表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷宮運営日誌  作者: 飛翔
24/68

迷宮生活 二十四日目

迷宮生活 二十四日目


 予定通り今日は野良サハギンへの襲撃を行った。たまに襲撃を行わないと、見張りがダレてFPの入が悪くなることがわかったので、これからも定期的に襲撃を行う予定だ。


 ジャイアントバットを一体召喚して向かわせたのだが、今回は戦闘の様子を見ることができた。どうも子サハギンの初陣相手にされたようで、成体のサハギンは手を出さなかったのだ。


 子サハギン達は【水弾】のスキルでジャイアントバットを撃ち落とし、尾ビレを叩き付けて戦っていた。


 当然ジャイアントバットにその猛攻を耐えられるだけの体力はなく、野良サハギン達の朝食になった。


 子サハギン、と言っているが、幼体のサハギンもこの迷宮に来たときと比べてだいぶん大きくなった。最初は成体の半分くらいの大きさだったのが、今では一回り小さいくらいにまで成長している。


 野良サハギンが迷宮に住み着いて約二週間。もともとサハギンはそれくらいの期間で成長するものなのか。それとも迷宮の影響を受けているのか。


 どちらかは分からないが、彼らには人間が攻めてきたときの第一防衛線となってもらう予定なので、これからも健やかに育ってもらいたい。


 迷宮作りの方は、第一区画に【食糧施設】と魔物を配置したため、魔素濃度が下がっているが、未だに『1.38』と予定値の『1.30』よりもやや高い。


 【通路作成】で新しい通路を作り、第一区画を広げようかと思ったが、野良サハギンがいるため、【通路作成】も現地に行って一箇所ずつ作る必要があると気付き止めた。


 まぁ今後、更に魔物や施設を配置するための余剰キャパシティと考えよう。……ちょっと余剰が過ぎる気もするが。


 マスタールームの魔素濃度にはまだまだ余裕があるので、サハギン・シャーマンを追加で六体生産した。これでシャーマンは全部で十体だ。


 増やそうと思えばまだまだシャーマンを追加することもできるのだが、これ以上増やすかどうかは悩みどころだ。


 サハギン・シャーマンの生産にはサハギン二体分のコストがかかる。しかし、戦闘力はサハギンとさほど変わらない。


 【ヒール】が使えるので、医療班としては優秀だが、医療班は多分十体もいれば十分だ。


 指揮官がいない現状、魔物は「死ぬまで戦う」以外の戦術は取れない。「負傷した個体を後方に下げる」なんて器用なことはできないのだ。


 なのでシャーマンは現状これ以上必要はないのだが、FPは少しでも多く稼ぎたい。


 本当に悩ましいものだ。



「収入」

DP…658P

FP…137P


「出費」

DP…394P

(食費31、召喚183、付与180)

FP…0P


「合計」

DP…+264P

FP…+137P


「所持ポイント」

DP…7183P

FP…265P



「スライム」…【下級魔物召喚Ⅰ】により召喚可能な傀儡種の魔物。五十センチ程の水の塊で、体内に核を持つ。死体や排泄物を取り込む性質があり、迷宮の掃除屋として用いられる。この世界のスライムは水でできたゴーレムという分類。召喚コスト3DP。スキルは【振動感知】と【錬成:土】。


「【錬成:土】」…錬金術系スキルの一つ。この世界の錬金術は物質を別の物質に変換することができる。ただし、それなりの時間と魔力が必要なため、戦闘中の使用は現実的ではない。スライムはこのスキルで取り込んだ汚物を土へと錬成している。一応、敵の装備や肉体を土に変えて攻撃しようとするが、成功することはまず無い。


「【通路作成】」…『迷宮内装ツリー』の初期権能の一つ。新たな通路の作成と削除ができる。迷宮内の通路は30センチ程の土壁で覆われており、その下は“異空間の内壁”となっている。“異空間の内壁”の破壊は最上位の時空系スキルか、神の奇跡でもなければ不可能。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ