第12話
すみません!!
12話と13話を間違えてました!!
修正したので見てください!
「久しぶりに来たね。このカフェ」
「そうだね。喧嘩してたから来なかったんだよな」
3人で前と同じように話をする。楽しくて、ついつい、顔が緩む。
「あれ」
「何? どうしたの美鈴」
「あれって、恵梨じゃない」
美鈴が指差した先に居たのは、確かに近藤恵梨だった。恵梨とは、小学生の頃から一緒だった。それから、中学生になって仲良くなることが出来た。恵梨は一人で悲しそうな目をしていた。
「恵梨ーどうしたの」
「あれ、3人こそどうしたの」
「寄り道ー」
「そっか。私は待ち合わせしてるんだけどさ」
私は驚いて、言葉を発せず固まっていた。なぜって。それは、恵梨の目が赤くなっていたからだった。
「え、恵梨?」
「ん、何」
「恵梨……目が」
「え、やだ、もしかして……」
恵梨はカラフルなブランド物のバッグから急いで鏡を取り出した。鏡に映った恵梨の目は、確かに赤くなっていた。ラメがたくさんついたキラキラの鏡が、恵梨の手から零れ落ちた。酷く動揺した様子の恵梨は、傍においてあったカルピスを全部飲み干した。
「そんな、私……死んじゃうの」
「恵梨! そんなことない。そんなことないから」
美鈴は、必死に恵梨を慰める。美鈴と恵梨は、以前大親友だった。いくら美鈴でも、大親友のそんな姿を見て冷静でいられるはずがない。
とりあえずカフェから出た4人。恵梨は、外に一歩踏み出した途端、一気に崩れ落ちた。しかし、すぐに顔を上げた。それは、恵梨の前にある男が現れたからだった。
「龍……」
「恵梨……?」
「龍!!」
「どうしたんだよ、なあ、恵梨? 何があったんだよ」
そこに現れたのは、斉藤龍。恵梨の彼氏だ。もう、3年近くずっと付き合っている二人。恵梨は龍の姿を見て、龍に飛びつき、泣き崩れた。
「龍ー、どうしよう。私、私死んじゃうのかな。嫌だよ、嫌だよそんなの。龍ともっとずっと一緒に居たいよー」
「恵梨、死んじゃうってどういうことだよ」
「私、赤い目になっちゃったの。呪いは絶対避けられないんだよ」
「! 恵梨、絶対なんてそんなことないから。恵梨は死なないから」
「龍ー」
私は、その場からすぐに立ち去りたくなった。何で私は生きているんだろう、なぜ私じゃないんだろう。友達や、友達の彼氏が死んでしまった今、自分にも危機が訪れているということ。呪いは絶対に避けられない。
顔を上に上げた瞬間、背筋が凍るのがわかった。恵梨と龍の後ろに、何かが見えた。
それはなぜか、見たことのあるような
ただ、恐れるべきもの
二人の後ろに居たのは……
あの人。