前線の仕事
示されたのは3つの依頼。王家か、文官か、武官か。派閥の色に染まった依頼が3つ。連絡係りに、書類作成、そして前線偵察。
何れも一長一短。受けられるのは一つだけ。忠誠か、国益か、それとも勝利か。手に入るのは、一つだけ。
◇◆◇
ロズヴェータは、並べられた依頼の中から、武官派閥からの依頼を受けた。
クリル平原における決戦に際して、それを有利となるように偵察を行うと言うもの。決め手はやはり、自身の領地の不作である。否、正確には不作の予想と言うべきか。
一村、領民300名の命は、ロズヴェータの双肩と三頭獣の稼ぎにかかっていると言っても過言ではない。
ロズヴェータは、仲間を集めて依頼の詳細を確認していた。いつも以上に真剣になるのは、常にはないことが起きたからだ。なにせ、受けると決めて申し込んだら、後日前衛将軍自らその作戦の意義を詳細に
説明されたのだ。
こんなことは初めてだった。
居並ぶ有名どころの騎士団長や、その代理とともに説明を受けさせられたロズヴェータは、最初何かの間違いかと思い聞き返した。
「……あの、三頭獣のロズヴェータで間違いはないのでしょうか?」
「間違いない」
伝令兵のにべもない一言に、ロズヴェータは、人目もはばからず思い切り眉を寄せた。
一体、なぜ今回はこんなことになっているのか。
見回せば、すました顔で小さく手を振るエリシュの姿も見える。
エリシュ率いる紅剣も呼ばれたのなら、あるいは何かの間違いと言うわけではないのだろう。前衛将軍は、強い口調で集められた騎士団長やその代理達、そしてロズヴェータを始めとした騎士達に、有無を言わせぬ迫力を持って告げる。
「この依頼は、諸君らの献身にかかっている。心してかかってもらいたい」
その迫力に、ロズヴェータは思わず息を呑む。
報酬目当てに受けた依頼の思わぬ立場に、今よりもなお厳しい戦いが待ち受けると直感的に察してしまった。
「皆、先ほど直接前衛指揮官から話があった」
そう言って切り出したロズヴェータの話を、三頭獣の分隊長をはじめとする主要な面子は、真剣に聞いた。
「つまり、それだけヤバいってこと?」
簡単にまとめる分隊長ヴィヴィの言葉に、ロズヴェータは頷く。
「危険は常に付きまとう。それはどこにいても同じ。しかし、その分の報酬は約束されている」
渡された報酬は、半額の前渡し。
逃げ場のない戦場で、袋に詰められた金貨をどんと渡されて、それを拒める奴がどれだけいるだろうか。特に欲望に忠実な兵士であればなおさらであった。
前衛指揮官から渡されたそれを、ロズヴェータはそのまま会議の席上に置いた。
「こいつは豪勢だ」
普段飄々としている分隊長バリュードでさえ、息を呑む量。
「死にに行くつもりはないぞ、隊長」
表情を務めて平静に保った分隊長ルルの言葉に、ロズヴェータもまた頷く。
「当然だ。俺達は生きて戻る。この先も、まだまだ戦わなければならない」
その顔色を見て、ルルは頷く。
「では、情報を整理する」
頃合いは良しと見た美貌の副官ユーグの声で、会議は作戦地域の説明から始まった。
クリル平原の進出を考えている獅子の紋と王冠王国側は、前衛軍約8000をもって、膠着状態を維持している敵との前線を押し上げる予定だった。
現在リオングラウス王国軍は、都市ライヘルの郊外に駐屯している。
南東方向には、クリーブスの街があり、十字教と三日月教の信徒が混在して住み暮らしている。此処の支配権は、既にリオングラウス王国軍側にある。三日月教から派遣されてきた指導者は追放し、新たな指導者を立てている。
ここが現在の最前線。
国境など目に見える物がない以上、支配した街や村がそのまま最前線となっている。四方に城壁を張り巡らせたこのクリーブスは、リオングラウス王国南部の大規模騎士団竜殺しの槍といくつかの騎士隊が合同して陥落させ、そのままリオングラウス王国側の手に入った。
クリーブスの街から更に南東にゲイルノアという城塞都市があり、ここが現在の三日月教の軍が集結中とのことだった。
問題はその地理だ。
聖都ジュルル・サルムに向けて進行しているリオングラウス王国軍は、右手に大軍の通過できぬ塩湖を見ながら、左手には同じく大軍の通過できない森林地帯に差し掛かっている。
クリーブスの街は、塩湖から塩を作り出し、交易品として扱う街として栄えた都市だった。そのため、発達した街道は広く軍の移動も容易。しかし8000もの前衛軍全体で通過できるとなれば、自ずとその道は限られる。
左右を通過できない隘路地が、しばらく続き、やっと大軍が展開できるのがクリル平原と呼ばれる地域になる。クリル平原を更に過ぎると、三日月帝国が根拠としているゲイルノアの城塞都市が存在。
城塞都市ゲイルノアは、クリル平原から聖都ジュルル・サルムとリオングラウス王国を結ぶ行路上に存在した小国の玄関口。クリル平原を通過しようと思えば、その終わり口を監視するように作られた人口の都市だった。
だからこそ総指揮官ディルアンは、クリル平原での決戦を企図する。
問題は、距離的にクリル平原に近いのはエルフィナス側だということだ。戦場に近いということは、細工も準備もより有利にできる。いわゆる地の利があるという状態。
敵の数は前衛軍とほぼ同じいるというのだから、全軍で掛かれば兵数の有利はリオングラウス王国側にある。しかし、城塞都市ゲイルノアの後方は全てエルフィナスの領土である。
兵站は整っているとみるべきであった。
当然、敵は数で劣るのだから、クリル平原に展開しようとするリオングラウス王国を妨害し、展開させないようにしながら時間と兵数を削ろうとするだろう。
だからこそ、それを妨害する。
前衛軍の中から、選ばれた先行部隊で敵の兵数を削り、前衛軍本隊が展開するのを助ける。
つまり、ロズヴェータ率いる三頭獣は、前衛軍の中の更に先行部隊として行動し、クリル平原での決戦をリオングラウス王国側に有利にしろと言われているのだ。
「全軍の戦いを有利にする役割……。それは前衛軍の将軍が直々に活を入れるはずですね」
筆頭分隊長ガッチェの呟きに、他の分隊長も頷く。
「それで、我々はどのような行動に? 旗頭を頂いて、その指揮下で行動を?」
分隊長ガッチェの疑問に、ロズヴェータは首を振る。
「当然そうなると思ったが、作戦に異を唱えた奴がいた」
自然同席した美貌の副官ユーグの眉間が険しくなる。
「誰です、その豪胆者は?」
「四腕の毒蜘蛛のリリーが、自由にやらせてもらいたいと主張していたな。弾避けにされんのは御免だよ、と」
一瞬にして、三頭獣の主要なメンバーに緊張が走る。
セルコエシューの毒蜘蛛リリーの名前は、その行状とともに共有されていた。またなぜかロズヴェータに目をつけていることも、悪意と共に副官ユーグが吹聴していた。
「それを前衛将軍は認められたので?」
筆頭分隊長ガッチェの疑問に、ロズヴェータは頷く。
「ああ、言い分としては即席の連携をとるよりも各個の力に拠る現状打破の方が成功率が高い、とな。一理ある見解ではあるが」
確かに集められた有力な騎士団や騎士隊と面識もない中で即席の連携を執るというのは難しいだろう。しかも信用ならない四腕の毒蜘蛛者達が隣にいては、なおさらだ。
そこで一旦、言葉を区切ったロズヴェータ。
分隊長達は思い思いに考え込まざるを得なかった。
騎士隊一つで、どこまで成果があげられるか、自分達の強みは何か。どのようにして敵の兵力を削り、成果として主張するのか。
「そこで、事前にヘルギウスに繋ぎを取って置いた」
ロズヴェータの発言に分隊長達に感心の色が広がる。ヘルギウス騎士団は、南部で最大規模の騎士団だった。純粋な戦闘員だけでなく構成員を含めれば千人を軽く超える規模の騎士団である。
ヘルギウス騎士団は、セルコエシューの主張を認めながらも、やはり正統派の戦い方を好んだ。つまりは、ヘルギウスが街道から平原に押し出し、前衛軍が展開できる地域を確保する。
その他の騎士隊で、遊撃活動として敵の兵力を削れば良い、と。
そこに、北部で大きな勢力を誇るオルフェの斧と西部で勢いに乗る吠える獣が加わって、騎士団による地域の確保が立案される。
いずれも構成員を含めて千名を超える巨大な騎士団だ。
以前から顔見知りだった三人の騎士団長は、それぞれに互いを意識しつつも悪戯に反対意見を唱えることなく、ヘルギウスの提案に乗った。
対して中小の騎士隊は、それはそれでやりようはある。どちらにせよ、指揮下に入って戦うとすれば弾避けに使われる可能性があるのだ。
セルコエシューの提案に、中小の騎士隊は比較的好意的だった。
いかに南部で名高い騎士団とは言っても、それが自分達をどう扱うかまでは保証の限りではない。つまり、ヘルギウス騎士団は自分達の命を賭けるほどに信頼できなかった。
そうだとすれば、自分達で自分の身を守らねばならない。
そんな中ロズヴェータは、以前の因縁からヘルギウス騎士団の中に顔見知りを見つけると、声をかけ遊撃をする際の連携について確認をしていた。
怖いのは、遊撃の途中で囲まれ全滅することだ。
逆に後背の安全が確保されているのなら、遊撃は非常にやりやすい。
ヘルギウス騎士団としても、ロズヴェータの提案に損を感じる処はなかったらしく、非常にビジネスライクに話は進んだ。
それに乗る形でエリシュ率いる紅剣も、話に加わり交渉は滞りなくまとまった。
「つまり、やばくなったらヘルギウス騎士団の陣地に逃げ込めるってことだね?」
分隊長ヴィヴィの確認に、ロズヴェータが頷く。
「その通り、しかも活動する地域の後方の安全は確保されている」
そのロズヴェータの言葉に、三頭獣から歓声が上がる。皆一様に不安に思っていたところに、朗報を聞き表情が明るくなる。
「ヘルギウスの先遣のような役割になるわけですね?」
筆頭分隊長ガッチェの質問は、今回の遊撃の特性を正確に突いていた。
「その通り、以前の因縁はあるものの、悪い話ではない。不満が?」
「いいえ、とんでもない。むしろ良き縁かと」
頷いて賛成を示すロズヴェータは、全員の顔色が理解の色を浮かべているのを確認し、議題を次に進める。その日のうちに大まかな行動を定め、三頭獣は動き出した。
◇◆◇
「密輸の街道?」
クリーブスの街と城塞都市ゲイルノアの間に広がる森林地帯。北には塩湖が広がりその南には、塩の街道が走る地域。
「なぜ、そんなものが必要に?」
「そりゃお前」
髭面に、黄ばんだ歯を見せながら男は厭らしく笑った。
「塩の街道には関所があるからな」
周辺地域の農村部から駆り集められた徴募兵にとって、この戦は良い出稼ぎの機会ぐらいにしか考えられていなかった。元々リオングラウス王国側とエルフィナスの国境に近い村が点在するこの地域は、小競り合いが絶えない地域である。
村同士で争うこともあれば、複数の村が連合して争うことすらある。
特に塩を算出するクリーブスの街と城塞都市ゲイルノアは、利害関係で常に緊張が漂う関係だった。特に互いの上位者が違うとなれば、結果は言わずもがなである。
ここ十年ほどは大規模な衝突にならないようどちらも抑止的に動いていたはずだが、時代の流れ等と言うものは、当事者には見えにくいもの。
国境があれば、当然関所がある。
そしてそこを通るためには金が必要になる。維持管理にも金がかかるし、兵士を雇って街道の安全を確保するにも金がかかる。
だが、塩を運ぶだけで金をとられるとなれば、商品に値段を転嫁するか、人件費を削るしかない。あるいは関所に払う金を省略するか……。
考えることは誰もが同じらしく、危険を承知で密輸をする輩が後を絶たなかった。
「それで、その密輸の道がなんだって?」
「そこを通って、リオングラウス王国側に攻め込むって話があるのさ」
「ふぅーん?」
ここは、城塞都市ゲイルノアとクリーブスの街の中間地点の森の中。遊撃兵としてやってきた徴募兵の天幕群の一つだった。
「でもほら、森には悪い精霊がいるって話だぜ?」
「根も葉もねえ噂だろう?」
両軍ともに森の戦術的価値は知れ切っている。リオングラウス王国側からは、主力は通れないが逆に言えば主力以外なら通れるのだから、補助的な攻撃の為の通路として価値がある。エルフィナス側からすれば、敵の側面を突くための待ち伏せ、奇襲のための基地としての役割。
いずれも森と言う特性を生かして、相手の目から見えない、ことに特化した価値だった。
だからこそ、主力が展開・激突するであろう街道沿いの戦いに並行して、森での戦いも激しくなっていく。リオングラウス王国側からは、絶え間なく森の中での遊撃活動が行われ、それを迎撃するためにエルフィナス側も、森での活動を活発化させる。
視界・足場が悪く、遠距離からの攻撃も難しいという環境で、主力の戦いを有利にするため前哨戦とも言うべき戦いが激化していた。
「リオングラウス王国側だって、密輸の道は知ってるだろう?」
「それがよ、どうやら使われた形跡がねえらしいんだわ」
「へえ?」
なぜ、と言う疑問を浮かべる男に、もう一方の男はまた笑う。
「どうやら、上と下が上手く行ってねえんじゃねえかってな。まぁ推測だけどよ」
「ま、考えても仕方ねえな」
「敵襲!」
その叫びに、二人は顔を見合わせた。
「くそが!」
「返り討ちにしてやるぞ!」
二人が罵声を吐き出しながら立ち上がり天幕から出れば、見えたのは燃える天幕と襲い掛かるリオングラウス王国側の兵士の姿。
「三首の悪獣だ!」
森に戦うエルフィナス側にとって、悪夢とも言える相手。三つ首の獣を象った旗を掲げていることから、ドライアルドガルムと呼ばれる厄介な敵。
特に厄介なのは、彼らが音もなく近づき、奇襲を仕掛けてくると同時に──。
「敵襲だ! 今度は南側! 紅──」
「くっそ、やっぱり引き連れてきやがった! 悪獣は、悪い物を引き連れて来る!」
三首の悪獣と呼ばれる彼らが、常に他の敵を引き付けて来ることだ。西から来たドライアルドガルム南からは、恐らく赤い剣。二方向からの奇襲は、彼等の警戒がザルであったことの証であった。
「魔法兵部隊がでるぞ! 守りを固めろ!」
後ろから命令が聞こえ、二人は声を掛け合って走り出す。エルフィナスの誇る魔法兵部隊。傭兵団から引き抜かれた特殊技能の兵士達を一団としてまとめて運用するその方法は、エルフィナスの常用戦法だった。
だからこそ彼等も魔法兵がでるなら、それを守るという単純な図式で動く。魔法兵部隊の周りを固めるべく、他の徴募兵達も集まってくる。だがそれは同時に前線が後ろに下がることを意味していた。
「奴ら突っ込んでくるぞ!?」
短槍を手に、魔法兵の周りを守る円形陣を作るエルフィナスの兵士達。その中から驚愕の声が聞こえる。
視線の先には、ドライアルドガルムの旗を掲げた一団が、猛々しい声を上げ一塊となって真っ直ぐ突っ込んでくる。
「くそが! 野郎、来てみやがれ! こっちには魔法兵がいるんだ。魔法の餌食だぞ!」
震える声で自分を鼓舞する兵士の声に、円陣を組んでいた何人かが頷く。
「奴ら死ぬのが怖くないのか」
ドライアルドガルムの先頭を走る恐らく隊長と思わしき盾と剣を構えた兵士の姿が迫って来たと同時に、反対方向から悲鳴が聞こえる。
「レディネル──! ぎゃ!?」
天幕の陰に隠れ一気に接近した赤い剣の先頭が、既に円陣を切り裂いて、魔法兵に突っ込んでいた。
「なんで、今まで気が付かなかったんだ!?」
爆発的な加速と異常とも言える突破力。既に魔法兵から悲鳴が上がり円陣が切り裂かれている。そして混乱を見透かしたように、目の前にはドライアルドガルムの先頭が迫る。
「……神も悪魔もねえ!」
雪崩れ込む敵の軍勢に、形勢は一気に傾いた。
頼りの魔法兵は壊滅し、徴募兵と傭兵達は四散する。だが、四散した徴募兵や傭兵達を待っていたのは、さらなる悲惨な運命だった。
エルフィナスの本営城塞都市ゲイルノア方面に逃げた彼等を網にかけたのは、毒蜘蛛。紋章旗を掲げたりはしないものの、腕に巻かれたその印を見ただけで、彼らは恐れおののいた。集団で逃げた徴募兵を捕獲し、拷問の限りを尽くし、敢えてそれを見せた後、大半の徴募兵を拷問の末に殺し、一部の兵士だけをわざと解き放つ。
そうして恐れを抱かせるやり口は、憎悪と恐怖の対象として彼らを認識させた。
塩を算出する街クリーブスと城塞都市ゲイルノアの間に広がる森での攻防は、リオングラウス王国側の有利で進んでいた。
ロズヴェータ:駆け出し騎士(銀の獅子)
称号:同期で二番目にやべー奴、三頭獣隊長、銀の獅子、七つ砦の陥陣営
特技:毒耐性(弱)、火耐性(中)、薬草知識(低)、異種族友邦、悪名萌芽、山歩き、辺境伯の息子、兵站(初歩)、駆け出し領主、変装(初級)、遭遇戦
同期で二番目にやべー奴:同期の友好上昇
三頭獣隊長:騎士隊として社会的信用上昇
銀の獅子:国への貢献度から社会的信用度の上昇
毒耐性(弱):毒からの生還確率が上昇。
火耐性(中):火事の中でも動きが鈍らない。火攻めに知見在り。
薬草知識(低):いくつかの健康に良い薬草がわかる。簡単な毒物を調合することができる。
異種族友邦:異種族の友好度上昇
悪名萌芽:行動に裏があるのではないかと疑われる。
山林歩き:山地及び森林内において行動が鈍らない。
辺境伯の息子:辺境伯での依頼で影響度上昇
陥陣営:連続で落とし続けている限り、味方の能力に強化効果。(連続9回)
兵站(初歩):兵站の用語が理解できる。
駆け出し領主:周囲から様々な助言を得ることが出来る。
変装(初級):周囲からのフォローを受ければ早々ばれることはない。
遭遇戦:臨機応変な戦いの経験がある。(1回)
〇 山歩き→山林歩きに変化
信頼:武官(+55)+3、文官(+40)-2、王家(+11)-2、辺境伯家(+34)-2
信頼度判定:
王家派閥:そう言えば、そんな人材もいたような?
文官:若いのに国のことをよくわかっている騎士じゃないか。領主として? 勉強不足だよね。派閥に入ってくれても良いよ? けれど、招待状の貸しは大きいわよ。
武官:以前は悪い噂も聞こえたが……我慢も効くし。命令にはしっかり従っているし戦力にはなるな。使い勝手が良いな。 今後も期待している。
辺境伯家:このままいけば将来この人が辺境伯家の次代の軍事の中心では? 元気があって大変よろしいが、辺境伯領での依頼を少しは受けてもらいたいな。領主としてもしっかりやっているよな?
副題:ロズヴェータちゃん、エルフィナス相手に噂が広がる。




