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恋愛期限は夢が冷めるまで。  作者: ブルー缶
1/5

恋夢

この物語はたぶん好き嫌い分かれると思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。

  

また、本作は、ミステリーでもあり恋愛でもあり少し鬱な部分もありますのでご了承ください。

桜がひらひらと、雪のまねっこの様に落ちる春の入学式、僕は中学三年生になった。

親からも虐待もうけず友からも恵まれ、何一つ不満ない生活ができていたと思う。だが少し僕には欠点がある。

それは、きづかないうちに寝てしまうことだ。まるで、かれた葉を握った時に崩れるうに、自分の頭も崩れそのまま眠りに落ちる。

先生や親からは、もう慣れてきたのかあきれられたのかは分からないが、何も言われないようになってきた。そりゃ三年も寝る回数が多かったらそうなるのは予想できる。

なぜそんなに寝てしまうのか、それは僕にもわからない。

でも寝てる間が一番落ち着く。これだけは断言できるだろう。

三年生になり、新しく大阪から転校してきた子がいた。名前は 佐神 巴 見てのとうり女子だ。顔もまあまあかわいい。だが僕にとっては関係なく寝るだけだ。関わる事もとも無い。 そう思っていた。

学校が終わりいつもの様に帰り家に入り、お風呂に入る。出た後はいつもの家族とお話しする時間だ。

補足だがうちの家族は、家族内での交流を毎日行う日課がある。それがにちじょうでありきまりなのだ。

そして今日学校に転校してきた子がいる話をした。うちの学校は田舎にあるため、めったに転校生が来ないため、話のネタになるのだ。

母親が名前はなんていうのと聞かれたため、佐神 巴 と答えると、母が般若並みのしかめっ面をし、僕の方向を見て「どこから来た子なの?」と尋ねられた。

少し自分の心の中で、一面真っ白の絵に小さく黒い点がどんどん滲んでくるような心のわだかまりを感じた。

恐る恐る、「大阪」というと母のかおは何かを確信したように。深刻な顔をしながら、

「その子、たぶん私の縁の切った姉の娘だわ」 と漫画にありそうなことを発言した。ほんとに突然だった。

すると父が「あーまえいっていた話か」

なんか僕だけその話について知らないようだ。

母は、「あーこの話テルちゃん[両親は僕のことをテルちゃんと呼んでいる。]にはいってなかったはねー」慌ててるのか少し言い訳を言っている様に言った。

「話すと長くなるから、また今度ね」 と、うまく話から逃げるように言った。

たぶん言いにくい事情があるのだろうと思いつつその日は終わった。

 

次の日だ。


三年生になったとはいえ、1クラスしかないためあまりいつもとは変わらない生活を送っていたはずだった。

例の転校生が、僕のところに来たのだ。

僕はびっくりした顔を隠すように、居眠りの時にできた寝癖を直した。

すると彼女は、「あんた私の母さんの妹の息子なんだね。まあ少し気まずくなるかもしれへんけど。よろしく」と、言った。

たぶんだが彼女の家庭でもその話題が出たのだろう。

すると後ろの席の友達が、「なんだ、知り合いか?」と聞かれたので

「ちょっとした知り合い」と言おうとしたときだ。

転校生が、「ちょっとどころではない、とても知り合っている‼」と意地を張るように言った。

その瞬間僕の頭の中は「はぁ?」がいっぱいになり、自分の顔とは思えないほど目をあけ、口を開け。そして転校生のほうを向き、まるでゴキブリの死体を見るような目で、転校生を見た。

転校生は、「なんだ、その顔」と少し照れてるのか笑いをこらえているのか。わからない眼でじっと見た。

すると、後ろにいる友達が「あーそういう感じ?」とどういう感じなのかわからない顔で言った。

僕はその時、もうなぜそんなことを転校生が言ったのかわからず。

落ち着くために眠りについた。

すると何か既視感のある紫の髪の少女が夢の中で。

「あんた、退屈してそうだね。昨日みたいに寝るだけじゃつまんないし。いい夢見ようぜ」と

親指を立て、僕の頭に押し込んだ。

その瞬間周り一面が寝る僕の姿で埋め尽くされた。




書いてみましたがいかがだったでしょうか。

また後々、章が増えると思いますので何卒宜しくお願い致します。

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