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一般人?の普通で異常な日常  作者: 伊織
第一章 王立学院潜入編
3/7

第1日:謎の美女




どうなってるんだ? 霧が晴れたと思ったら、全然知らないところにいたんだけど。

え? どうしたらいいんだ?


「秋、どうなってるの?」

「さあ? 俺にも分からん。ただ、楽観視出来る状況ではないな」

「……そういえば、ここってどこ?」


全く、霧が晴れたと思ったら見知らぬ森の中にある草原だぞ?


「まあ、こんな事態になった時に言うお約束があるな」

「だね」

「「ステータス!!」」


うわっ! えー、まじか。頭ん中に情報が流れ込んで来たぞ。ここ確実に異世界じゃねーか!


「……頭の中に直接情報が入って来たな」

「ああ、だな。これで確実に異世界だってことは分かったな。よし、ステータスを教え合うか」

「そうだな、それがいい」


まずは俺のステータスを確認していくか。


=====

名前:アキ=トリノ

種族:人族

年齢:26

性別:男

能力:全創世魔法・全特殊魔法・全属性魔法・覇気・威圧・日本刀剣術

称号:異常者・王の器・剣神

=====


わーお、めちゃくちゃチートじゃないっすか。……おっと、めちゃくちゃ過ぎてキャラ崩壊してたわ。それより、全ての魔法使えるとかまじでないわー。敵無しじゃん。反則だって。

あかりにも、このステータスを見せると予想通りの反応を返してくれた。


「秋……。それは反則だよ。すごいチートじゃない。それより、日本刀剣術って剣道でも習ってたの?」

「あー、まあ、そんなところだ」

「じゃあ、次は私だね」


=====

名前:アカリ=ナグモ

種族:人族

年齢:18

性別:女

能力:水属性魔法

=====


「私のは普通だねー」

「だな」


しかし、魔法か。こういうのは、わくわくするな。

俺の場合、全種類の魔法を取得しているから、全部試してみないと詳しい能力や力が分からないな。


「よし、魔法の実験をしていくか!」

「おー! それで、どの魔法からいく?」

「そうだな。まずは、属性魔法からいくか」




────────なるほどね。これだと、この世界の魔法はあまり発展はしてなさそうだな。

一通り試して詳しく分かったことをまとめていこう。

魔法は基本イメージで発動することが分かった。また、詠唱でイメージの補足をしても発動する。それを踏まえて説明していこう。

属性魔法は、世界の一般的な事象に干渉する魔法だな。これは、真髄まで辿り着くと自身の身体の性質をその属性に変化させることが出来る。

特殊魔法は、世界の概念的な事象に干渉し、世界の維持と発展を促す魔法だな。

創世魔法は正直に言ってやばい。能力と威力が他の魔法とは別次元過ぎる。これは、世界の理に干渉する魔法だ。これ、素でもやばいけど神髄に辿り着いたらまじでやばい。まあ、そうそう辿り着けないと思うけど。

これを、あかりにも説明する。


「へー、すごいね、魔法って。私も使ってみたい」



────ガサッ


何だっ!?

って、めちゃくちゃ綺麗な人が出て来たな。思わず見蕩れそうだ。


「……秋?」


ゾクッ!

ヒッ! あかりが何か怖い。背後に般若が見えるよ。


「何者……なの、あなた……達は」ドサッ


っておいおい、倒れたじゃないか。


「おい! 大丈夫か!?」

「……ねぇ、秋。この人、すごい熱。早く助けないと」


確かにすごい熱だ。症状を調べてみないと。

………………魔力病か。

いや、それよりも魔力病の処置の方が大事だな。幸い、俺の再生魔法で治せそうだな。一安心だ。



「これ綺麗……」

「そうだな。再生魔法は何回でも見れる。それより、この人、当分起きないだろうから、俺達の拠点でも作るか」

「いいね、楽しそう」


この人は、風属性魔法で運べばいいか。俺はもう、魔法は掌握したからな。あかりの丁度いい訓練になるだろ。


「あかり、丁度いいから、この人魔法で運んでくれ。いい訓練だ」

「分かった」


よし、俺は拠点にするのにいい場所を探すとしますか。こういう時、空間魔法が便利だよなー。周りの空間全部を把握出来るし。



お、もう少し森の奥に入った先に丁度よく開けた場所があるな。そこにログハウスでも建てるか。


「あかりー、小一時間程歩いた所に開けた場所があるんだけど、そこにログハウス建てねぇ?」

「ログハウス…………!」


────────おお! これは、すごいな。圧巻の一言に尽きるな。太陽の光で幻想的に輝く森の泉があるとは。中々いいじゃないか。ここにオシャレなログハウスを建てるとか贅沢だなー。

よし、そろそろ準備を始めるか。

まずは、周りの木々を風属性魔法で伐採してー、それから炎属性魔法で伐採した木々の水分を抜いて乾燥させねーと。これが面倒なんだよな。時間かかるし。……空間魔法も駆使して火力上げるか。

よし、終わったな。……うん、ちゃんと乾燥してる。

じゃあ、木材に加工していくか。いやー、魔法って超便利! あ、ちゃんと建築の知識はあるから、家を建てるのに関しては問題ないぞ。

後は、組み立てていくだけだな。今回はログハウスだから、丸太組構法を使う。ここは魔法があるから、重力魔法を使って組み立てる。……楽ちんだわー。

────立派なログハウスになったなぁ。


「すごいな。こんな所に住めるなんて」

「だなー。と、その女の人を家の中に寝かせよう。床しかないが、地面よりはましだろう」

「りょーかい」


────────寝かせたはいいが、まだ様子を見た方が良さそうだな。


「あかり。俺は、外の泉で水汲んでくるから、それまで看病頼むな」

「分かった」


さてと、その辺の適当な石ころを桶の形に錬成してっと。

これで、水汲みは大丈夫だな。後は、布が欲しいんだか、これは、俺のシャツを破って代用するか。


「あかり。女の人は大丈夫か?」

「うん、さっき、ようやく呼吸が安定してきたとこ。これなら明日の朝には目が覚めると思う」

「そうか」


これで、ようやく一安心だな。ま、俺達は夜の間もずっと看病し続けるけどな。俺達が寝ている時にぶり返して悪化したら元も子もないからな。念には念を入れるってやつだ。


────────朝だな。とりあえず女の人は悪化したりしなかったから、もうすぐ目が覚めるだろ。

俺の隣りでは、あかりがぐっすりと眠っている。昨日は、俺が看病するから寝てもらった。やっぱり、慣れない環境に来たからか、疲れていて、すぐにぐっすりと眠ってしまった。

拠点は確保出来て、水もあるからまだ大丈夫だが、食料が必要だな。俺もそろそろ腹が減って来たし。……後で、動物でも狩って来るか。


「ん……」

「お、起きたか、あかり」

「……ふぁぁ、秋。おはよー」

「ああ、おはよ」

「女の人はどうだった?」

「んー、特に問題ないかな。呼吸も正常だし、これならもうすぐ目が覚めると思うよ」

「そっか、よかった」

「う、うぅん……」


お、起きて来そうだな。


「そろそろ起きそうだね」

「だが、敵か味方か分からんから注意だけはしとけよ」

「分かった」


さて、いろいろ情報を聞き出さないとな。







魔法の詳細は後々説明しようと思っていたんですけど、秋が暴いてしまったんで、ここで大まかな部分を説明しちゃいますね!


・属性魔法

6種類ある一般的に普及している魔法。炎・水・風・土・氷・雷の属性が存在する。

世界の表面、つまり一般的な事象に干渉する魔法を属性化したもの。この属性魔法の真髄は、自身の身体の性質をその属性に変化させること。


・特殊魔法

7種類ある特別な魔法。1000万人に一人の確率でこの魔法を所持している。光・闇・召喚・治癒・錬成・幻影の力がある。

世界の概念的な事象に干渉し、世界の維持・発展を促す魔法。


・創世魔法

現代では、先祖返りか創世の時代から生きている者しかいない。空白・重力・霊魂・改変・生黎・再生・臨界の力がある。

世界の本質、つまり理に干渉する魔法。


はい、こんなものですかね。まあ、詳しくはまた、本編の途中で魔法の説明をするので、楽しみにしてて下さい!


では、また来週!!

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