援軍要請
西方世界から中東と呼ばれる地域は、我らが内海を中心として東北側から東側に広がっている。南へ行けば暗黒大陸が広がり、北側には西方世界がある。また中東から見ると我らが内海を両手の腕で抱くように、エルロ大陸と暗黒大陸が存在することになる。
唯一の出口である我らが内海の西側は、遥かなる大海。未だ誰も踏破したことのない大海であり、その先には滝のように水が落ちていると信じられていた。
我らが内海は、西方世界の都市国家、水の女王、翼竜の女王、快晴の青、海べりの国の4か国が、覇権を握っている。
元々彼らは、中東との海上貿易で栄えた都市国家の雄である。
領土的な発展が望めない彼等都市国家において、外への飛躍に活路を見出すのはむしろ当然の結果であった。
船団を組むか、単船での違いはあるにしても、我らが内海を自由に行き来し、各地に拠点を設けて植民し、建国。あるいは、地元の有力者を頭に据えて、貿易の中継基地としての影響力を維持した国家を建国させる等、フェニキア系、ジェノビア系などと呼ばれる小国家は、無数に存在した。
そのうちの一つ。
聖墳墓の国ジュルル・サルムにほど近いガッファルは、ピァツァ系の都市国家だった。地元の有力者を頭に据えた中継基地。それ以上の役割を期待していない都市国家だけに、住民は三日月教を信じていようと十字教を信じていようと関係なかった。
問題は、指導者層とピァツァの関係悪化である。
世代交代を経て、新たに領主となった青年に誰かが囁いたのだ。
「ピァツァは、本来貴方が得るべきであった利益をかすめ取っている」
遅行性の毒が体内に回るように、何度か繰り返されるその甘言に、領主は見たいものを見るようになる。丁度折よく、三日月帝国の内乱が発生しそうだという情報も、領主の背を後押しした。
本来警戒すべきエルフィナスは、内乱で動けず、それが若い領主の目には好機と映る。しかし、ピァツァは甘くない。若い領主の起こした反乱は、当然ながら苦戦をする。そんな時、偶然にもエルフィナスからの使者が訪れる。
内乱の勝利者は、少なくともその使者と名乗る人物は、物腰低く若い領主に提案をした。
「我が国は不正を許さない。貴方を助けたい」
苦境に陥っていた領主は、その提案に飛びつくと、エルフィナスからの援軍を喜んで受け入れる。
そうして都市国家ガッファルは陥落した。
問題は、そこからだ。
いや、エルフィナスが勢力を増しているのも問題ではあるものの、より大きな問題としては、ガッファルは聖墳墓の国ジュルル・サルムへの兵站拠点となっていたという点だった。
それを受けて、ジュルル・サルム及び獅子の紋と王冠王国はそれぞれに緊急の会議を開催する。だがそんな彼らを嘲笑うかのように、エルフィナスの首狩り総督は、さらなる攻勢を仕掛けていた。
ピァツァ系の都市国家ガッファルを陥落させた軍勢をもって、そのまま隣国のエルノーに侵攻。ピァツァ系の都市国家に続いてアーマンティ系の都市国家を陥落させる。さらにジェノビア系のビルットにも。
これに、ジュルル・サルムの首脳部は頭を抱える。
明らかに帝国の首狩り総督イブラヒムは、聖都の奪還を画策していた。手をこまねいていては、第一次十字軍により、十字教の元に奪還された聖都は、再び三日月教に奪い返されてしまうだろう。
しかし、正面切ってエルフィナスと戦うだけの力は、既にジュルル・サルムにはない。
第一次十字軍から100余年が経過しており、西方世界から中東に建設された国家は、常に絶対的な兵力不足に悩まされていたのだ。
そこに至ってジュルル・サルムの首脳部は、リオングラウス王国に支援を求めることに決める。
同盟の打診と、兵力の提供である。
代わりに払うのは、ジュルル・サルム領域内にあるいくつかの利権。
その使者が、エルフィナスの勢力拡大とそれによって引き起こされるであろう十字軍に頭を悩ませるリオングラウス王国に到着していた。
「反対する。我が国は、先の戦における戦費の回収もまだ済んでいない。さらに舞踏会など開いたために、国庫に集めた穀物金穀は例年よりも少ない状態にある。大規模な援軍の派遣は、不可能」
リオングラウス王国の意思決定会議である国王リサディス主催の御前会議において、宰相コルベールは、事実を淡々と羅列するように、反対意見を述べた。
「しかし、国の成り立ちを考えれば無視はできん。聖都を異教徒に奪われたとなれば、天上の神の国に我らの席はない」
王家派閥をまとめ、さらに外交を担うルクレイン公爵ガベルは、口にしたくもないとばかりに表情を歪めて吐き捨てる。
「……国庫の許す限り、という制限があればどの程度の兵力を算出可能か?」
睨み合う宰相と親戚の間に割って入るように少年王リサディスは声を上げる。
「……常備兵であれば約三千」
あまりに少なすぎるその数に、その場にいた誰もが思わず唸った。
「ディルアン将軍、三千で敵を撃破し、海湾都市群と聖墳墓の国を救えるか?」
「不可能ですな。勝利を拾えても、維持はできない」
あっけらかんと宣う英雄の弟子ディルアンは、皮肉気に口の端を吊り上げた。
「騎士隊を主体で派遣するのなら、その三倍程度にはなりますが?」
騎士隊を主体とするなら、彼等の兵糧は自前での参加になる。それだけで随分と経費は浮く。
「それを任せられる者は誰かいるのか?」
ディルアンからの提案に、少年王リサディスは問い返す。
「不肖、このわたくしめが……」
「将軍、いや、流石に……」
難色を示す若い王が、視線で宰相と公爵を見る。
「国の重鎮たる将軍が、そんな軽はずみなことを……」
ルクレイン公爵家のガベルは、ディルアンに対して非難をするが、宰相コルベールはため息を吐くだけだった。
「まずは、援軍をもって何を成すかを議論すべきかと」
怜悧なその鉄面皮を見ながら、少年王は問いかける。
「それはもちろん、海湾都市群と聖墳墓の国を三日月教の圧力から救うのだろう?」
視線をガベルに移した少年王は、忌憚なく問いかける。
「無論のこと。そうでなければ、神の御意志に逆らうことになりましょう」
「では、具体的にはどうやって?」
神の御意志と言う言葉に、何ら感銘を受けない宰相が、問いかける。
「それは、無論敵を撃破してだ」
「簡単に言うが、敵は確認されているだけで約4万はいるのだぞ? しかも城塞を持っているのは相手側だ」
ルクレイン公爵ガベルの答えに、宰相はにべもない。
「10倍の敵を打つか、胸が躍るね」
苦笑を浮かべたディルアンが、茶々を入れるがガベルは憤慨しつつ反論する。
「では、どうするのだ!」
「少し待て、ルクレイン公爵。私は段々と宰相の言いたいことが分かって来たぞ」
少年王は宰相にしっかりと視線を合わせる。
「つまり、宰相は、正面衝突は避けて、時間を稼ぐことを目的として援軍を出せ、と言っているのだな?」
理解の進んだ王の言葉に、宰相は頷く。
「御意」
鉄面皮を崩さぬまま、静かに宰相コルベールは頭を下げる。
正面からは戦わず、敵の弱点である補給線を騎士隊を使って襲わせる。港湾都市は、自給自足で生き残るのは困難だ。普段なら海上輸送が可能であったろうが、今は海上を支配する十字教の国家がそれをゆるはずがない。また、常駐するエルフィナスの兵士まで食わせねばならないため、単純に必要な食い扶持が増えているのもある。
とするならば、本国エルフィナスから当然兵站を繋いで物資を届けるはずだった。
「だが、それをいつまで続けるのだ? 確かに効果はあるだろう。しかし進行速度を遅らせることはできても、撃退はできない。撃退ができないのならば、いつまでも脅威は消えないのではないか?」
公爵の問いかけに、将軍たるディルアンは悠然と答える。
「奴らは、都市を占領した後に住民を追い出すことをしていない。つまり、住民を慰撫しつつ都市を運営するつもりだ」
「確かに、それなら……」
ガベルにも宰相の提案の勝算について理解が進んで来た。
「しかし、それをいつまで続けるのだ?」
そして進んだからこそ、さらなる疑問。
確かに兵站を締め上げれば、エルフィナスは苦しくなる。苦しくはなるが、それで勝敗が決することはない。最悪、略奪でも何でもして食料を確保しながら進軍をする方法もあるのだ。
否、むしろそちらの方が一般的ですらある。
「秋の収穫をもって、反撃に出る。そこまで持たせれば、兵は用意できる」
公爵の疑問に、断言する宰相コルベールの言葉に、少年王は再度問いかける。
「いかほどだ?」
「数にして、二万五千」
続いて王の視線を受けた将軍ディルアンは、不敵に笑う。
「勝てるか?」
「勝ちましょう」
その言葉を受け、王は考え込む。
「公爵。将軍の勝利を、十字軍の中止にまで持っていけないか?」
「……絶対とは申しませんが、できるだけのことは」
頭を下げるルクレイン公爵ガベルに、少年王は頷く。さらに少年王は宰相を見る。
「宰相。商人にジュルル・サルムからもらえる利権への参画を条件に、騎士隊派遣の資金を出させることは可能か?」
「……可能です」
鉄面皮の宰相は、内心で驚きながらも正確な答えを返す。
「ならば、それを騎士隊派遣の資金源にせよ」
「陛下、おそれながらそれでは我が国のジュルル・サルム派遣における利益が減りましょう」
「私も反対です」
宰相と公爵の反対に、しかし少年王は断言する。
「いいや、これは必要なことだ。戦費の調達は、できるな?」
「……可能ではありましょう」
「では、それを三者でよく協議して使用せよ」
「……御意」
頷く宰相と、不承不承ながらも頭を下げる公爵に、少年王は緊張した面持ちで頷いた。
「では、攻勢に出るのは秋以降。それでジュルル・サルムとの交渉を頼む。それまでにむやみに、交戦をして戦力を減らさぬよう、ジュルル・サルムにも提案を。その間は、騎士隊を主力として敵の兵站を圧迫する」
それがリオングラウス王国の基本方針となった。
御前会議における明らかな少年王の成長。それが一体何の影響によるものか、派閥の長たちは思い思いに考えを巡らせながら、王の前から下がっていった。
◇◆◇
「事情は分かったわね?」
王都に戻ったロズヴェータは、治癒術師にして亡国の公女たるアウローラから情勢の説明を受けた。今では異国の地たるリオングラウス王国の王都において、自身の諜報網を張り巡らせている彼女は、ほぼ正確な周辺諸国の情勢を掴んでいた。
「そして、出された依頼がこれです」
|銀髪灼眼の貴公子然とした絶世の美少年が、差し出してくる依頼内容の写し。それにざっと目を通したロズヴェータは、思わずうなった。
「使者の護衛、盗賊討伐、敵地での遊撃戦か」
「……もし今回の依頼で遊撃戦を選ばれるなら、活動地域はエルフィナスから都市国家群になります。いずれにしても王国南側から侵入するのがよろしいかと」
頷くロズヴェータは、リオングラウス東北でエルフィナスと境を接する己が故郷を思い出していた。もう一度カミュー辺境伯領からエルフィナスに侵入するのは、時間がかかり過ぎる。
王都から向かうなら、南の方が速い。
「いずれにしても、受けないという選択肢はないと思うけれど?」
アウローラの言葉に、ロズヴェータは頷く。
「勿論だ」
力を欲する少年にとって、功績を積む機会を逃すという選択肢はない。
依頼を出してきているのは各派閥ごとに多少色が違う。いずれにしても功績を積んで覚えをよくしておくにこしたことはない。
【集え、王家の旗のもとに】
王家派閥からは、聖都への使者の護衛。三つ出された依頼の内、貢献値は最も高いが、報酬は最安。
【求む、根底を支える者よ】
文官派閥からは、港湾都市へ向かう経路上の盗賊狩り。貢献値は最も低いものの、報酬は最も高い。
【示せ、我らが力と栄光】
武官派閥からは、各港湾都市へ向かう敵軍の兵站攻撃。貢献値は中程度、報酬も中程度だが、倒した敵の物資はそのまま受け取ってよいとのことだ。
依頼者は、近衛、文官派閥の高位文官、武官派閥の軍幹部。いずれも、面識あるロズヴェータ者達からすれば、必要であればもう少し情報を集めることもできるだろう。
「……ふむ」
王家派閥の依頼は、聖都を守る聖墳墓の国ジュルル・サルムに行く良い機会かもしれない。元々ロズヴェータは、自身が信仰に厚くないと考えているが、それでも根底には神を信じる心を持っている。
その彼をして、聖都は十字教の教えを知るものなら、生涯に一度は言っておきたい場所だった。貢献度が高いのも魅力的ではある。王家派閥と積極的にくっつきたいなら、受けて損のない依頼である。
──対立する二つの宗教が生まれた地……。
文官派閥は、いつも依頼を出してくる女将軍ルフィーネ・オルシャからの依頼ではないようだった。女子爵と言う地位を持っている彼女は、文官派閥の武力の代表的な位置づけであったはずだが、どうやら何か事情があるらしい。
──ここで、依頼を受けて借りを返しておくのもアリとは思うが……。
武官派閥からの依頼は、敵地における遊撃戦。ハイリスクな依頼ではあるものの、得られる物は多いだろう。仲間を失う危険や敵地で活動するリスクは、かなり高い。しかし、敵軍の物資をそのまま奪えるのは魅力的だ。武功としても中々、なのではないだろうか。
──自身の実力を試す良い機会かもしれない。舞踏会などで大規模に部隊を動かしていないからな……。
「……ちなみに、皆の意見は?」
どれも魅力的な部分はあるため、ロズヴェータは周囲の意見に耳を傾ける。
「断然、武官派閥だよ! 他にある?」
分隊長バリュードは、吠えるように意見を表明する。
全員からの、知ってた。という視線を受けても、ものともしない。ある意味わかりやすい男であった。
「活動のための資金なら大丈夫です!」
メッシーが握った拳を振り上げながら可愛らしい声で主張する。傍らにいるメルブも、そのメッシーを支えるように立っていた。頬を染めて、少し恥ずかしそうだった。
ありがとう、と頷いて、ロズヴェータは視線を道化化粧の女商人に向ける。
「販路を広げるって意味なら、あたしからは王家派閥の依頼をお勧めするね。聖都の利権に王家側が喰いこむ好機って聞いてるから、唾つけておくなら、早い方が良い。……あそこはデカいよぉ」
いひひ、と笑うのは女商人のラスタッツァ。一つの紹介を任されるだけあって、彼女の情報網は広い。会計担当のメッシー、メルブとともに騎士隊三頭獣の財務面に明るい。
その彼女からすると、王家派閥の依頼には王家の覚えをよくするのみならず、騎士隊の財務状況を改善させる機会らしい。ここで国を絡めた利権に手を出す機会なのかもしれない。
「……ちなみにそれ、危険はないの?」
「危険なんて、どこにだって転がってるでしょ?」
あっけらかんと笑うラスタッツァに、ロズヴェータも苦笑するしかない。
「ガッチェはどう思う?」
筆頭分隊長ガッチェ。辺境伯家領出身の従士である彼に、意見を求めるのは辺境伯家としての立場を確認するためだった。
「私個人としては、いずれでも。辺境伯家としては、十字教と三日月教の深刻な対立にはあまり深い入りしたくないでしょうなぁ」
眉を顰めたガッチェは、肩に担いだ短槍でトントンとリズミカルに自らの肩を叩いた。
と言うことは、文官派閥の依頼を受けた方が辺境伯家の好感度はあがるわけだ。
「ルル、エルフィナスと戦うことに、エルフィナス出身者は思うところがあるか?」
エルフィナス出身の傭兵であるルルは、きょとんとしたままロズヴェータの質問に答えた。
「? 隊長の聞かれていることが、よくわからない。敵であれば倒すだけ」
そうでしょ? と小柄な彼女が周囲を見ると、ちょうど見上げられる形になった長身の見習い騎士ネリネも頷く。
「同国というだけで、躊躇いはありません!」
きびきびと答える女性の見習い騎士にロズヴェータは、苦笑してしまう。
「ああ、隊長、信仰を気にしている? 大丈夫。三日月教は緩いから」
「ああ、そうなの?」
コクコクと頷くルルは、同じくエルフィナス出身の者達に問いかける。そうすると、彼らは一様に苦笑して頷くのだった。
まぁ、十字教だって、相手が十字教徒だからと言って戦いを回避するかと言われれば、そんなことはないのだから、余計な気遣いだったようだ。
「あたしは、別にどれでも構わないよ?」
残る分隊長のヴィヴィは、棍棒を杖にして早く結論を出してくれとばかりにあくびをしている。
「私も、ロズの判断に従います」
副官ユーグは当然とばかりに頷く。
「私は……そうね。難しいけれど、個人的には、武官派閥かしら。もし、文官派閥を選ぶ場合でも、国外まで足を延ばしてもらいたいわね」
彼女の背景を考えれば、それも当然だった。リオングラウス王国の南西に存在する都市国家シャロン。その僭主ネクティアーノの娘である彼女からすれば、港湾都市までの経路上にある己の国を、一度見ておきたいというのは、察して余りある心情だ。
彼女の故郷がエルフィナスに膝を屈して半年余り。父親と離れて1年以上が経過している。
それを思えば、当然だっただろう。
三頭獣の主要な者達から、意見を聞き終えたロズヴェータは、どの依頼を受けるか、考えながら目を閉じた。
ロズヴェータ:駆け出し騎士(銀の獅子)
称号:同期で二番目にやべー奴、三頭獣隊長、銀の獅子、七つ砦の陥陣営
特技:毒耐性(弱)、火耐性(中)、薬草知識(低)、異種族友邦、悪名萌芽、山歩き、辺境伯の息子、兵站(初歩)、駆け出し領主、変装(初級)
同期で二番目にやべー奴:同期の友好上昇
三頭獣隊長:騎士隊として社会的信用上昇
銀の獅子:国への貢献度から社会的信用度の上昇
毒耐性(弱):毒からの生還確率が上昇。
火耐性(中):火事の中でも動きが鈍らない。火攻めに知見在り。
薬草知識(低):いくつかの健康に良い薬草がわかる。簡単な毒物を調合することができる。
異種族友邦:異種族の友好度上昇
悪名萌芽:行動に裏があるのではないかと疑われる。
山歩き:山地において行動が鈍らない。
辺境伯の息子:辺境伯での依頼で影響度上昇
陥陣営:連続で落とし続けている限り、味方の能力に強化効果。(連続7回)
兵站(初歩):兵站の用語が理解できる。
駆け出し領主:周囲から様々な助言を得ることが出来る。
変装(初級):周囲からのフォローを受ければ早々ばれることはない。
信頼:武官(+20)、文官(+28)、王家(+17)、辺境伯家(+50)
信頼度判定:
王家派閥:少しは王家の為に働ける人材かな。無断で不法侵入はいかがなものかと思うが、まぁ大事に至らなくてよかった。
文官:若いのに国のことを考えてよくやっている騎士じゃないか。領主として? 勉強不足だよね。派閥に入れてあげても……良いよ? けれど、招待状の貸しは大きいわよ。
武官:以前は悪い噂も聞こえたが……我慢も効くし。命令にはしっかり従っているし戦力にはなるな。最近何かしたのか?
辺境伯家:このままいけば将来この人が辺境伯家の次代の軍事の中心では? 元気があって大変よろしい! 領主としてもしっかりやっているしね。
副題:ロズヴェータちゃん、乗るしかない、このビッグウェーブに!




