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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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迷宮生活 三十五日目

迷宮生活 三十五日目


 とうとうこの迷宮に侵入者がやってきた。人数はおよそ三十五人。人間の兵士と思われる集団だ。


 【監視体制】はギリギリ間に合い、今日の朝の祈りでFPが貯まった。迷宮内を歩き回り監視範囲を設定している最中に、迷宮入口の監視範囲に新たな侵入者が来たことを知らせるアラームがなったのだ。


 そのため、監視範囲は迷宮の奥側半分までしか設定できなかった。急いでマスタールームまで退避する必要があったため、設定できたのは四十ヶ所程度だった。


 マスタールームまで下がり、魔物の増員を行いながら侵入者の様子を伺うと、丁度野良サハギンが討伐されたところだった。残念ながら、野良サハギンとの戦闘は見ることができなかった。


 侵入者側は、急所を鉄で補強した革鎧、曲刀(シミター)円盾(バックラー)、という統一された装備をしている兵士達が二十数人。それと案内役と思われる、粗末な衣服に銛を持った漁師が十人ほどだ。


 野良サハギンの討伐で満足して帰ってくれないかと少し期待したのだが、流石にそんなことはなく、漁師と五人の兵士を入口に残し、残りの兵士達が迷宮奥へと進んできた。


 迷宮前半は監視範囲を設定できなかったので、兵士達の様子を再び見ることができたのは、大分奥まで入られた後だった。兵士達は五人一組に別れ探索しており、サハギンやゴブリンを危なげなく撃退していた。


 兵士達は罠を警戒しているようで、サハギンから奪った銛で壁や床を突付きながら歩いていた。お陰で戦闘時間は短いながらも、かなりの時間を稼げていた。


 そしてついに、一つの部隊がサハギン・ウォーリアを五体配置した部屋まで到達した。ウォーリアとの戦闘が始まったら、本格的に戦闘配置に着こうと緊張しながら見ていたのだが、兵士達は暫く相談した後、引き上げていった。


 その後、探索時間を決めていたのか他の兵士達も引き上げ始め、入口で合流した後、引き上げていった。


 結果として、侵入者を一人も殺すことができなかったが、こちらも迷宮の規模を知られる前に侵入者を引き返えさせることに成功した。FPも500以上も稼ぐことができた。


 人間達の戦闘能力を知れたのも収穫だ。今日の兵士達が、人間側でどの程度の強さなのかは分からないが、サハギンやゴブリンの群れを簡単に殲滅せしめるような、理不尽な強さの者はいなかった。


 迷宮のかなり奥まで侵入を許すことになったが、これからもなんとかやっていけそうだ。



「収入」

DP…633P

FP…621P


「出費」

DP…1038P

(食費18、召喚795、銛225)

FP…600P

(【監視体制】)


「合計」

DP…-405P

FP…+21P


「所持ポイント」

DP…11106P

FP…598P



「モルズ領軍標準兵装その1」…モルズ男爵領軍の装備は海上での使用を想定して作られている。装甲を最低限にした革鎧は、動きやすく軽量で海に落ちても泳ぐことができる。領内に魔境を有するが、海上での素材の回収は困難であるため、魔物素材は使われておらず、鉄と猪革が使用されている。


「モルズ領軍標準兵装その2」…モルズ男爵領軍は、殆どの兵が陸軍と海軍を兼任している。そのため、船上で使いやすい曲刀(シミター)と小型の円盾(バックラー)を主兵装としている。また、弓兵は殆どおらず、投槍を主な遠距離攻撃手段としている。


「モルズ領軍標準兵装その3」…モルズ男爵領軍の軍舟は、漁業舟より一回り大きい程度の小型な物だが、貴重な中級怪魚種魔物の素材が用いられており、物理攻撃と水属性に対し高い耐性を持つ。投槍は勿論、怪魚種に効果的な毒や、医薬品などが積まれている。


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