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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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迷宮生活 四十三日目

迷宮生活 四十三日目


 予想通り、今日は朝から兵士達がやってきた。


 兵士達の数は前回と同数であったが、今回は漁師達も兵士とほぼ同数同行しており、総勢約五十人の軍勢だ。更に、兵士よりも上等な装備をした「貴族」と思しき存在も一名いた。


 侵入者達は、迷宮の奥に向かう「攻略班」と魔物を駆除する「掃討班」に別れて行動していた。


 「掃討班」は兵士と漁師の混成部隊で、八人一組で迷宮を探索し、魔物を片っ端から討伐していた。恐らく、「攻略班」の退路を確保することが目的だろう。


 「攻略班」は兵士十人+貴族の十一名の構成で、真っ直ぐ迷宮の最奥を目指して進んできた。


 隊を別けるのは、狭い迷宮内で迅速に行動するためだろう。防衛の難易度自体は下がるが、殲滅することは難しくなる。予想していたこととはいえ厄介なものだ。


 前回で深層までのマッピングが済んでいたこともあり、攻略班は一時間もかからずにウォーリア部屋まで到達した。やはり、現状の迷宮は軍隊を相手するには狭すぎるようだ。


 攻略班の兵士達は精鋭を集めていたのだろう。サハギン・ウォーリアの槍さばきに一瞬驚いた様だったが、即座に対応し、一人が軽症を負うだけで突破して見せた。


 しかし、この攻略班はドラタマ作戦で引き返させることができた。


 攻略班は最初、【竜の卵】が何か分かっていない様子だったが、貴族の男が【竜の卵】に調査魔法と思しきものをかけると、それが貴重品であることがわかったらしく、大急ぎで卵を抱えて帰っていった。


 この世界の貴族は魔法が使えるのか、それとも魔術師が貴族っぽい格好をしていただけなのかはわからないが、【竜の卵】の価値が分かる存在がいてくれて助かった。


 その後、掃討班の一つがウォーリア部屋にやってきたが、攻略班が帰った際にサハギン・ウォーリアを補充しておいたため、ウォーリア二体と引き換えに迎撃に成功。


 更にその後にやってきた別の掃討班(このときには迷宮の魔物はほぼ全滅していた)がウォーリア部屋を突破したが、【竜の卵】の持ち去られたドラタマ部屋を調べただけで帰っていった。


 結局、「ゲジワサ作戦」は兵士達に発見されることもなく、この日の防衛を終えることができた。最悪百人超えの軍勢が攻めてくると想定していたが、予想外に少ない人数で助かった。


 ドラタマ作戦によって時間を稼ぐことができたため、人間達にダンジョンコアが目の前に有ることを気付かれずに済んだ。予定通り、【小規模迷宮】の権能も解放することができ、迷宮の拡張工事を行うことができたので、しばらくは安泰だろう。


 この世界にきてようやく安心することができる。今夜は良く眠れそうだ。



「収入」

DP…633P

FP…748P


「出費」

DP…8628P

(食費18、第一区画補填2925、第二区画作成5688、)

FP…-2000P

(【小規模迷宮】)


「合計」

DP…-7995P

FP…-1252P


「所持ポイント」

DP…5136P

FP…253P



「モルズ男爵軍一番隊」…迷宮発見後はゾイル村で待機しており、五番隊と合流後、再び迷宮調査に戻ってきた。ちなみに、一番隊だからといって精鋭部隊であるとか優遇されているとかは無い。むしろ何かあるたびに「取り敢えず一番隊に行かせよう」となるため、貧乏くじを引くことが多い。【竜の卵】を発見したため、再び隊長が離脱した。


「ジーセン=モルズ」…モルズ男爵家次男。オイフェテ伯爵家で「魔術」を学んだ「魔術師」であり、モルズ領の製塩事業を任されている。戦闘は苦手だが、モルズ領には他に魔術に詳しいものがいなかったため、迷宮調査に駆り出された。【竜の卵】を発見し、領都トトキクに帰還する。


「魔術」…魔法スキルに頼らず魔法を使う技術。「魔術式」の知識と魔力操作の技術を必要とする。実力さえあればどんな魔法でも扱うことができるため応用性が高いが、手動で魔術式を構築する必要があるので、発動に時間がかかる。


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