迷宮生活 四十五日目
迷宮生活 四十五日目
今日は予定通り【獲得魔素量増加Ⅱ】を解放することができた。例によって効果が現れるのは明日からだが、これでDP赤字も多少はマシになるだろう。有り難い事に、【獲得魔素量増加】系の基礎値は一律で500FPらしく、【獲得魔素量増加Ⅲ】も1000FPで解放できるようだ。
しかし、【獲得魔素量増加Ⅲ】を解放すると、またFPの値上げが発生してしまう。【現地言語翻訳】は基礎値が300FPなので、四倍になってもそれ程問題ないが、【中級魔物召喚Ⅰ】は値上げ後だと2000FPになってしまう。
現状、下級魔物だけでもそれなりに対応できているが、いつ本格的な迷宮攻略が再開されるかわからない以上、戦力強化も疎かにはできない。
……判断の難しいところだが、DP赤字の解決は後回しにはできないので、【獲得魔素量増加Ⅲ】は最優先で解放するほか無いだろう。その次は兵士達の様子にもよるが【現地言語翻訳】を取る。
相手の出方が分かれば、戦力を過剰生産してDPを浪費する愚を犯さずに済むだろうし、侵入者の情報収集は防衛力の強化にも繋がる。
第二区画は第一区画の三倍の密度で魔物を徘徊させ、ゴブリン・ファイターやメイジなども登場させる予定だ。【中級魔物召喚Ⅰ】は多少後回しにしても問題ない……と思う。
兵士達は今日も軽甲虫の駆除を行っており、明日にはゲジワサ部屋を突破しそうだ。作業途中にウォーリア部屋への補充のサハギン・ウォーリアとぶつかることもあり、かなり時間を稼ぐことができた。
やはり、数が揃っていれば下級魔物でも十分に兵士達とやり合うことができ、足元の軽甲虫の援護もあり二人の兵士を負傷させることができていた。
継続的に負傷者が出れば、兵士達が迷宮に慣れてFP収入が減る事態は防げるだろう。こちらの目的は迷宮の防衛であり、侵入者を皆殺しにすることではない。適度に負傷させて追い返すのが一番いい。
勿論、迷宮の奥深くまでやってくる危険因子は排除する必要があるが。
「収入」
DP…1210P
FP…624P
「出費」
DP…2943P
(食費18、第一区画2925)
FP…1000P
(【獲得魔素量増加Ⅱ】)
「合計」
DP…-1733P
FP…-376P
「所持ポイント」
DP…1934P
FP…506P
「【現地言語理解】」…『自己強化ツリー』の権能。【現地言語翻訳】を解放すると解放可能になる。激しい頭痛と引き換えに、ダンジョンコアを介さずとも該当言語を理解できるようになる。文字の読み書きも可能。
「【海のお魚図鑑】」…【深海への入り口】の初期権能の一つ。『迷宮外交ツリー』の権能。ダンジョンコアを用いて、様々な海水魚の生態が記された図鑑を閲覧することができる。一見無駄権能に思えるが、主人公の無聊を慰める役には立たっており、【外患誘致】よりは活躍している。
「【海のお魚博士】」…『自己強化ツリー』の権能。激しい頭痛と引き換えに、【海のお魚図鑑】の内容を脳に焼き付けることができる。




