迷宮生活 四十九日目
【現地言語翻訳】の必要FPを勘違いしており、FPが貯まっているにもかかわらず【現地言語翻訳】を解放しないというガバに気が付いたので、四十九日目から再投稿します。
迷宮生活 四十九日目
今日も兵士達は、第一区画の掃討とドラタマ部屋の確認、新兵の訓練を行っていた。一応漁師達も全員が帰ったわけではないようで、朝の水汲みだけは兵士と共に行っていた。
まぁそれはいいとして、問題は魔素濃度だ。今日の第一区画の魔素濃度は『1.49』。やはり第三区画を増設しただけではマイナスまではいかないようだ。
あれから【迷宮基礎知識】や区画関係の諸機能の説明を読み漁り、いくつかの対応策を検討してみた。
第一案は「第一区画の魔物を増やす」というもの。問題を根本的に解決することができ、迷宮の強化にも繋がる。
難点は、魔素濃度『1.3』まで下げようとすると、かなりのDPがかかること。そして、第一区画の魔物は兵士達に毎日討伐されるため、継続的な「補充費用」も必要であるということだ。
第二の案は「区画の境界を第二区画側にずらす」こと。つまり、第二区画を狭くしてその分を第一区画にするという方法だ。
この方法ならばDPは消費せず即効性もあるのだが……第二区画の魔素濃度が跳ね上がるので問題の先送りにしかならない。「第一区画は既に訓練が始まっているため早期の対応が必要」というだけで、第二区画でも魔素濃度上昇問題は発生しているのだ。
当分の間使用予定のない第三区画ならともかく、いつ兵士達が探索に来るかわからない第二区画も、魔素濃度の調整は必要なのだ。
そして最後の案は、現状最も魔素濃度依存性が高いと思われる魔物、スケルトンを召喚し、夜の間だけ第一区画に駐屯させるというものだ。
この案の難点は、そこそこのDPがかかる割に、恐らく効果が相当低いということだ。魔素濃度をマイナスまで持っていこうとするならば、最低でも十体以上は必要なのではなかろうか?
一応メリットとしては、迷宮の戦力強化にはなるので無駄にはならず、存在が露見しない限りは、兵士達を刺激しないという点が上げられる。
今回は取り敢えず、第三案をメインに採用し様子を見つつ、第一、第二案を併用し、何とか魔素濃度マイナスまで持っていけないか試してみることにした。
幸い、ようやく【現地言語翻訳】を解放することができたので、明日からは兵士達の会話内容を理解ことができる。訓練中の話を聴けば、兵士達のレベルや、どの程度の魔素濃度で何レベルまでレベルを上げられるのかが解るかもしれない。
対応策を詰めるのは明日の情報収集が済んでからでも良いだろう。
「収入」
DP…3353P
FP…306P
「出費」
DP…2638P
(食費18、第一区画2400、召喚80、特性付与80、長銛60)
FP…1200P
(【現地言語翻訳】)
「合計」
DP…+715P
FP…-894P
「所持ポイント」
DP…4357P
FP…49P
「スキルの習得」…レベルアップ時に、身体能力の上昇だけでなくスキルを習得する場合がある。習得できるスキルは、魔素を吸収する際に行っていた行動に影響する。つまり魔法スキルを覚えようとするなら、外域内で魔術の勉強をする必要があり、耐性系スキルを得たいなら外域でその属性の攻撃を受け続ける必要がある。
「神の恩寵」…神々は信仰の見返りとして信者達に力を貸すことがあり、それを“神の恩寵”と呼ぶ。代表的な“恩寵”はレベルアップ時の「スキル習得」への干渉であり、本人が望んだスキルを訓練や行動、知識、才能に関係なく習得させることができる。
「【怪魚の巣窟】」…『魔物強化ツリー』の権能。怪魚種の魔物の魔素消費量、食事量、過密によるストレスを軽減する。




