春は社交の季節
我らが海から吹き抜ける季節風が、冬の終わりを告げる。
暖かな季節風が南西に広がるロマネアの海から雲を運び、獅子の紋と王冠の王国には一足早い春の雨が降り注いでいた。
糸のように細く、乾ききった地面を癒すように降り注ぐ細雨は、優しく地表を撫でる羽毛のようだった。海から吹き付ける風に乗って雲が発達し、リオングラウス王国の背骨である山脈にぶつかることによって雨を降らせる。
雨をすっかり落とした雲は再び北上していくが、山脈を越えた草原の国においては、乾燥した風しかもたらさないのだから、不思議なものだった。
この頃になると、西方で勃発したロスデリア帝国との戦いには一応の決着が見え始めていた。
”戦争屋”あるいは”英雄の弟子”ディルアン将軍は、侵攻してきたロスデリア帝国を西方国境において完璧に撃破。その余波を買って追撃を決意すると、ロスデリア帝国軍の侵攻経路の逆を辿るように軍を進め、ロスデリア帝国の東方地域にまで進出。
そこでさらに現地の領主達を打ち破り、あるいは懐柔して支配地域を確実に広げていた。
そんな中で先に根を上げたのはロスデリア帝国の方だった。
水面下で進む交渉の席で、ロスデリア帝国から和睦の打診があったのだ。
ごくごく少数しか知らないその事実をロズヴェータが知りえたのは、王家の末席に連なる親友のおかげである。
相変わらずの長身に華美でない程度の装飾品を身にまとったリオリスの姿は、王族の端くれとして申し分のない高貴さを醸し出していた。
残党狩りに従事していたロズヴェータと違い、追撃戦まで参加したリオリスは、つい先日王都に戻ってきたばかり。戦場の垢を落として、すっきりした様子のリオリスに影は見えない。
リオリスは、いつものように裏表のない笑みを浮かべてロズヴェータを食事に誘うと、もうすぐ戦争が終わりそうだと、いきなり爆弾発言を投げつけてきたのだ。
思わず飲んでいた水を噴き出したロズヴェータを一体だれが責められよう。思わず周囲を見渡し、誰も聞いてないことを確認してから、ロズヴェータは安堵のため息を吐くと、国家機密を、世間話のように喋るリオリスに、ロズヴェータは頭痛すら覚えて睨む。
「別に悪用はしないだろ?」
無警戒にも程がある笑顔を向けられると、ロズヴェータはそれ以上何も言う気にならなくなり、黙って食事を口に入れる作業に戻るのだった。
「……それで? エリシュはいつ戻るって?」
「可能なら、最後まで参加するらしい」
近しい知り合いの動向を確認して、二人は食事を続ける。
「一緒に参加しているときも、最前線に行きたがって困ったけどなぁ」
「枷がなくなったアイツがどう動くか……」
二人は想像しただけでげんなりとため息を吐いた。
「そういえば、ニャーニィは?」
「最近は、隊商の護衛の幅を広げてるみたいだけど……国外まで」
普通は国外まで護衛などは行わないのが一般的だが、隊商との信頼関係が殊の外強い場合は別である。専属のような形で雇われて、同行することもある。
「あいつも、あいつで規格外だなぁ……」
仲の良い同期の動向を確認すると、本題とばかりにリオリスが口を開いた。
「ロズ、また教会の護衛があるんだけど、一緒にどうだ?」
前回の仕事を一緒にしてから、しばらく時間が経っている。王家派閥からの依頼と考えて、ロズヴェータは腕を組んで考え込んだ。
残党狩りの依頼を終えて一足先に王都に戻っていたロズヴェータ率いる三頭獣は、大きな依頼なく過ごしていた。
当初は、辺境伯領での戦争に再び参加するかもしれないとコネを通じて確認してみたものの、小康状態が継続しており、このまま草原の国は引き上げると予想されている。
前回奪った各拠点も、守るだけなら他の騎士隊だけで賄うことが出来るということで、敢えてロズヴェータ率いる三頭獣を呼び戻す必要はないとのことだった。
そのため、リオリスの依頼は渡りに船と言ったところ。
報酬も高く、王都の国軍が使用できる施設も利用できるとあっては、騎士隊長としては是非に参加したいものだった。
問題は、ロズヴェータの内心だけだ。
騎士隊に対する利益は、言うまでもない。恐らく年末の評価においても、王家派閥の依頼を達成していれば、評価は高いことが予想される。
しかし……王家派閥の依頼を達成するならば、その中心であるルクレイン公爵家──獅子の紋と盾の力を増すことになる。
それを考えれば、簡単には頷けなかった。
「……受けよう」
だが、最終的にはロズヴェータは首を縦に振る。
今ルクレイン公爵家に敵対的な行動をとったとしても、大勢に影響はない。すぐ潰されて終わりだという自覚がある。
辺境伯家としても、積極的に動くつもりがないのであれば、まだ自身の影響力というものはそれほど大きくないのだ。
だからこそ、どんな依頼でも受けて名声と勢力を拡大しなければならないとロズヴェータは考えた。
「おお、そうか。ありがたいな。早速整えてくるよ」
そんなロズヴェータの内心を知らないリオリスは、純粋にロズヴェータの参加を喜んでいる。年齢のわりに無邪気ともいえるリオリスの表情に、ロズヴェータは思い悩んでいる自分が馬鹿みたいに思えた。
「依頼は、組合を通じてか?」
「そうなるな」
「りょーかいだ。そういえば、今度近衛騎士団になるんだって?」
「ん? おお、そうそう。この前挨拶に行ったよ。近衛の騎士の先輩に会って来た。禿げてた」
「あ、え?」
「うん、心労凄いらしい。まだ40代なのにな……お労しい」
思わず吹き出すロズヴェータに、リオリスも屈託なく笑う。
そうして親友二人の食事は何事も無く終わっていった。その後受けた教会の護衛の依頼も、順調にこなすことができたロズヴェータは、王家派閥からの評価も少しだけ上げることができたのだった。
◆◇◆
王家派閥の依頼を達成してから約一か月後、ロズヴェータの元に招待状が届いた。
「……ん? ルフィーネ・オルシャ将軍」
国全体で見れば、獅子の紋と王冠の王国は落ち着きを取り戻している。ロスデリア帝国との和平交渉もまとまり、北部のツァツァールは引き上げていった。
対外戦争で活躍した国軍や貴族の私兵なども順次国内に戻って来た頃である。季節も春の陽気が漂い始めるころになり、冬の戦争から季節がうつろい始めるころのことだ。
「文官派閥の社交会?」
落ち着きを取り戻しつつある国内にあって、各派閥はそれぞれに動き始めているといったところ。
決して文官派閥に近寄っているわけではないロズヴェータからすれば、首を傾げる事態であった。
「ユーグ、これってどうなんだろう?」
「どう、とは抽象的ですが……。思惑とすれば、最近活躍している若い騎士を取り込んで勢力を拡大させたい、と言ったところでは? 武官派閥に比して、文官派閥の騎士は少ないでしょうからね」
「まぁ、そうか……辺境伯家はどう思うかな?」
「心配いらないのでは? むしろつながりができると喜ぶような気がしますが……御懸念が?」
「いや、こういうのは兄上の領分かと」
「確かに……しかし辺境伯家からわざわざお越しになるのは少し手間でしょうし、代理として出席でよろしいのでは?」
それでも納得いかないのか、ロズヴェータは眉を顰めていたが、最終的には長兄ディリオンに手紙を書くことで助言をもらうことにして納得した。
後日届いた手紙には、なぜか副書が同封されていた。それには次兄ナルクからの追伸が長文で書き連ねられており、思わずロズヴェータをして。
「うへぇ~……」
という素っ頓狂な声を上げさせるのだった。
それはそれとして、長兄ディリオンから届いた手紙の内容は簡潔極まりないものだった。
笑顔で、みんな仲良く。
という、それはそれで困る助言にロズヴェータは、目を点にせざるを得なかった。
「ま、まぁやるしかないか……やるしかない……か? ……笑顔ね」
銅を磨いた鏡の前で引き攣りそうな表情をなんとか緩める努力をするロズヴェータ。その彼を、物陰から見守るユーグは、なんとも言えない表情であった。
◆◇◆
春先の日差しは、初夏に向かって徐々に厳しくなっていく。細い雨が降る中で、時折差す日差しの強さが、春から夏へ移り変わる季節を感じさせる。古い多神教の考えがまだまだ根強く残っている平民の間では、海風の女神が厳しい冬の男神を追い払い、次に灼熱の太陽を連れてくるのだと伝わる。
新しい宗教である十字教では、天の巡りは神の御使いである天使のなせる業とされている。風を司る天使が、冬を司る天使を追い払うのだと解説された。
いずれにしろ、新しい命の季節と説明されるその季節は、風は柔らかく、日差しも暖かい。
採光を考えられて大きめに作られた窓から、暖かな光が色硝子を通して極彩色に部屋を照らす。
持ち主の財と趣味を反映されたその部屋は、中庭に面した開放的な空間だった。
副官も連れてきて良いとの返答をもらっていたロズヴェータは、ユーグを伴ってその空間に足を踏み入れたが、どうにも場違いの感が拭えなかった。
そこに集まっているのは、国内に多くの利権を持つ商人や国の中枢を担う高級官僚、大貴族の領内で実質的にその領地を運営する文官であったり、一部の豪族など、今までロズヴェータがどちらかと言えば関わって来なかった類の人間達が集まっていた。
「ナルク兄上の方が向いているな……」
思わずそうぼやいたロズヴェータに、ユーグは相槌を打つ。
「御尤も」
さてどうしたものかと、思案しているロズヴェータの視界に彼の元に進んでくる女性の姿が映り、慌ててそちらに近づいていく。
「急な招待ですまないな」
「いいえ、此度はお招きいただきありがとうございます。その、戦場とは違う装いで、大変美しく……」
先の西方戦線で知己を得た美貌の女将軍ルフィーネ・オルシャが、にこやかに立っていた。思わず社交の挨拶が出てきたロズヴェータに、ルフィーネ・オルシャは笑って手を振った。
「ああ、気を使ってくれなくても構わない。実を言えば、こういう格好はどうも肩が凝って仕方がないのだ」
分かるだろう? と視線で問いかけられ、豪奢な花柄の刺繍が入ったドレスの裾を持ち上げた。
「できれば私もそちらの格好が良かったのだが……どうにもな」
ロズヴェータの軍服に視線を向けて苦笑するルフィーネ・オルシャ。
彼女は自身が貴族家の当主であるとともに、一軍を指揮する将軍である。今日は小さいとはいえ貴族家の当主として対応せねばならない己の身を不自由なものだと嘆いた。
「伴侶を得ればまた違うのだろうが、ままならぬものだな」
くすりと笑った魅力的な笑みに、ドレスの揺らめきに視線を僅かに奪われていたロズヴェータの心臓が跳ねる。
それを目ざとく感じたユーグは、内心で、この年増女どうしてやろうかと、視線の鋭さが増した。
年上で、社会的地位も上、さらには若い男の扱いなどお手の物という類の、年上のできる女感を出しているルフィーネ・オルシャに対して、今までロズヴェータの周りにはいなかったタイプだと分析していた。
「……あの、なぜ私を招待されたのでしょうか?」
思いつめたような表情のロズヴェータに、思わずフィーネは虚を突かれる形になった。
社交の場に慣れていないロズヴェータに、ユーグが仕込んだ技の一つである素直に聞いてしまう作戦を早速発動させていたのを、ユーグは聞いた。
視線をフィーネに向けたまま、鏡に向かって硬い表情を作っては首を傾げるロズヴェータに助言をしたのをユーグは思い出していた。
◆◇◆
──ロズ、貴方の特技を活かすのです。
──そんなの、あったか? まだ経験も、地位も、功績も足りない若手の騎士だが……。
──しかも、御しやすそうな?
ユーグの言葉にロズヴェータは苦笑する。全く持ってその通り、ルフィーネ・オルシャと出会った戦場においても、恐らくそういう理由から、仲間に引き入れられそうになったのだ。
──生意気にも、顔の良い副官を連れた、な。
ロズヴェータの反撃に、ユーグも苦笑した。
調子が出てきたじゃないですか、と言って続きを話す。つまり、若輩者である、というのは今しか使えない武器ですよ、と囁いたのだ。
首を傾げるロズヴェータに、ユーグはかみ砕いて説明する。
年上のしかも女という生き物は、意外にそういうものに弱いもの。自分よりも弱いものを、自分の手で育てたいとすら思っている節がある、と。
そこで敢えて母性ですかね、とは続けない。
ロズヴェータの母親のことを思えば、そちらに考えが向かないように誘導せねばならなかった。
──社会的な地位が高く、ある程度の財産がある余裕のある女には、その傾向が顕著です。
少なくともこの国では。
という但し書きをつけて、ユーグは説明した。
サロンなどと言って、学者や芸術家の卵を囲うこともそれの一種だと説明した時、ロズヴェータは、なるほどと頷いた。
──弱い、足りないということを武器にしてしまえば良いのです。
そう言うユーグの助言に従って、ロズヴェータは、社交の場を生き残るために作戦を考えなければならなかった。
◇◆◇
そして、発動されたロズヴェータの作戦に、ルフィーネ・オルシャの表情は一瞬固まる。その年齢を感じさせない美貌の裏でどのような計算が弾かれたのか、ロズヴェータには伺い知れなかったが、今までのできる女感を和らげ、彼女は優しく微笑む。
「ああ、すまない。そんなつもりじゃなかったのだ」
年下の甥や姪に話しかける様に、親しみを込めた声音を出して、ロズヴェータを呼んだ理由を説明する。
「前回の戦で、卿の担当した村落からは税の滞納が無くてな。それを顕彰したいと思ったのだ。それ以外の考えはない。もし、卿が心配しているようなことがあれば、私が力になるから問題はないさ」
「しかし……如何せん未熟者でして、それに私は当たり前のことをしただけです」
視線を若干俯かせ、困惑する態で話すロズヴェータに、ルフィーネ・オルシャは若干声を低めながら、話を続ける。
「その当たり前、が難しいのだ。現にあの時、卿の他の騎士に任せた地域からは……な」
それからルフィーネ・オルシャは視線を周りで談笑している他の客に向けて、ロズヴェータに言い聞かせるように話す。
「私はね、少なくとも、全ての騎士は君のように高潔であるべきだと思うし、それがなかなかできないことなのだと言うことも分かっているつもりだ。私も騎士出身だから、生活が苦しいことは知っている」
だがな、と言ってフィーネは自分の理想を語る。
「それと他人を……同じ国の同胞を虐げてよいとはならないだろう?」
徐々にフィーネの語ることが理解できて来たロズヴェータは、更に問いかける。
「それで、その、文官派閥に? あ、いえ、申し訳ありません」
「気にしなくてよいよ。まぁ、そうだな。いくら高潔な行いを訴えたところで、己の明日の食事には代えられない。だからこそ、国内を整備し、生きていけるだけの糧を優先すべきだというのが、文官派閥の主張だからな」
だからこそ、文官派閥は近隣諸国とのトラブルを極端に嫌う。
国内の整備を優先させた依頼を出すし、邪魔な魔獣や国内に巣食う裏切り者には容赦なく消えてもらうのだ。
派閥の概要はつかめたロズヴェータは、表情を僅かに明るくする。
「よくわかりました。ありがとうございます」
「ああ、少し緊張がほぐれたようでなによりだ。気楽に雑談すると良い。何せ、卿は今を時めく若手の有望株だ。私は主催者だからそう卿にだけ構っていることはできないが、困ったことがあれば何でも言ってくれ。ではな」
そう言って立ち去るルフィーネ・オルシャの背を見送るとロズヴェータとユーグは視線を交わしあった。
どうやら、本当に好意として呼ばれただけらしいと彼らは判断した。
とすれば後は、誰とどのように人脈を繋いでいくか、だ。
国内に多くの利権を持つ商人達と顔を繋いでおけば、割の良い仕事にありつけるかもしれない。
国の中枢を担う高級官僚達に顔を繋いでおけば、普段は聞けない情報に触れることが出来るかもしれない。
大貴族の領内で実質的にその領地を運営する文官や一部の豪族からは、地方での噂や特産の話を聞けるかもしれない。
そう考えてみれば、そこは決して悪くはない情報収集の場だった。
「壁の花というのも、悪くはありませんが……」
ユーグの言葉がロズヴェータの背を押す。
「流石、いつも大輪の花を従えている奴は違うな」
「花の方が放って置いてくれないので」
肩を竦める様子すらも、様になる姿にロズヴェータは苦笑するしかなかった。
その日ロズヴェータは、幾人かの知己を得ることになる。王都の大商人と言えば、悪辣な金貸しと言う印象しかなかったが、それを覆す篤志家の老ケルフェム。
土壌の改良と荒れ地の開拓を専門とする若手の官僚であるミズーリ・マル。
南の大貴族レジノール家の領地運営に関係する文官ロクジダン。
北部の豪族、ジャル・ウォン。
ロズヴェータから見ても、一廉の人物と見受けられた彼らは、未だ王国全土に名を知られるほどではないものの、派閥の中では既に一目置かれている者達だった。
そして彼らの側からしても、ロズヴェータは、辺境伯家出身の有望な騎士として、名前と顔を覚えられていったのだった。
ロズヴェータ:駆け出し騎士(銀の獅子)
称号:同期で二番目にやべー奴、《三頭獣》ドライアルドベスティエ隊長、銀の獅子、七つ砦の陥陣営
特技:毒耐性(弱)、火耐性(中)、薬草知識(低)、異種族友邦、悪名萌芽、山歩き、辺境伯の息子
同期で二番目にやべー奴:同期の友好上昇
《三頭獣》ドライアルドベスティエ隊長:騎士隊として社会的信用上昇
銀の獅子:国への貢献度から社会的信用度の上昇
毒耐性(弱):毒からの生還確率が上昇。
火耐性(中):火事の中でも動きが鈍らない。火攻めに知見在り。
薬草知識(低):いくつかの健康に良い薬草がわかる。簡単な毒物を調合することができる。
異種族友邦:異種族の友好度上昇
悪名萌芽:行動に裏があるのではないかと疑われる。
山歩き:山地において行動が鈍らない。
辺境伯の息子:辺境伯での依頼で影響度上昇
陥陣営:連続で落とし続けている限り、味方の能力に強化効果。(連続7回)
信頼:武官(+15)、文官(+20)、王家(+14)、辺境伯家(+30)
信頼度判定:
王家派閥:少しは王家の為に働ける人材かな。
文官:若いのに国のことを考えてよくやっている騎士じゃないか。派閥に入れてあげても……良いよ?
武官:悪い噂も聞こえるが……我慢も効くし。命令にはしっかり従っているし戦力にはなるな。
辺境伯家:このままいけば将来この人が辺境伯家の次代の軍事の中心では?
副題:ロズヴェータちゃん、社交スキルの育成中。




