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サキの伝記外伝  作者: kohet
第一章 伝説再び
4/32

表 エルゥファ大学内で その2

表 続きです。




エルゥファ大学内 P1286年12.3



エル教授がトゥエ助教授に締め出された後、

トゥエ助教授は飲食可で次の授業を受けさせることにした。


トゥエ助教授の専門は魔法史と戦闘魔法であり、またその道の権威でもある。

今回は魔法史の授業だ。


トゥエ助教授はエフ族の出身であり、スレンダーな美人である。

話の長いエル教授を蹴り飛ばすのが彼女の日課になっている。


大柄な男性であるエル教授を数十メートルも蹴り飛ばすという恐ろしい光景。

その光景を見た男は彼女から遠ざかり、彼女が彼氏ができない理由の一つである。


そんな彼女の授業も中盤に差し掛かっている。


トゥエ助教授は淡々と授業を進める。


「当時魔法というのは個々人が研究した成果を魔法として使うという発想だった。

そんな中、五法正システムというのは魔法概念を覆す画期的ものだったんだ。」


「様々な魔法。その魔法を分別するという発想が魔法師にはなかった。

魔法は神秘であり、魔法は法則に縛られないという思想があった。

この思想を神秘派といい、実際に今でもエフ族は神秘派の考えのところもある。」


「五法正システムはそうした常識に捕らわれないで魔法の分別化を成し遂げた点で素晴らしい。

分別化により方向性を示されたことで新たにできた魔法の数は膨大だ。

しかし、初期の五法正システムというのは、今から見ると大きく間違っている点があった。

それはなんであったか?はい、そこのお前!」


トゥエ助教授は自分に近いところに座っていた男子学生リーを指名する。

リーはしどろもどろに答えた。

「ええと、無属性というのがあり、それが風火土水の四属性とは独立した存在だという点です。」


トゥエ助教授は満足そうに授業を進める。

「そのとおりだ。五法正システムは神秘派からの脱却に成功したという点で優れていた。

しかし、その後の研究から無属性ものは存在しないことが判明した。

大魔道士テテや勇者サキがいかに天才であろうとも間違うことはあるということだ。無属性は存在しない。

したがって、五法正システムというのは初めは間違っていた。

四属性を中心として魔法は成り立っている。

今日の授業はこの辺にしておくか。」


少し早めに授業が終わろうとしていた。

そんな中、手が上げた女学生ロドがいた。


トゥエ助教授は少し驚いたように言った。

「なんだ?ロド、質問ならまだ時間もある。質問していいぞ。」


ロドは言った。

「無属性は存在しないという結論は私も正しいと思います。

しかし、もし無属性が存在した場合、今の魔法は何か変わりますか?」


トゥエ助教授は考え込むように言った。

「そうだな...もし存在したのなら、少なくとも既存の魔法を全部見直さなければならないな。」




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