第1話
第1話
2017年、10月2日。金曜日。
私は、佐倉穂乃香。私の学校には、ある七不思議がある。そのうち、1つが今年にも起こりうる、恐怖。
20年前、この学校に転校してきた女の子がいた。その子の名は赤宮美由紀。その子は、赤い目をしていた。恐怖でおびえた村人達は、美由紀を殺した。明日は、その美由紀の命日。七不思議では、10年ずつに、美由紀が復讐してくるという。10年前に、美由紀は復讐してきたからだった。
「穂乃香ー明日やばいよね」
私に声をかけてきたこの子は、私の友達の中原美鈴。見た目はちょっとギャルっぽいところがある。茶髪で、耳にはいくつものピアス。メイクもちょっと派手。よくよく考えてみると、ギャルっぽさは“少し”ではないと思う。かなりギャルっぽい。でも、中身は凄い優しくて、噂好きのただの女の子。
「そーだよー。穂乃香ー大丈夫かな」
そう言って心配してる子は、安藤雪。少しおっとりしていて、心配性。見た目は、目も大きいし、鼻も高いし、凄い美少女。スタイルもよくてモデルみたい。その容姿のせいか、雪は凄くモテる。
「大丈夫でしょ」
そう言って、私は軽くながした。私は正直、すかした顔をしていながらも、この七不思議を信じていた。つまり……恐かった。なんで、今年に限ってそういうのがあるのだろうかと、神様に怒りをぶつけている。
「今日は転入生がやってきた」
そう、先生が言うととても背の高い女の子が入ってきた。その子は、雪に負けないくらいのスタイルだった。あと、特徴的なのが美白の肌。肌が焼けて黒い先生が近くにいるせいか、異常に白く見える。
「はじめまして。赤宮美由紀です」
私はその言葉を聞いたとき、一瞬固まった。なぜなら……
“赤宮 美由紀”
その名前は……
あの、美由紀の呪いの……
美由紀だった。
出来れば感想くださいね^^