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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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迷宮生活 十八日目

迷宮生活 十八日目


 今日は【巡回】コマンドを使って野良サハギンへの襲撃を行った。まぁ襲撃と言っても、目的はサハギンへの攻撃ではなく信仰値を稼ぐためのものだが。


 初の襲撃ということで、戦闘力が限りなくゼロに近いフライングマンタに行って貰った。


 戦闘は【簡易監視体制】の視野内で行われた。野良サハギン達の警戒心が薄かったのか、フライングマンタが脅威と見なされなかったのかは分からないが、フライングマンタがサハギン達の頭上に近づき攻撃を仕掛けるまでサハギン達は迎撃を行わなかった。


 まぁ、フライングマンタが突進攻撃をした瞬間敵と認識され、直ぐに噛み付かれて倒されてしまったが。


 サハギンの群は一時的にザワついていたが、後続の襲撃がないと知ると直ぐにまた寛ぎ始めた。


 結果として得られた信仰値は3Pだけであった。


 フライングマンタでは脅威としては弱すぎたようだ。かと言って頻繁に襲撃したり、襲撃者が強すぎればサハギン達が逃げる恐れがある。


 理想としては群れの中の何体かが、常に周りを警戒するくらいの危機感を与えたい。明日はジャイアントバットをけしかけてみよう。


 迷宮内で戦闘を行わせれば野良サハギン達がレベルアップし強くなる恐れもあるが、野良サハギンは迷宮を攻略する意志はなさそうなので、問題はないと判断した。


 もし、野良サハギンが迷宮攻略に乗り出しても、所詮は12体。此方にはサハギン・ウォーリアを新たに80体召喚できるだけの魔素の貯蓄があるのだから、どうとでも対処できるだろう。



 道具作りの方は、一応実用に耐えるだけの品質の石のメイスが完成した。相変わらずサハギンは武器を使わないので、ゴブリン・ファイターに装備させた。


 他にも、助骨はそのままでも武器になりそうだったので、ファイターの取り巻きに与えた。


 本当は槍の穂先や鏃に加工するつもりだったが諦めた。


 現状の最高戦力であるサハギン・ウォーリア100体分まで魔素を貯めておきたかったのだが、妥協して【浜辺のお宝】から使えそうなものを買った。


 【浜辺の宝箱(小)】、【貝殻のネックレス】、【星の砂の小瓶】、の三つを買い、木材と短い紐とガラスを手に入れた。


 ……一応、検証の意味も兼ねて買いはしたが、正直こんなガラクタからまともな道具を作れる自信はない。


 【漁師の仕事道具】か【石器武器Ⅰ】の優先順位を上げたほうがいいかもしれない。



「収入」

魔素…678P

信仰値…89P


「出費」

魔素…61P

(食費31、ガラクタ30)

信仰値…0P


「合計」

魔素…+617P

信仰値…+89P


「所持ポイント」

魔素…5601P

信仰値…127P



迷宮魔物(ダンジョンモンスター)」…ダンジョンコアから産み出された魔物。創造主(ダンジョンマスター)に絶対服従であり、生存本能より創造主の命令を守ることを優先する。迷宮内の魔素を必要以上吸収しないようになっているため、レベルアップせず新しいスキルも覚えない。他の迷宮や魔境ではレベルアップ可能。


「迷宮外の魔物」…迷宮魔物(ダンジョンモンスター)でない野生の魔物。進化などはしないため、サハギン・ウォーリアやゴブリン・メイジなどは存在しない。しかし、周囲の魔素を吸収してレベルアップするため、身体能力の高いサハギンや魔法スキルを使うゴブリンはいる。


「野良サハギン」…老個体×3、成体×7、幼体×2、合計12体の群れ。成体の内二体は槍持ち。槍持ちを含めた成体五体が狩りに行き、残りが幼体を守っている。雌雄による差はあまりなく、雌雄関係なく狩りや戦闘を行う。迷宮に住み着いてから少しレベルアップしている。



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