迷宮生活 五十五日目 【中級魔物召喚Ⅰ】
迷宮生活 五十五日目 【中級魔物召喚Ⅰ】
今日もまた兵士達は第二区画でレベリングを行っていた。“貴族”以外のメンバーは、レベルアップしていなくとも毎日交代するようだ。
集中してレベリングを行い、どんどんレベルアップしていった方が戦力強化としては効率が良いのだろうが、兵士間で「誰を優先してレベルアップするか」で揉めた為、交代制になったらしい。こちらとしては有り難い限りだ。
FPは問題なく貯まり、午前の内に【中級魔物召喚Ⅰ】を解放することができた。今までは全種類召喚して検証していたのだが、【下級魔物召喚Ⅰ】や【海の住人】の十倍近い値段だった為、流石に自重することにした。
今回は、怪魚種の「沼吐き鯰」、最終兵器及び魔素濃度調整用の「シャドウデーモン」、同じく魔素濃度調整に傀儡種の「基盤背負い」の三種を一体ずつ召喚した。
沼吐き鯰は百五十センチ程の巨大な鯰で、【泥濘の息吹】と言う強力な範囲攻撃を持っている。陸地ではあまり速く動けないが、泥の上であればそれなりの速度で移動することができ、名前の通り【泥濘の息吹】で辺りを沼地化して戦う。欠点は接近戦に弱いことと……配置場所を考えないと掃除が大変であると言う事か。
シャドウデーモンは二メートルを超える巨躯の魔物で、影に潜る【潜影】からの【奇襲】を得意としている。その上、闇属性の魔法や、鉤爪と尻尾による白兵戦も熟す事ができる万能タイプだ。500DPもしただけあって強力な魔物であると言える。
基盤背負いは直径三メートル程の、岩でできた亀の様な魔物だ。特徴的なのは、甲羅が真っ平らになっており、その部分だけ粘土質の土でできていることだ。
“基盤背負い”と言う名前と【荷重耐性】、【振動抑制】などのスキルから予想するに、この背中に荷台やバリケードを据え付けて運用するサポートタイプの魔物であると思われる。
三体とも、下級魔物の倍以上のスキルを習得しており、一日で全てのスキルを検証することはできなかった。明日からも引き続き中級魔物の検証を続ける事にする。
……泥だらけになったマスタールームの掃除も引き続き頑張る事にする。
「収入」
DP…3372P
FP…460P
「出費」
DP…3268P
(食費18、第一区画1010、第二区画1140、中級魔物1100)
FP…-2000P
(【中級魔物召喚Ⅰ】)
「合計」
DP…+104P
FP…-1540P
「所持ポイント」
DP…6235P
FP…401P
「【中級魔物召喚Ⅰ】」…『魔物召喚ツリー』の権能。【シャドウデーモン】(500DP)、【ミノタウロス】(400DP)、【腐した呪骸】(250DP)、【トレジャースパイダー】(250DP)、【辻斬り草】(400DP)、【沼吐き鯰】(300DP)、【基盤背負い】(300DP)、【レッサーワイバーン】(500DP)、を召喚することができる。
「シャドウデーモン」…中級妖魔種の魔物。黒い肌に雄山羊の様に捻れた角。蝙蝠の如き翼を持ち、鋭い爪と矢のように尖った尻尾を備えた、悪魔悪魔した見た目の悪魔。言葉までは喋れないが、高い知能を持つ。習得スキルは【潜影】【奇襲】【テイルスピア】【闇球】【影槍】【消灯】。
「基盤背負い」…中級傀儡種の魔物。八本の足を持つ巨大な岩亀。背中が平たいのでちゃぶ台の様なシルエットをしている。八本の足を四本ずつ動かすことで、背中を安定させたまま滑るように移動できる。一応噛み付きで攻撃できるが、動きが遅く可動域も狭い為大した脅威にはならない。習得スキルは【荷重耐性】【振動抑制】【不動不屈】【耐久強化・中】【剛力】。




