世界の秘密と真実
「転生すると決めた者には必ず説明しているのですが、これは全て本当の事です」
「まず最初に、神は存在します、世界を創った創造神です」
なんと、神は存在するのか、本当であれば
「そして次に、世界は2つ存在します」
「貴方達が生きていた世界は第一世界と呼ばれていまして、言うなればゲームの体験版みたいなものです、貴方が転生する先は第二世界と呼ばれる比較するなら製品版の世界です」
第二世界、つまり私が生きていた世界とは別の世界に生まれ変わるのか、それに私が生きていた世界は体験版だと?
「まず生き物は第一世界に生まれ、様々な事を学び、経験し、いずれは何らかの形で生を終えます、要は人生のチュートリアルですな、その後生を終えた者はここに流れ着き、第二の生を受けるかの選択をします」
「転生が決まった者は第一世界とここでの記憶、経験を引き継ぎ、第二世界で新たな肉体を手に入れ、第二の生が始まります、なお、新たな肉体は最初は赤ん坊なので碌に動く事もままならないでしょう、第二世界に転生すると転生者専用の育成施設に移動しますので
もどかしいとは思いますが、ある程度身体が成長するまで新しい身体に慣れながら第二世界について教えてもらうと良いでしょう」
「最後に、第二世界にも当然死が存在します、第二世界での死は本当の終わりです、もう二度と生き返る事はなく直ちにその肉体の存在は消え去る事でしょう、折角手に入れた第二の生、無駄に散らすことの無いように」
「説明は以上、細かい事、意見や質問は現地の者にでも聞いてくださいな、私はまた次の方の案内が控えていますのでね」
(あっ!ちょっと!?)
見えないが男の気配が消えた、恐らく次の死者の案内に向かったのだろう、自分が何者かは一切話さなかったが死後の世界の案内人だったのだろう。
いつまでもここに居ても仕方ない、分からん事だらけだが第二世界、製品版の世界とやらに出発しようか!
そう意気込むと私は突然現れた光に吸い込まれるように消えた
どんな場所であれ、精一杯生きるんだ、今度こそ本当に後悔の無い人生を!