表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一般人?の普通で異常な日常  作者: 伊織
第一章 王立学院潜入編
7/7

第5日:正体とレティシア王国王都

皆様のおかげで200PV、100ユニークを突破しました。ありがとうございます。これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。




「ッ!……隻眼の……魔王……」


ああ、やっぱりあかりは知ってるか。隻眼の魔王…………か。懐かしい呼び名だな……。


「やっぱあかりは知ってたか。以外に情報通だしなー」

「…………まさか、秋があの()()の英雄の一人、隻眼の魔王だったなんてね」


てか、反応が……もうちょっと驚くかと思ったのに。図太い神経してんなー。まあ、そこがいいんだけど。


「いやー、あかりに俺の正体をバラす日が来るとは思わなかった」

「そうなの?」

「ああ。……俺達はあの戦争で悪目立ちし過ぎた。安易にあかりが関わろうとしたら、裏の抗争に巻き込まれるからな」

「……そう。でも、秋達のおかげでたくさんの人達が助かったわ」

「いやー、そんな大層な目的でやってたわけじゃないからなぁ。そんなこと言われたらちょっと恥ずかしいな」


…………ほんと、あの時は我武者羅に俺の自己的な目的の為だけに戦争を止めてたからな。そんな俺に付き合ってくれたあいつらには、ほんと感謝しかないな。


「なんの話なの?」

「ん? ああ、俺達の世界であった、ついこの間まで起きていた戦争の話さ」

「アキ達の世界にも戦争は起きてるのね」

「そりゃ当たり前だ。どの世界にも、いくつかの文明が栄えている。戦争が起こるのは当たり前さ」

「そうね。戦争はいつかは起きるものよね」

「ああ、仕方ないさ」


……なんかしんみりした空気になったな。ここら辺でこの空気を変えとかないとな。


「よし、そろそろレティシア王国に向かおうか!」

「そうだね」

「そうね」

「それで、どうやって行くの?」

「ああ、この魔動四輪"シール"だ」

「これは……すごいわね。アキ、今度、これ調べさせて貰ってもいいかしら?」

「ああ、いいぞ」

「これなら早く着きそうだね〜」


昨日、ほとんど徹夜して造ったからな。試運転もちゃんとしたし、機能性も高いからな。飛ばせば1日でレティシア王国に着くかもな。

よし、俺は運転席に乗ってっと。


「ほら、早く乗れよー」

「うん、分かった」

「ええ」

「よし、じゃあ、出発しますか」




~~~~~




道中は何も無く、すんなりとレティシア王国に着いた。…………え? こういう時って普通、なんかイベント起きるところじゃない? ちょっとショックだわ。

あ、車は少し遠くの森で降りて、今は歩きだ。


「……もうレティシア王国に着いたなんて。驚きすぎて逆に呆れるわね」

「酷い言われようだな」

「しょうがないよ。だって、異世界で車とか文明破壊もいい所だよ?」

「……返す言葉もございません」


いや、でも、何事も無くレティシア王国に着けてよかった。

この世界には冒険者ギルドとかないかな? あったら寄ってみたいな。良い人材が見つかるかもしんねーし。


「しかし、まあまあ立派な壁だなぁ」

「うーん、これは、他の国に比べると小規模な方よ」

「そうなのか」

「ねぇ、秋。これからどうするの?」

「ん? ああ、どこか門番とか見回りの兵士がいない所の壁から潜入する」


よし。さっさと登りますか。まあ、あかりにはまだ無理だから、俺がお姫様抱っこしてっと。


「きゃっ!」

「ちゃんと掴まっとけよ」

「う、うん。分かった」

「『魂魄解放(ソウル・リヴェリオン)』」


まあ、登ると言うより、1回ジャンプするだけなんだけどな。アイリスはまあ、大丈夫だろ。竜族っていうのもあるし、なんていうか雰囲気で分かるんだよな。こう、強そうだな……とかな。


「よっ……と」

「フッ」


おお、圧政を強いてるとは思えないほど綺麗な王都だな。

さて、まずは各施設等の場所とかを把握しとかないとな。アイリスに案内してもらうか。

図書館は絶対だな。後は、冒険者ギルドとか。あ、後服も買わねーとな。こっちの世界に合わせないと俺とあかりの服装が浮いて仕方ないんだよな。まあ、前の二つはあればの話だけどな。


「アイリス、まずは王都を案内してくれないか?」

「ええ、分かったわ。早速行きましょう」

「ふふっ、楽しみだな〜」


先にお金をどうにかしないとな。昨日狩ったグランドベアとか売れるだろ。


「なぁ、アイリス。どっか魔物?を買い取ってくれる場所ってないか?」

「そうねぇ、冒険者ギルド辺りかしら」


やっぱあるのか冒険者ギルドって。冒険者には憧れるが面倒にしかならなそうだからな。登録は出来るだけしたくはねーな。

よし、なら最初は冒険者ギルドに行くか。お金を持たずに王都を回っても何も出来ないからな。


「なら、冒険者ギルドに行って昨日狩ったグランドベアを売ろうか」

「そうね、お金がないと入れない施設もあるからね」


……へぇ、文明は低いかなとは思っていたが、中世ヨーロッパ時代よりは発達しているな。街並みも綺麗だな。

だが、裏道とかは駄目だな。やはり、トイレが普及していないんだろうな。みんな、裏道で用を足すから空気が悪い。あれだと、裏道通った人とかは感染病にかかる恐れがあるな。…………うん、俺達の拠点には魔法を駆使したトイレを作ろう。


「着いたわよ」


お、考え事をしてたら着いたようだな。

しかし、でかいな。盾に剣が二本刺さったのが冒険者ギルドのシンボルか。まあまあかっこいいな。


「さてと、さっさと売って買い物に行きますか」

「そうだね、ここにいてもやることないしね」


……うっ、酒臭っ。

ほー、強そうなのが何人かいるな。また時間があれば話してみるとするか。さて、換金所みたいなのはねーかな?

…………お、あったあった。うん、受け付けの人、みんな美形だな。換金所の人は男の人か。


「あの、すみません」

「はい、何か御用でしょうか」

「魔物を買い取って欲しいのですが」

「大丈夫ですが……魔物はどちらに?」


まあ、そうなるよな。

こういう時、異空間からそのまま出すのは不味いからな。カモフラージュとして、カバンから取り出す。


「えっと、これです。グランドベアの牙と爪です」

「んなっ! ……すみません、少々お待ちください」


……テンプレ回避したと思ったのに。これ、絶対何かのフラグ回収したよな? あー最悪。

あ、換金所の人戻って来た。


「お待たせして、申し訳ございません。ギルドマスターがお呼びですので御足労願えますか?」


あーあーあー、完っぺきにフラグ回収してもーたな。

はぁ、仕方ない行くか。


「分かりました。仲間もいるので連れて行っても大丈夫ですか?」

「はい、構いませんよ」

「おーい、あかり、アイリス。こっちに来てくれ」

「はーい」

「分かったわ」







さて、見事にフラグ回収をした秋。これからどうなるのか!?

ではまた来週!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ