6話 戦闘
やっとの事で草原に着いた時。
薬草を探すよりも先に魔物に出会ってしまった。
「客人ではないか。最近は随分減ったが……」
紫色の髪、紫色の目、紫色のワンピース。対称的な白い肌。そして、頭には角、背中には羽、尾が付いた……そう……悪魔……。
「ま、魔物さん?皆を困らせるの止めてよ!」
スティアがそう言うのを聞いてその魔物は
「我はマモノという名前では無い。フレアだ。」
魔物、もといフレアは低く凛とした声で言った。
そして……続けてこう言った。
「それと、我がいつ人間を困らせた」
表情を曇らせたフレア。
「え? ご、ごめんね……」
申し訳なさそうなスティア。さて、どうするか。この状況で倒そうとすれば、スティアは悲しむだろう。だが、だからといって倒さないのもな……。
「それでも迷惑してるんだよこっちは」
低い低い威圧的な声。一瞬誰の声かもわからなかった。というか、わかりたくなかった。の方が正しいかもしれない。振り向くとそこには怒りで目が光りそうなリオがいる。こいつは怒らせちゃいけない奴だ……。
「リ、リオちゃん……?」
アンもバッチリ困惑している様子だ。かなりのキャラ崩壊が案じられるが、スティアも先程までの申し訳なさそうな表情から一転。ふん! と鼻息を荒らげるという寝返りの早さ。これで心置き無く俺も参戦できる。
「そうですよ。貴女は僕らの村に住む人達がここに近づくことのできない元凶なんです……」
という訳で倒させてもらいます。と、優しく言うアロ。
「な、何故だ! 我は何もしていない! 酷いではないか! 勝手に怖がっているのはお前達だろう!?」
まぁ、間違ってはない。でも、確か村の人を襲ってるんじゃなかったか…?
そう思い武器を取り出す。
「ぐあっ……」
剣で切りつけると苦しそうな声をフレアがあげる。
剣で切ったにも関わらず、血のような物さえ出ない。もしかして……「不老不死」というやつか……?
「巫山戯るでない」
フレアはそういうと共に、炎を撒き散らした。
「熱っ! 痛たた…」
「っ!? スティア!?」
駆け寄ってみるとどうやらスティアは手に火傷したようで、戦闘が不可能になった。
突如背後でパシッと乾いた音が鳴る。
「ディオさん……戦闘中は余所見しないでください」
どうやらフレアを鞭でリオが返り討ちにしてくれてたようだ。
「悪い!」
そう言って剣を振り上げてフレアの羽に切りかかる。
「あっ……」
どうやらそこは唯一の急所だったようで、情けない声と共にフレアが崩れ落ちる。そして、みるみるうちに灰のように表面は崩れていく。骨だけになった瞬間。
「一生出てくるな。雑魚が」
リオによってその骨は砕かれた。
静寂。
リオは戦う時の怖さが半端じゃないが……まぁ、それで助かったし……な。若干1名横でガタガタ震えている奴がいるが……。
「り、リオちゃん……かわいい顔が怖くなってるよ……?」
震えながらそう言うアンを見ていると、リオにならこいつを任せられそうだな。と思う。
アロも同じ事を考えているようで、こっちを見て苦笑いしていた。
なんとか終わった初めての魔物退治。
また行くなんて……まさか無いよな。そう思っていた。
この時はまだ気づいてなかった。
自分の……
運命に……。
ドモドモ!
毎度お馴染み子りすです!
かなりの間が空いての投稿なりました!
スミマセン(土下座)
授業で書いているかぐや姫を題材にした二次創作などで…時間が取れなくなっていた&途中まで書き進めた〜続きは後で〜
次の日
消えてる泣
というのを繰り返したり等の災難でやっとの事で
なかなか投稿できませんでした泣
最終的にはスマホのメモ機能でなんとか…汗
そんなこんなでがんばりましたが、本文中でも出てきましたが怒ったリオのキャラ崩壊具合…
ヤバイですね。あれが元に戻ったらもうなんだこの子は!ぐらいです。
まぁチャラ男のアンにはああいう子がいいでしょう!
そして!
なんとPVが3000超え!
ユニークが1500超え!
ありがとうございます!
これからもがんばりますのでよろしくお願いします!
アドバイスとかもお待ちしております!
というかしてください!
感想、レビュー、評価よろしくお願いします!
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