表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サキの伝記外伝  作者: kohet
第一章 伝説再び
18/32

番外 魔物たちの反省会 ~本編に関わる~

フランリード大陸 キオク議事堂 P1286年12.5



ここは人間がいない魔物だけの大陸、フランリード大陸。

その大陸の中央にあるキオク議事堂。


今日はここで魔王達による報告会という名の会議が開かれていた。



「以上よりベルウ覇国の作戦は失敗でよろしかったですかな?」

頭に生えた角が特徴的な魔王ロームが魔王ベルウにそう聞いた。


「ふむ。そうとも言えような。」

黒い何かに包まれ、顔も何もわからない魔物がそう答えた。



この漆黒の魔物こそ、魔王ベルウ。あらゆる者達から『ダークマスター』として恐れられる存在である。



静まり返るキオク議事堂。



しかし、空気を読まない魔物がいた。

「この侵攻はベルウの失態ダヨ。どうする気カネ!ベルウヨ!!」

魔王トーンが機械の体を乗り出して、ベルウを責め立てる。


「トーン。この作戦は元はといえばあなたが考えたのではなかったかな?」

魔王ムーがトーンをたしなめる。


「なんだト!!私の責任と言いたいのカナ?」

トーンがムーに食ってかかる。


「サキでもない人間に殺されかかった奴が言うのはなあと思っただけだよ。」

ムーがトーンにそう言い返す。


「何だト!!あのイカレ魔王の羽で作られた盾なんて知らなかったんダ!不覚を取っただけダ!!!」

トーンがムーを睨みつける。


「大体人間とサキと比べたらダメだロ!あいつと戦うとなるとお前でも無理ダロ!!」

トーンが言葉を重ねて言う。


「そんなに強かったんですか?そのサキという人間。

俺はその頃、生まれていないもので知らないんですよ。」

ロームの部下、魔王種のドーリがトーンに尋ねる。


「あいつはあのヤーベの奴に勝ちやがっタ。私も一度あのイカレ女の命令で戦ったが、死にかけたゾ。」

トーンがそうドーリに返す。


「!! 信じられませんね。その人間。」

ドーリがトーンの発言に驚く。



ドーリが驚くのは無理もない。



魔物達は主に三種に別れる。その中でも魔王は別格である。


ありとあらゆる魔物の王。

数千年に一度生まれるとされ、億にすら届くと言われる寿命、数千の魔物に匹敵する魔力の多さ。

それは他の魔物を寄せ付けない。絶望的な強さ。それ故に魔物達、人々は彼らを魔王と呼ぶ。

その魔王の素質を持つものそれが魔王種。



そんな魔王種の中でも四天王と言われるトーンの敗北発言にドーリが驚くのも無理はない。



「あいつはよくわからない奴だったナ。なんだか懐かしくなってきたヨ!!」

敗北発言にも関わらずトーンがなぜか機嫌良さそうにそう言う。



「それよりもです!!私が聞きたいのはそこではありません!!」

ロームがそう叫ぶ。


「私が聞きたいのは、そもそもなぜ今の時期に侵攻したかということです!!」

ロームはそう言ってトーンとベルウを睨みつける。




そうなのである。この時期と場所に魔物が侵攻するのは大変珍しい。

フランリード大陸は非常に環境が悪い。そんな環境のため、農作物も不出来である。


そのため、人間達が住む環境の良いエルフォード大陸に侵攻することで、食料を確保したりしている。

また、侵攻した土地の開墾を行うことで一部の人間と貿易のようなこともしていた。


その貿易相手である人間達との取り決めで、なるべく冬の間は侵攻しないことになっていた。

従って、今回の冬の侵攻は規則にうるさいロームにとって不愉快なことであった。




「魔物が侵攻するのに理由がいるカ?」

トーンがはぐらかすように笑いながら言った。


「とぼけないでください!!トーン!!」

ロームはトーンの態度に激怒する。




殺気立つキオク議事堂。誰もが面倒になったと思った。




そこへ、

「説明してもいいですよ。トーン。」

突然、女が入って来る。


「申し訳ありません!!突破されました!!」

守衛の魔物がそう叫ぶ。


「貴様!何者だ!!」

ロームが女に問い詰める。


「落ち着けローム!!その方の逆鱗に触れたら死にかねないゾ!!」

トーンがロームをそう言ってなだめる。


「師匠!あんた何者なんだよ!!一体!!」

守衛の任にあたっていた魔物キースが女、師匠に叫ぶ。


「それよりもです。なぜあんな時期に侵攻したか知りたくないですか?キース。」

ロームを完全に無視してキースに尋ねる。


「おい!私は『破壊の』魔王ロームだぞ!!聞いているのですか、そこのあなた!!」

ロームは声を荒げて目の前にいるキースの師匠?を怒鳴りつける。


「キース。なぜかと言いますとね...」

そんなロームを無視して師匠は言った。






「魔王ヤーベが復活しそうなんですよ。」





師匠?とキースの関係は『サキ外伝 キース特攻隊 』の二話をご覧下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ