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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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迷宮生活 四十七日目

迷宮生活 四十七日目


 今日は久々にDP収益が黒字化した。【獲得魔素量増加】系の権能は乗算式らしく、昨日よりも1000DP以上収入が増えていた。


 これならば【獲得魔素量増加Ⅳ】を取る必要はないだろう。ようやく【現地言語翻訳】を解放することができる。まぁ予想通り、またFPが値上がりしたので、解放は相当先になりそうだが。



 兵士達は今日も第一区画を踏破したが、第二区画に降りてくることは無かった。ただ、また何かしら価値のあるものが湧かないかと期待しているのか、休憩場(セーフティールーム)とドラタマ部屋を入念に調べていた。


 流石に【竜の卵】と大量の軽甲虫の甲殻というボーナスを与えたばかりなので、当分侵入者に飴を与えるつもりはない。それでも毎日確認に来てくれるのであれば、いいFP収入になるだろう。


 しかし、兵士達も大分迷宮に慣れてきたのか、魔物の掃討にかかる時間が短くなってきた。昨日は一応未踏破エリアを進んでいたので、その分のFP収入(警戒心)が上がっていたのだが、今日はFP収入がだいぶ落ち込んでしまった。


 幸い、兵士達はゴブリンの武装が変わったことはそれ程気にしていないようなので(お陰でFP収入も上がらなかったが)、しばらくは第二区画の魔物の配置を進めるとしよう。


 しかし、第二区画の整備が進むと、マスタールームの魔物の餌やりが更に面倒になるな……。現状の第二区画各地の【食糧施設】巡りも結構時間がかかっている。第二区画の魔物を配置すれば、当然【食糧施設】のキャパオーバーとなるので、第一区画まで行って、休憩場(セーフティールーム)のワカメや魔物の死体を取ってこなければならない。


 マスタールームの側に大量の【食糧施設】を設置するという方法もあるが、後々撤去することを考えるとDPが勿体ない。それに魔素濃度の管理も面倒になる。


 『迷宮内政ツリー』の【運搬指示】を解放すれば、数体の魔物に第一区画の死体を回収させる事ができるようになるかもしれないが……当然そんなFP余裕はない。


 魔素濃度もだいぶ高くなったし、もうマスタールームに造ってしまおうか。しかし、訓練や各種検証、最終防衛戦のためにもそれなりのスペースは必要だし……。


 当面は面倒でも、第一区画まで魔物達を引率する他なさそうだ。



「収入」

DP…3366P

FP…498P


「出費」

DP…2418P

(食費18、第一区画2400)

FP…0P


「合計」

DP…+948P

FP…+498P


「所持ポイント」

DP…2719P

FP…634P



「第二区画その1」…【通路作成】で下り坂を造ることで、第一区画の下に“二層目”となるように造られている。通路の長さだけで見ると第一区画とそれ程変わらないが、部屋(フロア)が存在しないため、体積としては第一区画よりもかなり狭い。


「初期部屋(フロア)」…縦横10m、高さ5mの空間。現状殆どの部屋は使われておらず、デッドスペースとなっている。良くも悪くも第一区画の魔素濃度を下げている。


「ケトロンティア王国」…モルズ男爵家が属している封建制の国家。マグナル大陸の南東部に存在し、それなりに広い国土を持つ。『法と裁きの巨神』の教えを国教としているが、その他の神の宗教団体も多数存在する。


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― 新着の感想 ―
[良い点] こつこつ積み上げていくのが凄く良いです 先は長そうですが楽しみにしております
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