表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷宮運営日誌  作者: 飛翔
15/68

迷宮生活 十六日目

迷宮生活 十六日目


 今日からまた、魔物の戦闘力調査兼訓練を再開することにした。もちろん、いつ野良サハギンや他の侵入者が来てもいいように、余裕を持たせての訓練だ。


 そのぶん空いた時間に、迷宮内の物で寝具や武器が作れないか試してみることにした。


 それに伴い、いつまでも弱い魔物を残しておいても仕方がないので、これを機に不採用の予定の魔物を何体か潰して素材にすることにした。


 俺に服従している魔物達を殺したくはないが、ダンジョンマスターとしていつまでも甘い考えではいられないだろう。


 戦闘力やうちのダンジョンとの相性を考慮した結果、スケルトンとウィッププラントは素材にすることにした。


 フライングマンタとジャイアントバットは、その弱さを見込んで野良サハギン特攻隊にする予定だ。軽甲虫は悩んだのだが、正式採用することにした。


 というわけで、今ある素材は、


・石

・【塩のスープ】の空き皿

・【増殖するワカメ】

・スキュラとセイレーンの髪の毛

・スケルトンの骨

・ウィッププラントの蔓


 と、いったところだ。他にもないわけではないが、数が少なく、使い道がパッと思いつかないので除外する。


 道具作りの最初の試みとして、ワカメとウィッププラントの蔓を干して乾燥させることにした。うちの迷宮は太陽光もないし湿気が多いので、乾燥には時間がかかるかも知れないが、上手く乾燥すれば、縄や藁のベッドのようなものを作れるかも知れない。


 それと、セイレーン達の髪の毛を捩って紐を作り、スケルトンの骨と石を組み合わせて、メイスを作ろうとしてみた。


 結果としては上手く石を固定することができなかったが、試行錯誤していけば、自作できないことも無さそうだ。もうしばらく練習してみることにする。



 今日の魔素の収入は622Pだった。【獲得魔素量増加Ⅰ】の効果は1.2〜1.3倍といったところだろうか?


 信仰値が500Pもした割にはあまり増えなかったという印象だ。迷宮内の「魔素濃度」も増えているはずだが、【魔素濃度測定】の権能が得られるまでは、そちらの増加量は分からない。


 明日はギリギリ信仰値が200P貯まりそうなので、予定通り【防衛指示Ⅰ】を解放する。


 この権能では何かしらのコマンドが解放されるようだが、どのようなコマンドかは分からない。


 まぁ、“防衛”と付いているくらいなのだから、防衛戦では役に立つはずだ。無駄にはならないだろう。



「収入」

魔素…622P

信仰値…86P


「出費」

魔素…31P

(食費31)

信仰値…消費なし


「合計」

魔素…+591P

信仰値…+86P


「所持ポイント」

魔素…4366P

信仰値…151P



「スケルトン」…【下級魔物召喚Ⅰ】により召喚可能な死霊種の魔物。死霊種の魔物は食事や睡眠は必要としないが、迷宮内の魔素を吸収しているので、維持費がゼロという訳ではない。しかし、他の種族系に比べれば維持費が安く、餌やりの手間もかからない。


「ウィッププラント」…【下級魔物召喚Ⅰ】により召喚可能な妖樹種の魔物。光と水があれば維持費を大きく削減できるため、「異界型」の迷宮と相性が良く、逆に「洞窟型」や「城塞型」の迷宮だと維持費が余計にかかる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ