以上の女性にして欲しいがな。側室なら、四星以上の女性なら好きに選んでよい。

フィオナの相手は、四星以上の公爵、侯爵家の嫡男かそれに準ずる未婚の男性だ。誰でも好きな相手を選ぶとよい。わしが話をつけてやろう。」


「ぼくは、まだ、将来フェリオかフィオナか決めてません。」


「両方選べばよいではないか。特にフィオナの相手は、将来この国の王配殿下となるのだ。それなりの身分の男性でなければならぬ。早く決めておかないと、相手に別の婚約者が出来てしまっては困る。フェリオの相手は後からでもよいが、フィオナの相手は先に選んでおくのがよい。」


「ぼくの婚約者が男なんて嫌です。」


「フェリオの相手は、女性だ。フィオナの相手の話だ。」


「同じではないですか。ぼくは、九年間、王子として生活しています。学校にも、王子として通っています。フィオナとフェリオでは少し感覚も違うので分かりませんが、同級生の男児はただの男友達です。そして、同級生に限りませんが、男がぼくの婚約者になんて考えられません。お祖父様がぼくの立場なら、男OKなのですか?ぼくは、男NGです。」


「わしだとて、男が相手なんて嫌に決まっておる。しかし、フィオナの相手は、男でないとダメではないか。フィオナは、女王となるのだ。」


「フィオナが女王になるのはいいのですが、その時、フェリオとフェリオの婚約者は、どうなるのですか?」


「それは、まだ決めておらぬが、フェリオは大病を患い静養中とかでもよい。婚約者もまだ候補だから解消すればよいではないか。」


「そう言うと思ってました。相手の女性に失礼ですよ、お祖父様。ぼくとの婚約を解消された女性に他の相手が見つかると思いますか?」


「それは、まだ、子供のうちなら、大丈夫と思うが…。」


「ぼくがフェリオかフィオナか決めた後なら?最初に言いましたが、ぼくはまだ決めてません。」


「では、そなたは、婚約者候補をどう考えているのだ。貴族は、早ければ初等学校の時に、遅くても中等学校の頃には婚約者がいるのが普通だ。特に嫡男なら早いうちに婚約者のいる者が多い。フィオナの相手は少ないのだ。少ない相手が更に限定されることになるぞ。」


「ぼくは、婚約者なんて、まだ要りません。それよりも他にやりたいことがあります。」


「やりたいこととは、何だ?」


「今日、ぼくは、いえ、フィオナはイーデアル公爵家に行きました。その時、レリーリアラが言っていたのです。レリーリアラには婚約者候補がいると。その婚約者候補は、たぶんフィオナと同じ者で西の公爵家の次男だそうです。フィオナの婚約者候補の発表があるまで保留中だそうです。」


「確かに、フィオナがその者を選んでもよいが、あの者は…。」


「はい、知っています。あまり素行の良くない者です。今年、高等学校を卒業する予定ですがとりあえず何もしない予定だと聞いています。」


「うむ。勉強もしないで遊びほうけていると聞いている。レリーリアラ嬢の婚約者候補なのは五星だからか。」


「はい。イーデアルは、五星がいないと領が守れないらしいです。しかし、一族には、次世代の五星がいません。西の公爵家は、あの者をイーデアルの実子扱いとするように言っているらしいのです。そして、あの者は、レリーリアラよりも七歳年上ですので、先に別の女性を第一夫人とし、レリーリアラのことは、第二夫人にしてやってもいいと言っているそうです。普通の婚約者候補ではないのです。だから、ぼくは、イーデアルを守りたいのです。」


「分かった。後で、わしのところに来なさい。」


「はい。よろしくお願いいたします。」

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