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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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迷宮生活 十五日目

迷宮生活 十五日目


 ようやく信仰値が貯まり【獲得魔素量増加Ⅰ】を解放できた。しかし、権能の効果が発揮されるのは明日からなのか、今日の魔素収入はいつもと変わらなかった。


 魔素の貯蓄は重要だ。こちらからは攻めることができず、味方もいない以上、ダンジョンを防衛するには持久戦しか無い。


 普通の砦や城ならば援軍のない籠城戦など絶望しか無いだろうが、ダンジョンならば別だ。


 魔素がある限り、兵力を無限に補給できる上、迷宮内で大規模な戦闘が長時間続けば、信仰値を大量に稼ぐことができる。


 迷宮の地の利を活かして時間を稼ぎ、溜まった信仰値で強力な魔物を召喚できるようになれば、逆転の目が生まれる。


 そのためにも、最低一週間は魔物を補給し続けられる量の魔素を貯めておきたいところだ。


 まぁ、レベルだのスキルだのがある世界なので、一騎当千の猛者に速攻で攻め落とされるかもしれないが。


 その時はどうしょうもないので、諦めて命乞いしよう。



 今日も野良サハギンは攻めてこなかった。迷宮の奥の様子が気になったりしないのかと思ったが、サハギンにそんな好奇心があるはずもなかった。


 餌は海から捕れているようだし、住処も魔素濃度が高く居心地が良いのだから、わざわざ冒険する意味など無いのだろう。


 やはり、信仰値を稼ぐためには魔物をけしかけるしか無いようだ。


 次に取る権能は【防衛指示Ⅰ】にしよう。この権能で魔物を入口まで送ることができるかは分からないが、もしできるのなら、防衛力の強化と信仰値の入手の両方を満たすことができる。


 その次は【魔素濃度測定】を取り、迷宮内の魔素濃度を測りながら、魔物や設備の数を調整していこう。こちらもシャーマンを増やせば、防衛と信仰値量を強化できる。


 そのあとは流石に生活環境の改善を行ってもいいだろう。


 いい加減、硬い石の床で寝るのがキツくなってきた。ダンジョンマスターという種族になることで、多少は身体が頑丈になっているが、毎朝体がバキバキだ。


 今すぐにでも【居住区】を解放したいところだが、防衛強化を後回しにもできない。


 明日からは迷宮にある素材でベッドが自作できないか試してみよう。



「収入」

魔素…512P

信仰値…86P


「出費」

魔素…31P

(食費31)

信仰値…500P

(【獲得魔素量増加Ⅰ】)


「合計」

魔素…+481P

信仰値…-414P


「所持ポイント」

魔素…3775P

信仰値…65P



「【獲得魔素量増加Ⅰ】」…『迷宮内政ツリー』の権能。竜脈から得られる魔素量を増加する。竜脈から組み上げられた魔素は、半分はダンジョンマスターが能動的に使用することができ、残りは迷宮内を漂う魔素となる。


「【魔素濃度測定】」…『迷宮内政ツリー』の権能。迷宮内の各「区画」の魔素濃度を測定することができる。迷宮内は区画ごとに空間が仕切られているため、魔素が拡散せず、区画内の魔素はほとんど一定である。


「迷宮内の魔素濃度」…迷宮内の魔素は、魔物の生命維持の他、各施設の維持や自動修復にも用いられる。魔素濃度は「区画」内の魔物と施設の数、体積(広さ)によって増減する。



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