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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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迷宮生活 五十日目

「流石にエタり過ぎたので反省している」「GW中は精力的に執筆していきたい」等と供述しており―――

迷宮生活 五十日目


 昨日【現地言語翻訳】を解放したお陰で、迷宮核に映る【監視体制】の映像に字幕が付くようになった。これでようやくまともな情報収集ができる。


 兵士達の会話はほとんどが雑談だが、社会常識どころか異世界の自然法則すら怪しい俺としては、どんな些細な話でも重要な情報だ。


 情報収集に時間を取られすぎて、魔物の訓練や祈りの時間を減らさざるを得ないことは難点だが、それに見合うだけの価値はあると言える。


 今日入手できた情報の中で特に重要なものは二つ。一つは兵士達のレベリングと魔素濃度の関係について。兵士達は魔素濃度の濃淡が体感的に分かるだけで、具体的な数値としては捉えていないようだ。


 個人差はあるようだが、その場所で自分がレベルアップできるかどうかははっきりと分かるらしい。また魔素濃度が大きく変わる瞬間、つまり迷宮の入口や区画の境などは、ほとんどの人間が知覚できるようだ。


 魔素濃度を正確に測る術が完全に無いのか、一般化していないだけなのかは現在のところ不明。


 二つ目は、兵士達の再攻略の予定について。【竜の卵】を持ち帰った兵士達の隊長が、あと二、三日で戻って来るらしい。そしてそれを機に迷宮の二階層を探索する予定だと話していた。


 帰還日時も再攻略の予定も、あくまで現場の兵士達の予想でしかないが、再攻略はあるものと考えて備えておく必要があるだろう。DPに余裕ができ次第、第二区画の戦力配備を急ぐことにしよう。



 防衛戦力も重要だが、魔素濃度の調整も行う必要がある。昨日の対策も虚しく、第一区画の魔素濃度はとうとう『1.5』を超えてしまったのだ。やはりスケルトンだけでは不十分な様なので、第一区画の増員も行っていきたいのだが、第二区画の増員のことを考えるとDPを使い過ぎる訳にもいかない。


 折衷案として、防衛戦力としても使えるスケルトン・ウォーリアとスケルトン・メイジを二体ずつ追加することにした。恐らくこれでも足りないだろうが、スケルトンがあまり多くいても仕方がないのでこれで様子を見ることにする。


 それと、スケルトンの進化種はサハギンやゴブリンの進化種と名前が被っているので、今後は「骸骨戦士スケルトン・ウォーリア」、「骸骨魔術師(スケルトン・メイジ)」と表記することにする。



「収入」

DP…3379P

FP…299P


「出費」

DP…2638P

(食費18、第一区画2400、スケルトン160、長銛60)

FP…0P


「合計」

DP…+741P

FP…+299P


「所持ポイント」

DP…5098P

FP…348P



「魔化計画」…面積が狭いため高魔素濃度化している第三区画を有効利用し、魔化の検証を行う計画。長銛(中古)、長銛(新品)、貝殻のネックレス、星の砂の小瓶、お試しで召喚してから放置していた漁具数点をはじめ、マスタールームに転がっていた様々なガラクタが実験に使われている。


「モーキフ=ドゥーエ」…モルズ領軍一番隊の隊長。モルズ男爵の命により迷宮調査を行っている。他の兵士達と同じ装備をしているため、隊長であるにも関わらず未だに主人公に認識されていない。レベルは20。習得スキルは【一閃】【鱗貫き】【鬨の声】ほかいくつか。


「【家庭の味】」…『道具作成ツリー』の権能。【質素な食事】が奴隷や小作人などの貧困層の食事を召喚するのに対し、一般的な農民や職人などの中流階級の食事を召喚することができる。【お店の味】や【本場の味】などの権能に派生する。


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― 新着の感想 ―
[一言] 自分もエタるタイプなので気持ちは分かる。この形式のダンマスものが見ていて面白いので応援してます。
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