プロローグ
暗闇。
目の前も、その先も。
時間、音、光、希望、夢、生命、仲間。かけがえのないもの全てが、ここには無い。持て余してしまうくらいに簡単に手に入った夢や希望。そんな幸せに今更気づく。
あいつらはどうしているだろう。元気にしているだろうか。会いたい…ただ、また笑いあいたい。冷たいものが頬を伝う。寂しさが溢れ出すように。
真っ黒な世界。
どこまでも続く黒。
目に見える四季の移り変わりも、鮮やかな色も無い。大好きな愛しい人達も。この世界には終わり…時間が無い。
寝ることも夢を見ることも無く、ただただ回想にふけり、大切な人達のことを思い出すだけ。
会いたい。他愛ない話をしたい。嗚咽が漏れた。堰を切ったように感情が流れ出した。
すすり泣く声、泣き叫ぶ声。あるはずのない声達が聞こえる。
どうやらこの世界にも希望はあったようだ。幻聴だとしても、いい。ここに少しでも希望があるのなら。
ここにいる誰かと手を取りあえるかもしれないなら。
どうも、初めまして!
胡桃野子りすと申します!
これは初めての作品なので読んでいただけて嬉しいです!是非感想などを教えていただければ幸いです!連載なので、続きを楽しみにしていただけると嬉しいです!よろしくお願いします!