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一般人?の普通で異常な日常  作者: 伊織
第一章 王立学院潜入編
6/7

第4日:これからの計画




アカリ視点




はぁ……せっかく秋と通じ合えたのにこんなことになるなんて。

……ん? こっちにいる方が毎日秋と一緒にいられるんじゃない? それなら結果オーライだね。


しかし、秋の人たらし、女たらしはここに来ても健在だね。


「ねぇ、アイリス」

「どうしたの?」

「秋のこと好きになった?」

「ッ!?」ボンッ


ド直球に聞きすぎたかな。だけど、これは聞いておかないといけないからねー。

ていうか、アイリス……分かりやすい反応しすぎ。


「な、何を言ってるのかしら?」

「アイリス、誤魔化しても無駄だよ。好きだってことはもう分かってるから」


まあ、日本でも最近は一夫一妻の概念は崩れてきてるから、一夫多妻でも私は文句はないの。

だって……あんなに素敵な人だから!


「秋のことが好きならアイリスも秋の女になればいいんじゃない?」

「…………え?」

「……あの人ね、時々、すごく悲しそうな表情(かお)するんだ。だから、私が支えようと思ったんだ」

「そう……だったら、余計に私はいらないんじゃないの?」

「いや、秋には何人も恋人という癒しがいた方がいいと思ってね。もう少ししたら秋にもこの話をするつもりだったんだ〜」

「そうだったのね。なら、もう少し待ってくれる? 私も心の準備とかがあるから」

「ふふっ、分かった。いつでも待ってるよ」

「ええ、ありがと」


アイリスが秋の恋人になる日が楽しみだな。この世界で少しでも秋の心が癒えたらいいんだが……。




アキ視点




「さて、今日はこれからの計画を決めていこう」

「分かった。でも、秋はだいたいは決めているんだよね?」

「あ、分かった?」


さすが、あかりは俺のこと分かってるな。あかりの言う通り、これからの計画や行動はだいたい決めてある。それに加えて、アイリスの知識も合わせながら詳しく計画を立てていかないとな。じゃないと、どこかでボロが出るしな。


「それで、これからどうするの?」

「ああ……今日からレティシア王国に向かって潜入しようと思っている」


聖女と呼ばれている公爵令嬢も気になるし、例のクソ勇者共を見ておきたいからな。

万が一、そいつらの中に()()がいたら厄介なことになるしな。場合によっては、抹殺しないといけないかもな。……4年前か。その時に来たとしたら、時間軸がずれてなければだが、いる可能性はあるな。あの時は、あれが無差別量産されてたからな。

おっと、余計な方向に思考が逸れたな。


「潜入? 普通に入国したらいいんじゃないの?」

「ああ、顔を覚えられたくないしな」

「そう。……本当にあの国に行くの?」

「ああ。じゃないと、余計なことが起こりそうだからな」

「そっか。私は聖女と呼ばれている公爵令嬢に会ってみたいし、いいんじゃない?」

「……まあ、二人が決めたのならいいんじゃないかしら。アキがいて大事になることなんてなさそうだしね」

「じゃあ、決まりだな。そうと決まれば、あかりとアイリスの分の仮面を作らないとな」

「なんで、仮面なんかがいるの?」

「ん? そりゃ、潜入するときに顔がバレないようにする為だ」

「ああ、なるほどね。……なんで私とアイリスのだけなの?」

「ああ、俺は自分の分は元々持ってるからな」

「……何でそんなのを元々持ってるの?」


ギクッ

いや、あはは。あかりはこういうところで鋭いなぁ。

……まあ、この際だし、あかりになら、バレても大丈夫か。


「いや、まあ、うん。後で見せるから」

「……ならいい」

「話は終わった?」

「ああ」

「なら、レティシア王国の場所を教えるわね」

「助かる」

「方向で言うとこの家の左側、西の方向にあるわ。それと、あなた達が気にしている公爵令嬢はレティシア王国の王都にある王立学園にいるわよ」

「へぇ、学園かー。面白そうだな。よし、そこに潜入するか」


ある程度、計画も決まったし仮面作りをしていきますかー。その前に、どんな仮面がいいか聞いとかないとな。


「あかり達はなんか仮面の要望とかあるか?」

「んー、私は猫ちゃんがいいな」

「そうねぇ……あなたが想像する竜にしてくれるかしら?」

「分かった。じゃ、ちゃちゃっと作って来るわー」




~~~~~




よし、終わったな。……まあまあ上手く作れたかな? 喜んでくれたらいいんだが。

あかりに作った猫の仮面は、黄金色の毛をしたスコティッシュフォールドに寄せて作ってみた。……ま、まあ、俺的には可愛く出来たと思うぞ?

アイリスには俺がイメージする竜の仮面を頼まれたからなー。某妖精ギルドの主人公の親代わりの竜をイメージして仮面を作った。会心の出来だな。めっちゃかっこいい。


「2人共、出来たぞー」

「わぁ! この猫ちゃんかわいい、ありがと!」

「これは……いい竜じゃない。気に入ったわ、ありがとね」

「そうか、なら良かった」


ふぅ、喜んでもらえてよかった。こういうのって、やっぱ緊張するよなー。

あ、そうだこれも話しとかねーと。


「その仮面、生黎魔法で空白魔法に位置する認識阻害を組み込んであるから」

「そんなの組込んで組み込んでたんだ」

「なんでそんなもの必要なのかしら?」

「ああ、王立学院に潜入するのは俺だけだからな。あかりとアイリスは王都を観光でもして来い。その為に認識阻害を組み込んだんだからな」


潜入とか、実力がある奴しか出来ないからな。あかりには、まだ無理だ。あかりのことはアイリスに任せて、俺は王立学院に潜入して、例の公爵令嬢に接触したり、クソ勇者とかのことも調べないとな。


「え!? 秋、さすがに一人じゃ危ないよ。みんなで行こうよ」

「潜入はな、ある程度実力がないと出来ないんだ。あかりはまだ実力がついてないだろう? アイリス、レティシア王国ではあかりのこと頼んだぞ」

「ええ、分かったわ。あかりのことは任せておいて」

「……ねぇ、アイリス。王国はいる間、私に稽古つけてくれる? 早く秋と一緒に行動したいし」

「分かったわ」




~~~~~




本日は実に晴天なり……なんつって。だが、旅をするには丁度いい天気だな。


「よし、じゃあ、レティシア王国に向いますか!」


…………久々にこのフード付きマントを羽織るな。いやー、あの頃が懐かしい。


「……え?」


そして、口の左半分だけ覆われていない仮面を被る。…………うん、傍から見ると完全に厨二病だわ。


「ッ!……隻眼の……魔王……」







あー、生活リズムが崩れて眠いな〜。課題が忙しすぎて、小説を書く暇もないし、内容も全然思い浮かばないー。


さて、あかりが発した『隻眼の魔王』

次回、その全貌が明らかに!?

では、来週の投稿をお楽しみに!!

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