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迷宮運営日誌  作者: 飛翔
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迷宮生活 十一日目

迷宮生活 十一日目


 今日は魔物達に集団戦の模擬戦を行わせた。ゴブリンは同族同士ならばある程度連携できたが、他種族が混ざると動きにくそうだった。


 サハギンの方は同族同士でも連携を取ることはなく、ゴブリンと組ませると、足を引っ張っているように見えた。


 やはり、ゴブリンと比べると、サハギンは烏合の衆感がある。ゴブリンには原始的だがコミュニケーションを取る社会性というか文化力があるが、サハギンはそういった行動をあまり取らない。


 ゴブリンの群れはファイターをトップに、側近にメイジ。さらに取り巻きの数匹のゴブリンが上位グループで、その他が下位グループとなっており、明確な序列がある。


 まぁ、ファイターの影響力は精々ガキ大将程度でしか無いが。これは俺がケンカを禁止しているため、ボスに逆らっても、影でイジメる程度のことしかできないのが原因だろう。


 対してサハギンの方は、シャーマンが道を譲られる程度には敬意を持たれているだけで、ウォーリアに至っては気にも留められていない。


 これもケンカを禁止しているため力を示せないのが原因だろう。それでも模擬戦はやらせているんだから、ウォーリアにはもう少しサハギン達を纏めてほしいのだが。


 現状では異種族間での連携は不可能。同族同士でも指揮を取らせるのは難しいということがわかった。


 『魔物強化ツリー』に【軍事階級Ⅰ】や【貴族階級Ⅰ】があるので、それに期待しよう。


 将来的に魔物を迷宮内に【徘徊】させるときは、サハギンは単独で、ゴブリンは数匹の班で行動させよう。


 まぁ、【徘徊】の「コマンド」を使うには、何かしらの対策を立てなければならないが。また魔物を探して迷宮内を歩き回るのは懲り懲りだからな……。


 新しいコマンドの為にも『迷宮内政ツリー』の【防衛指示Ⅰ】も欲しいが、先に【獲得魔素量増加Ⅰ】を開放したい。他にも魔物の武器もいい加減揃えたいし、食事ももっと良いものが食べたい。


 必要な権能が多すぎて信仰値がいくらあっても足りない。侵入者が来れば信仰値を稼げるが、防衛戦力が整っていないので、侵入者の強さによっては迷宮を攻略される恐れもある。


 何か安全に信仰値を稼ぐ方法はないだろうか?



「収入」

魔素…527P

信仰値…42P


「出費」

魔素…31P

(食費31)

信仰値…消費なし


「合計」

魔素…+496P

信仰値…+42P


「所持ポイント」

魔素…2118P

信仰値…264P


「『迷宮内政ツリー』」…迷宮内に特殊な効果を及ぼす権能の系統。魔素や信仰値の収集の効率化や、新しい「コマンド」の解放などができる。


「コマンド」…魔物に特定の行動を取らせることができるダンジョンコアの基本機能の一つ。限定的なことしか命令できないが、ダンジョンマスターが直接命令するよりも効率的で、知能の低い魔物にも複雑な行動を取らせることができる。初期のコマンドは【待機】と【徘徊】のみ。


「【徘徊】」…魔物が迷宮内をランダムに徘徊するようになる。しかし、魔物が迷宮の地理を把握できるようになるわけではないので、そのまま迷子になる。主人公は初日に何体かの魔物を迷宮に【徘徊】させていたが、二日目に脱水症状を起こしフラフラになったゴブリンが偶然マスタールームに帰ってきたことで、魔物が餓死しかけていることに気付き、迷宮内を歩き回って魔物を回収した。

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