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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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後書き設定集 十一日目〜二十日目


十一日目


「『迷宮内政ツリー』」…迷宮内に特殊な効果を及ぼす権能の系統。魔素や信仰値の収集の効率化や、新しい「コマンド」の解放などができる。


「コマンド」…魔物に特定の行動を取らせることができるダンジョンコアの基本機能の一つ。限定的なことしか命令できないが、ダンジョンマスターが直接命令するよりも効率的で、知能の低い魔物にも複雑な行動を取らせることができる。初期のコマンドは【待機】と【徘徊】のみ。


「【徘徊】」…魔物が迷宮内をランダムに徘徊するようになる。しかし、魔物が迷宮の地理を把握できるようになるわけではないので、そのまま迷子になる。主人公は初日に何体かの魔物を迷宮に【徘徊】させていたが、二日目に脱水症状を起こしフラフラになったゴブリンが偶然マスタールームに帰ってきたことで、魔物が餓死しかけていることに気付き、迷宮内を歩き回って魔物を回収した。



十二日目


「魔素濃度」…空間中の魔素の濃度。魔素濃度の高い場所で戦闘や訓練をすることで「レベルアップ」し、身体能力の向上やスキルの習得が可能となる。また、魔物は生命維持を魔素で代用することができ、高濃度魔素地帯では、食事や睡眠、呼吸をせずとも生きることが可能となる。「中級」以上の魔物は生命活動の一部を魔素に頼っており、魔素濃度の低い場所では生存できない。


「【簡易監視体制】」…『迷宮内政ツリー』の初期権能の一つ。「迷宮の出入口と繋がる通路」と、「マスタールームに繋がる通路」の様子を見ることができ、音声もある程度拾える。また、そのダンジョンに属さない存在が監視範囲内に入った場合アラームが鳴る。


「迷宮の入口」…【深海への入り口】は海岸に発生しており、入るには海を渡るか、崖を降りる必要がある。更に、主人公は知らないが、迷宮があるのは無人島であり、人間は滅多に来ない。



十三日目


「信仰値の獲得」…迷宮の基本機能として、侵入者の意志力や感情を信仰として収集することができる。そのため迷宮内では、外と比べ精神的に疲れやすい。信仰値の収集には侵入者を精神的に昂らせることが有効で、強い魔物と戦わせる、財宝を見つけさせる、生け捕りにして拷問する、等が効率的である。


「レベルアップ」…生物は訓練や実践を行うことで、周囲の魔素を吸収し、「レベル」が上がる。レベルが上がるごとに必要な魔素量も増え、より魔素濃度の高い場所でなければレベルアップできなくなる。


「レベル」…生物が吸収した魔素量を表す。魔物は先天的に魔素を宿しているので、産まれたときからレベルを持っている。上位の魔物は“高レベルであること”を前提とした身体を持つため、基本的に同レベルの人間や下位の魔物よりも強い。



十四日目


「『迷宮外交ツリー』」…迷宮の外部に効果を及ぼす権能の系統。迷宮外の情報収集や魔物の侵攻に関する権能がある。


「【現地言語翻訳】」…『迷宮外交ツリー』の権能。その迷宮の存在する、あるいは最も近い人間国家の公用語をダンジョンコアを通して翻訳することができる。


「【外患誘致】」…『迷宮外交ツリー』の初期権能の一つ。迷宮から漏れ出る魔素を敢えて増加させることで、魔物を誘き寄せることができる。使用する前に野良サハギンが住み着いたので、この権能を使うことは恐らくもう無い。



十五日目


「【獲得魔素量増加Ⅰ】」…『迷宮内政ツリー』の権能。竜脈から得られる魔素量を増加する。竜脈から組み上げられた魔素は、半分はダンジョンマスターが能動的に使用することができ、残りは迷宮内を漂う魔素となる。


「【魔素濃度測定】」…『迷宮内政ツリー』の権能。迷宮内の各「区画」の魔素濃度を測定することができる。迷宮内は区画ごとに空間が仕切られているため、魔素が拡散せず、区画内の魔素はほとんど一定である。


「迷宮内の魔素濃度」…迷宮内の魔素は、魔物の生命維持の他、各施設の維持や自動修復にも用いられる。魔素濃度は「区画」内の魔物と施設の数、体積(広さ)によって増減する。



十六日目


「スケルトン」…【下級魔物召喚Ⅰ】により召喚可能な死霊種の魔物。死霊種の魔物は食事や睡眠は必要としないが、迷宮内の魔素を吸収しているので、維持費がゼロという訳ではない。しかし、他の種族系に比べれば維持費が安く、餌やりの手間もかからない。


「ウィッププラント」…【下級魔物召喚Ⅰ】により召喚可能な妖樹種の魔物。光と水があれば維持費を大きく削減できるため、「異界型」の迷宮と相性が良く、逆に「洞窟型」や「城塞型」の迷宮だと維持費が余計にかかる。


十七日目


「【防衛指示Ⅰ】」…『迷宮内政ツリー』の権能。【巡回】【防衛】【警戒】の三つのコマンドが使用可能になる。


「『道具作成ツリー』」…アイテムを創造することができる権能の系統。魔素を消費して武具や宝箱などを生み出せる。魔素だけでなく、信仰値も必要とするモノもある。主人公は分かりやすく「買う・購入する」と表現している。


「【浜辺のお宝】」…【深海への入り口】の初期権能の一つ。【浜辺の宝箱】やキレイな貝殻や珊瑚礁が買える。ほとんどガラクタばかりなので、初日以来主人公はあまり確認していない。



十八日目


迷宮魔物(ダンジョンモンスター)」…ダンジョンコアから産み出された魔物。創造主(ダンジョンマスター)に絶対服従であり、生存本能より創造主の命令を守ることを優先する。迷宮内の魔素を必要以上吸収しないようになっているため、レベルアップせず新しいスキルも覚えない。他の迷宮や魔境ではレベルアップ可能。


「迷宮外の魔物」…迷宮魔物(ダンジョンモンスター)でない野生の魔物。進化などはしないため、サハギン・ウォーリアやゴブリン・メイジなどは存在しない。しかし、周囲の魔素を吸収してレベルアップするため、身体能力の高いサハギンや魔法スキルを使うゴブリンはいる。


「野良サハギン」…老個体×3、成体×7、幼体×2、合計12体の群れ。成体の内二体は槍持ち。槍持ちを含めた成体五体が狩りに行き、残りが幼体を守っている。雌雄による差はあまりなく、雌雄関係なく狩りや戦闘を行う。迷宮に住み着いてから少しレベルアップしている。



十九日目


「魔素濃度指数」…【魔素濃度測定】で得られる数値は濃度指数であり、つまり魔素濃度『2.00』は『1.00』の十倍、『3.00』は百倍の濃度である。ちなみに、迷宮外の平均魔素濃度は『1.0〜0.8』程度。現在の魔素濃度は主人公が思っているよりずっと高い。


「区画その1」…迷宮内はいくつかの「区画」に別けられている。各区画は物理的には繋がっているが、別個の“異空間”であり、各区画ごとに魔素濃度が異なる。また、侵入者が居る区画では大規模な迷宮の改装はできない(【小さな泉】等の小規模施設を一つずつ設置することくらいは可能)。現在は「マスタールーム」と「第一区画」しか無い。


「フライングマンタ」…【下級魔物召喚Ⅰ】により召喚可能な怪魚種の魔物。【浮遊】のスキルにより空中を泳ぐエイの魔物。鰓呼吸しかできず、大気中では魔素により生命維持をしているため実は結構大ぐらい(主人公は気付いていない)。



二十日目


「【水害軽減】」…【深海への入口】の初期権能の一つ。『迷宮内政ツリー』に分類される。水や湿気による迷宮内のアイテムや施設の劣化を軽減する。侵入者が持ち込んだ物は、迷宮の備品とは見なされないので対象外。


「【居住区】」…『自己強化ツリー』の権能。マスタールームに簡易的な居住施設を増設する。『自己強化ツリー』にはダンジョンマスターの強化だけでなく、信仰を捧げさせるためのご褒美的な権能もある。“区”と付いているが「区画」ではない。


「区画その2」…各区画に流入する魔素量は、マスタールームに隣接する区画ほど多く、離れるほど少なくなる。例えば第一〜第五の直列した区画があり、第三区画にマスタールームを繋げば、第三区画が一番魔素量が多くなり、第一、第五が最も少なくなる。迷宮の入口の位置は関係しない。また、あくまでも流入する「魔素量」であり、「魔素濃度」は区画の広さや設置してある施設により前後する。


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