前哨戦
エリシュと再会して最初の依頼を無事にこなし、宿営地に戻る途上で不穏な気配を感じ取ったエリシュは動物的な勘の良さで、部隊を反転し本来なら付与されていない先遣隊の活動外地域へ視線を向けた。
「おおい、ちょっと大丈夫かい?」
走り抜けようとする伝令と思わしき騎馬に駆け寄り声をかけると、鎧に隠れていた首元から赤い伝令兵を示すスカーフを取り出して、自身の身分を証明する。
「おう、伝令ご苦労さん! どうしたいそんな慌てて!」
分隊長ヴィヴィが、声をかけると伝令兵が震える声で叫んだ。
「この先で先遣隊が大規模な戦闘発生中だ。頼む、支援がいる!」
「敵の数は!?」
叫ぶように問いかけるヴィヴィに、伝令兵は首を振る。
「敵の数は約2000、こちらは500に満たない! このままだと先遣隊が全滅する!」
悲痛な叫びにロズヴェータとエリシュは顔を見合わせる。
「わかった。お勤め御苦労!」
水を放り投げて、ヴィヴィは伝令兵から得た情報を共有するためロズヴェータに知らせる。同時に書く分隊長を集めて共有を図る気遣いも忘れない。
「感謝する」
水の入った革袋を受け取り、伝令兵はフィアッツェの街方面に向けて駆け抜けていく。
ヴィヴィの気遣いのおかげもあり、三頭獣と紅剣は迅速に分隊長までを招集すると、すぐさまその意思統一にかかった。
「断固行くべきだわ」
開口一番紅剣を率いるエリシュの言葉に、ロズヴェータも頷く。味方が苦戦しているということは、そこが破られれば、その余波がこちらにも及ぶということだ。
本隊に戻る最中に襲われでもしたらたまったものではない。
伝令だけだして、先遣隊自体は戦っている最中と言うことだろう。
200に満たない三頭獣と紅剣の騎士隊だったが、それでも全くないよりはマシなはずだ。
二つの騎士隊のリーダーが行くべきと判断したならば、その部下に否を唱える者はいなかった。いずれにしろ何らかの手を打たねばならない。
「せめて奇襲をしないとな」
嬉し気に声を弾ませ、分隊長バリュードが発言する。
ロズヴェータはエリシュと顔を見合わせると、即座に偵察を選抜して、本隊をそれに続いて動かした。
◇◆◇
小高い丘の上にある村を巡っての攻防。その丘の西から南側に小さな小川が流れている。そのまま障害となるかと言えば、難しいであろう程度の小川と、草を刈りこまれた農地が広がる耕作地。その耕作地を見下ろす位置に、小高い丘の上に村を作ってある。
村の南側、小川の下流には林もあるが、距離的に見つからずに林の中を通って奇襲は難しそうだった。
そんな地域を巡った攻防だった。
「……なんとか粘っているね」
偵察に出した選抜要員から報告を受けたロズヴェータとエリシュは、地形と彼我の戦力差を見て唸った。
獅子の紋と王冠王国側は、複数の騎士隊を中心として弓矢での攻防を繰り返している。小川の手前側で陣地を組み、その援護射撃を丘の中腹から行っているようだった。
上手く敵の攻勢を引き寄せていたようだったが、別動隊を敵がちょうど出した、そんなタイミングでロズヴェータとエリシュは到着した。
「別動隊を叩く」
北側に回り込む別動隊の紋章旗は、二流。1流は勿論三日月帝国を示すが、もう一つは、本隊に翻る紋章旗とは些か意匠が異なるようだった。
本隊は赤字の旗に三日月に一つ目、伝承の一つ目鬼をモチーフとした意匠。別動隊を率いるのは、黒字の旗に茨と白薔薇。
帝国出身者と紋章官を兼ねる美貌の副官ユーグに対して視線を向けるロズヴェータ。しかしながら、知るものの無い紋章旗の意匠だった。
別動隊は、500からなる少なくとも2倍以上の戦力差があった。
そのため、ロズヴェータとエリシュはせめて別動隊が川を渡り始めたタイミングで仕掛けることとした。小川の幅はそこまで広くはなく、深さも脛程度。それでもないよりはマシだった。
先頭はエリシュ率いる紅剣が切る。
「柔らかい横っ腹を晒した敵を、食い破る」
目を爛々を輝かせたエリシュが、ロズヴェータの目を食い入るように見つめる。ロズヴェータも、頷くことで応えた。
この別動隊を叩けるかどうか、成否は先頭を切る紅剣の突破力が敵の防御を突き破れるかにかかっている。
「追随する」
弓を手にしたロズヴェータが、視線を部下の分隊長達に飛ばせば、彼等も得物を手に準備万端といったところだった。
弓隊を編成し、一部を丘の中腹に上らせると同時に、エリシュ率いる紅剣とロズヴェータ率いる三頭獣が走り出す。
一度始めてしまえば、後は時間との勝負だ。
兵站を担うラスタッツァ達を丘の上の村に避難為させ防護を固させると、完全武装の戦闘要員を率いて走り出す。走り始めた当初は悪い考えばかりが浮かぶが、それも一定のリズムで走り続けていると頭の中から消えていく。
徐々に早く、敵の別動隊が視認できる距離となった時点で速度を上げていく。
先頭を走るエリシュは、そこで腰から細剣を抜いて、背負った投擲槍を手に取る。
100からなる人の走る土煙が、濛々と上がるのを見て、敵の別動隊もロズヴェータ達を視認したようだった。その頃には、丘の中腹に上らせた弓隊からの援護射撃も届き始めていた。
敵からすれば、そちらに気を取られたというのもあるのだろう。
ロズヴェータとエリシュ率いる本隊に対する対処が遅れているようだった。足を止めない本隊を受け止めようと陣形を整えようとしているが、上手く行っていないようだ。
指示をする旗がせわしなく揺れ動いている。
「敵は動揺しているぞ! 投げ槍用意!」
走りながら叫ぶエリシュの声は、自然と後続に響く。
「放て!」
彼我の距離が30m程度まで近づいた段階でエリシュが投擲槍を並ぶ敵兵の盾を目掛けて放つ。
続いて小ぶりな丸盾を取り出すと、細剣を振りかざして、全力で走り出す。
「突撃ィ!!」
ぐん、と頭一つ抜き出る加速でエリシュが突出する。
「悪い癖だ!」
舌打ちしたくなる気持ちを抑えて、集団の右前方に位置していたロズヴェータは、手にした矢をエリシュの前面に立ち塞がる敵に向けて放った。
走りながらの射撃に威力も精度も不十分であったが、それでも牽制にはなったらしい。
怯んだ敵の隙に、エリシュは敵の壁を食い破っていた。
「どけぇぇえ!!」
振るった細剣の数だけ、敵に致命傷を与えていくその腕前は本物で、良く斬れるナイフでバターを裂くように陣地の中に入っていく。
それに続く紅剣の面々も、それが当然とばかりにエリシュに続く。
エリシュが正面だけに集中できるように、横からの攻撃と後ろからの攻撃をさせないために、至近距離での戦いを挑んでいく者が多かった。
体を覆えるぐらいの盾ごと敵に体当たりするなどは、紅剣にあまり見られず、三頭獣によくみられる戦い方であった。
「押し広げろぉぉおお!!!」
紅剣が開いた敵陣地の穴を、無理矢理に押し広げる。短槍と体を覆う程の盾を持って敵を文字通り押しやって、陣形を徹底的に崩すのだ。
新たに加わったトーロウ一派などは、この戦い方に終始しているし、分隊長ルル率いる帝国出身者もこの戦い方だった。
無論、分隊長毎に特色は違っていて、短槍ではなく剣を持たせて突っ込んでいくバリュード、斧を持たせて相手の盾毎破壊するヴィヴィ等、自分達の戦い方と言う者を確立している。
エリシュが敵の陣地の半ばまで食い破ったところで、丘の中腹に上った弓隊が丘を降りて敵の別動隊に向けて走り寄せる。
彼我混交していて、射撃が難しくなってきたためだった。
「足を止めるな!! 突っ切るぞ!」
ロズヴェータは弓から近接武器である長剣に得物を持ち替え、敵を切倒し乍ら声を上げた。
「スカーレットに続け!!」
ロズヴェータが指し示す方向に、三頭獣の紋章旗が動く。
騎士見習いのネリネも、紋章旗を持ちながら長剣を手にしてロズヴェータの示す方向に進んでいく。そうすることにより、三頭獣の攻撃の方向が常に示され続ける。
それが突破力を生んでいた。
ロズヴェータが視線を上げれば、黒字の旗に茨と白薔薇が揺れる。徐々に下がって行くのを確認すると、ロズヴェータは声を上げた。
「敵の本陣は撤退を始めた! 我らの勝利だ! 後は掃討戦だ!!」
真実はわからない。
あるいは本当に撤退を始めたのか、それとも後退して体勢を立て直そうと下だけなのか。
「復唱しろ!」
副官ユーグの厳しい声に、周りにいた兵士がロズヴェータの言葉を繰り返す。
「敵の本陣は撤退を始めた! 我らの勝利だ! 掃討戦だ!」
必死に叫ぶ兵士達の声に、明らかに敵の別動隊は動揺した。
今まで必死にロズヴェータ達を押しとどめようとしていた者達が周囲の顔色を伺い、後ろを振り返って自らの頼る紋章旗の位置を見て絶望の表情を浮かべる。
一人逃げ出せば、後は早かった。
未だ戦っていない後方から崩れだった敵の別動隊を、もはや押しとどめられるものはなく、その背を追って本当に掃討戦が始まった。
逃げる敵の背を追いかけて斬り付けるのは、正面から戦って敵を斬り伏せるのよりも簡単だった。
そうこうしているうちに、敵の名のある騎士と一騎打ちをしていたらしいエリシュに追いつく。
肩で息をしている彼女の様子を見るに、相当に強かったのだろう。
「エリシュ!」
「ん、ああ」
肩を息をしてどこか、ぼんやりとした表情のエリシュの姿にロズヴェータは声を上げる。
「このまま、追撃する。問題は?」
エリシュは倒した騎士を見下ろして、頭を振ると、細剣と丸盾を持ち直した。
「ないわ。このまま行ける?」
「ああ! このまま敵の本隊を押し返す」
「良し! 走りながら隊形を整える! ミィーユ!!」
紅剣の副長を呼び出すと、すぐさま隊形を整えるよう指示を出す。
「あいさ!」
頬を興奮のために紅潮させ、返り血を浴びた顔を綻ばせ、紅剣の副官が叫ぶように返事をする。
「よし! 行くわよ! ロズ、ついて来れる?」
「誰に言ってる!」
頬を叩いて気合を入れなおすとロズヴェータとともに再び走り出す。
敵の崩壊した別動隊は、そのまま敵本隊に助けを求めるように走っていくようだった。それをそのまま追撃する。紅剣から伝令を走らせ、今まで戦っていたリオングラウス王国の先遣隊主力からも敵の本隊に正面から圧力をかけてもらう予定だ。
「見えた!」
走りながら隊形を整えていた紅剣の先頭で、エリシュが小さくも鋭く叫ぶ。
「このまま突っ込むわ!」
「敵は、混乱している! その隙に付け込むぞ!」
勢いのあるエリシュの言葉をロズヴェータが補足する。
見れば、逃げて行った敵が、元々対峙していた敵本隊の隊列の間に入り込もうとして、混乱をきたしている。指示をすべき旗も、動きが不安定に揺れていることからも、それは見て取れた。
「ここからは、強襲だ! 鬨を上げろ!」
ロズヴェータの指示に、紅剣と三頭獣が一塊になって声を上げる。
それに敵の動揺は激しくなったようだった。
見れば、ロズヴェータ達の反対方向からは川を渡ってリオングラウス王国の先遣隊主力が距離を詰めている。二つの正面からの圧迫と逃げて来た味方の処置、体勢を立て直すのは難しく思えた。
「勝てる!」
小さく呟いたロズヴェータの言葉は、既に紅剣と三頭獣の誰の胸の内にもある思いだった。
「どけぇぇえ!!」
再びエリシュを先頭に、敵の隊列に当たる。エリシュの細剣の冴えは、敵の鎧や盾の隙間を通すように、繊細かつ命を必ず食い破る苛烈さの両方を兼ね備えていた。
一閃する度、血飛沫が飛び、人間の身体から命が吹き消える。まるで予定調和のようなその動きに、敵も味方も注目が集まる。
エリシュが敵の隊列に突き刺さった矢じりなら、それを押し広げるのが続くロズヴェータ達主力の役割だった。先ほど別動隊を破った時と変わらないその戦い方。一気に崩壊までもっていけると踏んでいたロズヴェータの予想を、しかし敵は覆してくる。
赤字の旗に三日月に一つ目が、ここにきて必死に統制を保とうとしていた。伝承に曰く、三日月の夜に、氾濫した川の水をせき止めた一つ目鬼の伝承そのままに、二方向からの攻勢を受け止めている。
一気に崩せると踏んでいたロズヴェータは、敵の抵抗の強さに内心驚愕した。
楔を打ち込んだはずの敵の隊列が、それ以上崩れない。
現にロズヴェータ率いる本隊は、がっちりと敵の隊列と打ち合いをしてしまっている。徐々に押してはいる。それは分かるが、しかしその速度が敵の崩壊までに届かない。
このままでは、勢いを押し返されることもありえる。
ちらりと、ロズヴェータが視線を上げれば、動揺していたはずの黒字の旗に茨と白薔薇の旗のもとに、再び人が集まり始めていた。
あれが再編されると、一気に押し返される可能性が高い。
瞬時にロズヴェータが抱えた危機感を、声に出して味方を鼓舞する。
「一気に崩すぞ!」
ロズヴェータ自身、既に弓ではなく長剣をもって敵と打ち合っている。
盾を構える敵に、盾ごと吹き飛ばす勢いで前蹴りを放ち、体勢が崩れたところに長剣を差し込んで止めを刺す。相手が確実に死んだかどうかを確かめる暇もなく、次の敵を血走った眼で探し、敵の隊列の要となっている部分を探す。
だが、ロズヴェータの視界からでは見えない。
問題はさらにもう一つ、エリシュの突破力が突出しすぎている。敵の隊列を突き崩せはしないが、しかしそれは、エリシュ個人を除けばと言うことだ。彼女は前を遮る者のないまま、敵の陣形深くに単独で踏み入ってしまっている。
「エリシュ! 出過ぎだ!」
焦る気持ちとは裏腹に、隊列を塞ごうとする敵の兵士が引き攣った顔で盾を構えて出てくる。それを打倒している間に、エリシュとの距離はさらに開く。
いくらエリシュといえども、四方から迫る敵をいつまでもしのぎ切れるわけではない。
「エリシュ!!」
叫ぶロズヴェータの声が聞こえないのかエリシュはなおも、止まらない。
焦りばかりが募るロズヴェータが口から罵声を吐き出しながら、目の前の敵を再び倒す。
「くそ、エリシュ! エリシュ!!」
「隊長、こいつは、硬いぜ」
矛先を並べて敵を倒していた分隊長ヴィヴィの声に、ロズヴェータも苛立ちを声に出しながら、返事をする。
「ああ、分かってる!」
分かっている。見積もりが甘すぎた。一旦下がるしかない。しかし今下がれば、エリシュが敵中に孤立する。それは……ロズヴェータにはできない決断だった。
ならどうする、と考えて血走った目で周囲に視線を走らせる。
エリシュを救うための何か、戦況を逆転させるだけの何かが、ないのか。
奥歯を噛み締め、瞬きすら忘れて戦況を観察する。
そのロズヴェータの視線の先、リオングラウス王国の先遣隊、そしてロズヴェータ達の応援部隊からすれば、反対方向。丁度、森林地帯となっている場所から、ばらばらと人が出てくるのが見えた。
瞬時に、ロズヴェータは声を張り上げる。
「味方だ! 援軍だぞ! 森を見よ! この戦我らの勝利だ!」
怒声と悲鳴の飛び交う戦場に、ロズヴェータの声は良く響いた。
紋章旗すら掲げていないが、彼等の勢力は徐々に膨らみつつある。確かにあれが、味方であればエルフィナスを挟撃できる位置取りだ。
ロズヴェータの虚報に、確かに一瞬だけ敵には動揺が走る。
敵も味方も誰もがまさか、と思い誰もがもしやと思うその一瞬、ロズヴェータは喉も枯れよ、とばかりに声を図り上げた。
「突撃だ! 敵を駆逐しろ!」
ロズヴェータの意図を察した副官ユーグが、息を呑む。同時にロズヴェータの傍らに寄り添うように、前に出るロズヴェータの死角を補うように位置取りを変えた。
「ロズ、あまり無茶は──くっ!?」
「ユーグ! ここが勝負時だ!」
思わぬ敵の強力な一撃を受けてよろめくユーグに助けられながら、ロズヴェータは目の前の敵を叩き伏せる。
──機先を制したのは、リオングラウス王国の側だった。
ロズヴェータの機転によって、勢いのついた少数での突撃と、それに上手く合わせたリオングラウス王国の側の先遣隊。その勢いをエルフィナス側は覆し得なかった。
数に勝るエルフィナス側が徐々に下がっていく。
決定的だったのは、森から出て来た所属不明の部隊が、本当にリオングラウス王国側の騎士隊だったことだ。
掲げられる紋章旗を見て、ロズヴェータは言葉に詰まった。
「四腕の毒蜘蛛……っ!」
ロズヴェータ:駆け出し騎士(銀の獅子)
称号:同期で二番目にやべー奴、三頭獣隊長、銀の獅子、七つ砦の陥陣営
特技:毒耐性(弱)、火耐性(中)、薬草知識(低)、異種族友邦、悪名萌芽、山歩き、辺境伯の息子、兵站(初歩)、駆け出し領主、変装(初級)
同期で二番目にやべー奴:同期の友好上昇
三頭獣隊長:騎士隊として社会的信用上昇
銀の獅子:国への貢献度から社会的信用度の上昇
毒耐性(弱):毒からの生還確率が上昇。
火耐性(中):火事の中でも動きが鈍らない。火攻めに知見在り。
薬草知識(低):いくつかの健康に良い薬草がわかる。簡単な毒物を調合することができる。
異種族友邦:異種族の友好度上昇
悪名萌芽:行動に裏があるのではないかと疑われる。
山歩き:山地において行動が鈍らない。
辺境伯の息子:辺境伯での依頼で影響度上昇
陥陣営:連続で落とし続けている限り、味方の能力に強化効果。(連続8回)
兵站(初歩):兵站の用語が理解できる。
駆け出し領主:周囲から様々な助言を得ることが出来る。
変装(初級):周囲からのフォローを受ければ早々ばれることはない。
信頼:武官(+35)、文官(+41)、王家(+12)、辺境伯家(+45)
信頼度判定:
王家派閥:そう言えば、そんな人材もいたような?
文官:若いのに国のことをよくわかっている騎士じゃないか。領主として? 勉強不足だよね。派閥に入ってくれても良いよ? けれど、招待状の貸しは大きいわよ。
武官:以前は悪い噂も聞こえたが……我慢も効くし。命令にはしっかり従っているし戦力にはなるな。待ち伏せが得意とは知らなかった。 今回も期待している。
辺境伯家:このままいけば将来この人が辺境伯家の次代の軍事の中心では? 元気があって大変よろしいが、辺境伯領での依頼を少しは受けてもらいたいな。領主としてもしっかりやっているよな?
副題:ロズヴェータちゃん、先遣隊を救援するも不穏な影が迫る。




