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魔法庁の現対たち  作者: ロータリィ少尉
Route 海野 Side セピア

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0.2428

 「どい゙づも゙ごい゙づも゙わ゙だじの゙ごどを゙わ゙ら゙うん゙じゃ゙ね゙ェエ゙エ゙エ゙!」


 「海野さん!?」


 爆発が起きたと思ったら、女の人に声をかけた海野さんが塀に突き飛ばされていた。


 「海野さん!目を開けてください!海野さんってば!」


 叩いても反応がありません。死んでませんよね?ど、どうすれば……!


 「キャンキャンキャンキャン五月蠅(うるせ)ぇんだよクソガキァ!」


 「きゃっ!」


 女の人から火が飛んできた!?爆発能力じゃないのですか!?能力で防ぐことはできても、このまま守るだけじゃ後ろにいる海野さんごと……


 「――こちらセピアです!海野さんが爆発しました!それに、う、()()()()()()のです!あとなぜか敵は能力を2つ持ってるのです!」


 『セピア、落ち着いて話すんだ。救急車もすぐそちらに着くから大丈夫だ。海野がどうしてそうなったのか話してくれ』


 「そうやって優位に立つんじゃねぇ!ガキの!分際で!」


 また爆発……っ!火が爆発してる!?


 「ぐっ……海野さんが、声をかけたら、女の人が怒って爆発しました!」


 「守ってばかりでいいのかガキィ!オメェみてぇな!才能のある奴(他人を見下す奴)がいるから!」


 『腕が取れたのはどっちだ?血は出てるか?』


 「ちょ……っと見る余裕ないのです!でも血は出てなかったはずです!」


 「『わたし(お前)ならくっちゃべってても余裕です』ってかぁおい!」


 「あと、能力は火と爆発じゃなくて、()()()()してるのです!早く来てください!めちゃくちゃに火を放ってて周りの家が燃えてます!」


 能力を使うたびに疲れるのに、こんなのいつまでも耐えられるわけありません!

 

 『わかった、申し訳ないがセピアはそのまま耐えてくれ。以降の報告はしなくていい』


 「そ、そんなこと言われ、ぐっ……言われても……っ!」


 後ろの家も燃えててあっっっついのです!火傷寸前です!海野さんだけでもどうにかしなきゃ――


 「よそ見してんじゃねぇ!」


 「きゃあ――っ!」


 ――痛ったた……能力で出してない火も爆発できるのですか。


 「こ……こちらセピ――あれ?」


 インカムが無い。吹っ飛ばされた時に外れちゃったみたいです。


 「海野さんは……大丈夫、ではないですね。目が覚めませんし……」


 そもそも腕が取れて大丈夫だとは思えません。

 家の近くは爆発したら危ないので本当は動かしたいのですが、わたし1人じゃ無理そうです。


 「――っもう!他の子たちはもっと楽そうだったのに、なんでこんな目に!習ってないことの方が多いのです!」

 「あなたも攻撃をやめてください!私たちに戦闘の意思はありません!攻撃をやめてください!」


 周りの家が燃えています。消防車が来ても、こんなに燃えてたらもう住めないでしょう。


 「ヒトを見下したような態度をとるテメェ()の言うことを素直に聞くと思うかぁ!?」


 「見下してなんかないのです!わたし達は苦しそうなあなたを見つけて声をかけただけなのです!そしたら襲ってきたんじゃないですか!」

 「そもそも初対面の人を見下す意味がわからないのですが!?」


 「じゃあ何しに来たんだよ!」


 「だから!苦しそうだったから!声をかけただけって!言ってるのです!あなたとは初めまして、です!」


 「…………じゃあ最初からそう言ってよ」


 「……そうですね」


 ――なっんなんですかこの人は!?話を聞いてないのはそっちなのに!

 でも、能力を使ったおかげか歪みがだいぶ小さくなって、落ち着き始めたみたいです。これなら何とか……

 

 「はぁ……それで、苦しそうだったのですけど、大丈夫なんですか?」


 「え、えぇ。今はだいぶ楽になった気がする」


 「それなら良かったのです。私たちはこの辺の避難を手伝っていて、貴方を見つけました。まずは避難する前に、海野さ――この人の様子を見てもいいですか?」


 「えぇそうね。この人大丈夫なの?」


 ……この人は、自分がやったことを覚えていないのですか?もうなんでもいいのです。海野さんの取れた腕は――血が出てない?というより、これは……海野さん、あなた義手だったのですか?

 

 「海野さん。海野さん。聞こえますか?起きてください、海野さん」


 これはだめですね、うなされていて起きません。大事(だいじ)ではないようですが、かといって置き去りにするわけにもいきませんし……


 「あの、すみませんが、目を覚まさないので一緒に待ってもらってもいいですか?救急車は呼んでますのでもう来るはずです」


 「わかったわ」


 ――――遠くでサイレンの音がしています。話に出したら来てくれたようですね。わたしも頭から血が出てるので乗っていきたいです。


 「多分あのサイレンがそうだと思うのです。――ところで、あなたはなぜ道の真ん中でうずくまっていたのですか?怪我しているなら一緒に乗っていけばいいと思うのですけど」


 「いえ、私たちはあの家に住んで、い……て…………」


 指差したのは向かいの家?でもあの家は……


 「あの燃えている家があなたの家なのですか?」


 まぁあなたが燃やしたのですけど。何なら来た時には煙が上がっていたのですけど。

 

 「……ん?わたし()()!?」


 ちょ、ちょっと待ってください!まさか……っ!


 「わ、わたしは、()()()と、い、家にいて、それで……」


 「あなた、子どもが中にいるのに火をつけたのですか!」


 「ち、違う!私じゃない!あの人たちが私を!私を嘲笑(わら)うから!あの子が言うこと聞かないから!私じゃない!」


 「早く助けないと!」


 「私は火をつけてない!あの子が嘲笑(わら)うから!まわりがわらうから!いうこときかないから!わるくない!ひをつけたのはただしい!わたしのせいじゃない!」


 あ、これまず――――

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