表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サキの伝記外伝  作者: kohet
第一章 伝説再び
11/32

裏 古銭

前回の予告で「裏 温泉街」と書いたのですが、長いので分割しました。

すみません。




テロドヌス前 P1286年11.26



魔法によってテロドヌスに向かうサキはあることに気がついた。


(しまった!私、お金を持ってない!!)

そうである。サキは死ぬときに身につけていたのは服と靴だけであった。


しかも、服は腕のところが破けている。

なお、破けた部分はあれから持って歩いている。


もう太陽が沈みそうな時間、サキはどうするか考えた。


(どうしよう...宿なしは嫌だなあ。昔は森で寝て過ごしたりもしたけど...)

最悪の場合、結界を張って寝ようかと検討し始めたサキは足の違和感に気づく。


(ん?靴に何か入っているのでしょうか?)

サキは靴にゴミでも入っていたと思い、靴を脱ぎゴミを取ろうと逆さまにして振る。


すると、

「おや、これは...」

中から古銭と思わしきお金が二つ出てきた。


それを見たサキはかつての従者ジェシカに言ったことを思い出す。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


回想 トーリス町前 K99年11.28


「三途の川の渡し賃...ですか?」

ジェシカはサキの言葉を聞き返す。


「そう。私の故郷の民間信仰というのかな?

そうゆうのがありまして、死者は死んだら必ず三途の川というところを通るらしいんですよ。」

サキはジェシカに説明する。


「で、その川を渡るとき渡舟に乗って行くらしいのですが、そのときお金が必要らしいのですよ。

まあ、本当は小銭を入れるところなんですがね。」

サキはそう言って目の前の遺体の靴にお金を入れようとする。


「なるほど...しかし、あなたはなぜ小銭ではなく金貨を入れようとしているのですか?」

ジェシカがサキに問いかける。


「...私はこの人の名前すら知りません。でも、この人は最後に私に言ったんですよ。

『町に魔物が攻めてくるから逃げろ』、と。」

サキはつい先ほど死屍累々となった魔物の群れを見つめそう言った。


「...それは別にあなたじゃなくてもその人は言っていたと思いますよ。」

ジェシカは不思議そうな顔でサキに言う。


「それはそうですよ。でも、彼は死ぬ間際まで知りもしない他人のことを心配してそう言ったんです。

そんな人は天国に行って欲しいんですよ。

渡舟に乗るとき、多めにお金を渡しておけば渡舟もまっすぐ天国に行ってくれるかと思って。」

サキは靴に金貨を入れてジェシカにそう言った。


「では、行きましょうか。ジェシカ君。」

サキはジェシカについてくるように促す。


「...はい。」

ジェシカはそう言うとサキの後に従った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「そうか、ジェシカ君覚えてくれてたんだ...」

サキはそのときのことを思い出して呟いた。


「これを売ればお金になるだろうけど、ジェシカ君がわざわざ入れてくれたこの古銭は売れないな。」

そういうとサキは古銭を靴にしまい、履き直した。


その古銭は当時でも破格の値がつくもので、今なら金貨100枚以上の価値があることをサキは知らない。


「でも、どうしましょうか?今、寒いから凍死してしまいますね。」

現在、12月近くであり、この付近は雪が降り始めてもおかしくない。


「どうしましょう。馬小屋でもいいって宿屋さんに聞いてみるか。」

サキはそう言うとテロドヌスに向かうことにした。


すると、

「うぁああ!!魔物が攻めてきたぞ。」

男が魔物が攻めてきたことを町の方へ向かって走り叫んでいた。



「はぁ、今日は二度目ですか...」

サキはそうため息をつくと魔物の群れに向かって走っていった。




次の次は「裏 温泉街」です。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ