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廻す運命

作者: 藤乃花

蒼羽根商店街で年末イベントの福引きが行われている。五百円毎に食事や買い物をした場合に、一枚福引き券が貰えるのだ。

「すみませ~ん!ガラガラお願いしま~す!」

「はい!一枚ですから、一廻し分ですね。どうぞ」

青年の手が力を込めてガラポンの取っ手を掴んだ。

(どうか……一等)

思いを込めてガラポンを一廻しして、願いを胸に響かせた。

運命が今、夢をのせて廻りだした。

青年が引き当てたのは、二等の『妖精』……一等の『人間』ではなかった。 

「おめでとうございます!二等賞品来世は『妖精』です!来世をお楽しみに~!」

カランカラン!

スタッフが鳴らすベルの音が、青年の心に空しく響いた。

(来世は『人間』がよかった……『人間』だったら、好きな仕事に就けるのに)

人気がある『人間』の来世を引けるのは誰なのだろう。

死語の世界では多くの魂が、『人間』への転生を望んでいる。

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