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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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迷宮生活 十四日目

迷宮生活 十四日目


 今日からは朝昼晩と三回に分けてシャーマン達に交代で祈りを捧げさせた。シャーマンの増員を行おうかと思ったが、魔素濃度が下がり野良サハギン達が離れる恐れがあるため、増員は見送った。


 明日には【獲得魔素量増加Ⅰ】が解放できるので、それを待ってから増員する予定だ。


 魔素濃度の管理のことも考えると、『迷宮内政ツリー』の【魔素濃度測定】も早めに解放したい。獲得できる信仰値が増えても、カツカツなのは相変わらずだ。


 野良サハギンは今日も攻めてこなかった。相変わらず、ただのんびりしているだけだ。


 思ったのだが、野良サハギンの群れにこちらからちょっかいをかければ、信仰値を増やすことができるのではないだろうか?


 サハギンやゴブリンでは危機感を感じて迷宮から住処を変えてしまうかもしれないが、ジャイアントバットや軽甲虫、フライングマンタ等の弱い魔物なら、逃げることはないだろう。むしろ餌がやって来たと喜ぶかもしれない。


 戦闘力のない魔物も、殺すのはもったいないからと餌を与え続けてきたが、維持費を考えると処分したほうが経済的だろう。


 しかし、マスタールームにいる魔物を迷宮の入口に屯している野良サハギンの所まで送る方法がない。


 俺が連れて行くのは論外だ。護衛無しで野良サハギンの居る入口付近には近づきたくないし、護衛の魔物を連れていき気付かれれば、野良サハギンが逃げる可能性がある。


 【徘徊】コマンドでは入口まで行けるかは運任せになってしまう。しかも、迷宮の広さを考えると餓死する可能性の方が高そうだ。


 【防衛指示Ⅰ】で新しいコマンドを増やせば可能だろうか?だが、他にも解放したい権能が多いし悩みどころだ。


 一度欲しい権能をまとめてみる。



 防衛強化用に【石器武器Ⅰ】【漁師の仕事道具】【防衛指示Ⅰ】【軍事階級Ⅰ】【監視体制】。


 迷宮管理用に【魔素濃度測定】【筆記用具Ⅰ】。


 情報収集用に【現地言語翻訳】。


 生活向上のために【家庭の味】【粗末な衣服】【居住区】。



 この十一個の権能はできるだけ早く欲しいところだ。どの権能も必須級のもので、譲れないものだ。


 今の信仰値の稼ぎなら、200Pくらいなら簡単に貯まるだろうが、必要信仰値が増加することも考える必要がある。


 解放する権能の順番はよく考えなくておこう。



「収入」

魔素…473P

信仰値…85P


「出費」

魔素…31P

(食費31)

信仰値…消費なし


「合計」

魔素…+442P

信仰値…+85P


「所持ポイント」

魔素…3294P

信仰値…479P



「『迷宮外交ツリー』」…迷宮の外部に効果を及ぼす権能の系統。迷宮外の情報収集や魔物の侵攻に関する権能がある。


「【現地言語翻訳】」…『迷宮外交ツリー』の権能。その迷宮の存在する、あるいは最も近い人間国家の公用語をダンジョンコアを通して翻訳することができる。


「【外患誘致】」…『迷宮外交ツリー』の初期権能の一つ。迷宮から漏れ出る魔素を敢えて増加させることで、魔物を誘き寄せることができる。使用する前に野良サハギンが住み着いたので、この権能を使うことは恐らくもう無い。

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