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一般人?の普通で異常な日常  作者: 伊織
序章 始まりの兆し編
1/7

初めての────

初めまして、冬夏です。

ぜひ、楽しんで読んでください。感想やアドバイスなどを頂けるとありがたいです。




やあ、俺は鳥野(とりの) (あき)。24歳のサラリーマンだ。顔はフツメンだと思うけど、実際どうなんだろうな? まあ、感じ方は人それぞれだもんな。

そしてー、隣を歩いているのが、高校生の南雲(なぐも) あかりだ。えっと、確か1年程前に同級生に乱暴されそうになっているところを助けたんだよな。それからというもの、いつも休日に一緒に遊んだり、買い物に行ったりしている。買い物は楽しいからいいけど、こう何か……精神的に疲れるよな。

それに比べて、家で遊ぶゲームとか読書はいいぞ? 何て言ったって現実を忘れて楽しめるからな! ……まあ、現実逃避とも言うが。


「んで、今日はどこに行くんだ?」

「今日はショッピングモールに行くの。欲しい小物があるからね」


あ、そういえば、今日はゲームの新作の発売日だったな。


「あ、あかりの用が終わったら本屋とゲーム屋に寄っていいか?」

「うん、いいけど。何かあるの?」

「ああ、俺が読んでる本の新刊が出てるし、ゲームは前から二人で楽しみにしてただろ?」

「あっ、そっか。今日発売日だったね。やっと出来ね!」


さてさて、やっとショッピングモールに着きましたよ。まずは、あかりの買い物に付き合うとしますかね。


「ねぇ、この置き物可愛くない?」

「ああ、そうだな。あかり、そういうの合いそうだな」

「ふふっ、ありがと!」


それから、あかりは雑貨や服、アクセサリーのお店をたらい回しに見て回った。……疲れた。休みたい。なんで毎回そんなに見て回れるんだ? 俺はしんどくてしょうがねーんだけど。


「あっちのお店も見てみよ!」


うげ、まだ見んのかよ。

この日、俺は改めて女は怖いと思った。

いや、だってさ? 1軒見終わるごとに、こっち向いて笑顔で次行こって言うんだぞ? 俺には、悪魔の笑みに見えたな。ホント、いっつもは可愛い笑顔なのに買い物の時だけ強かになるんだからなぁ。女性って不思議な生き物だ。

さて、次は俺の目的の場所に行くか。まずは本屋からだな。


お、あったあった。この本は面白いからなー。人気あるし。


「あ、秋。その本、読み終わったら私にも貸して?」

「いいぞー、この本は面白いもんなー」


よし、次は俺の本命があるゲーム屋に行くぞ!

今日は待ちに待ったあの超人気作モン〇ンの発売日だからな。いやー、やっとって感じだな。前作から3年くらい経ってるからなー。予約の券もバッチリだぜ。あ、このゲームあかりもするから、2つ券買ってるんだよねー。


「やっと、このゲームの新作出来るねー!今日はオールだね」

「だな。最初の面倒なところはさっさと終わらせて大物を狩りにいかないとな。それこそがこのゲームの醍醐味だろ」

「ねー」

「後は、このゲームが出来るゲーム機器を買わねーとな。あかりのは、誕生日プレゼントとして買ってやるからな」

「うん、ありがと」



「よし、買う物は買ったし、そろそろ帰るか」

「そうしよっか」


今日はゲーム三昧で、明日絶対寝不足になるな。月曜からの仕事に響かないといいんだが。ま、仕事よりゲーム優先!



~~~~~



腹減ったなぁ。今日は、あかりもいることだしどっかその辺で食べて帰るか。


「丁度いい時間だし、ファミリーレストランで晩飯食って帰るか? 奢ってやるぞ」

「え? いいの?」

「ああ、いいぞ」

「やった……!」



ふぅ〜、いやー、美味かった。やっぱ、ファミリーレストランは安くていいよなー。ドリアとかハンバーグも美味いし。


「ねぇ、秋」

「何だ?」

「今日、秋の家に泊まってもいい?」


……………………はい? 今何て言った? この人は。


「すまん、もう一度言ってくれ」

「だ、だから、秋の家に泊まってもいい? 何度も言わせないで!」


聞き間違いじゃなかったのか。んー、ま、いっか。

ふぅー、今夜は、理性を保つのが大変そうだなぁ。ま、ゲームしてたらそんな気にならなくなるだろ。


「……んー、分かった。いいぞ」

「本当? ありがと!」


はぁ…………一応、覚悟決めとくか……。



~~~~~



家に帰り、シャワーを浴びた後、俺達は今日発売されたゲームに勤しんでいた。


「秋、罠設置するから敵の気引いといてくれる?」

「分かった、任せろ」


いやー、やっぱモ〇ハン楽しいわー。俺的には、純粋に楽しいってのもあるけど、個人戦闘とか少人数精鋭戦闘とかの見本にもなるからなー。武器とか防具もかっこいいし。男のロマンだよな。


「よし、勝ったな」

「うん、これでやっと欲しい武器作れる」



もう2時か。そろそろ寝ないと、明日起きられないな。


「そろそろ寝るぞー」

「……」

「ん? どした?」

「あ、あのね、私、秋のこと好きなの! 一年前、乱暴されそうになった時に助けてくれてから、休日一緒に過ごすようになって、あなたを知っていって、いつの間にか好きになってた。だから……」

「そうか……。俺も今まで言い出せなかったが、あかりのことが好きだ」

「……わ、私ね? 今日、一生懸命勇気出したの。だから、断られたらどうしようかって不安になって」

「うん、うん。ごめんな。俺が勇気ないせいで。これからは、頑張るから」


そして、俺は覚悟を決めてあかりに告げる。


「あかり、俺と結婚を前提に付き合ってください!」

「………うんっ!」


あかりは嬉し涙を流しながら、笑って喜んでくれた。

うん、あかりが勇気を出してくれてよかった。これからは、精一杯、あかりのことを幸せにしていこう。


「そ、それでね? 秋」

「ん?」

「今日、私、大丈夫な日なの。だから、ね? お願い、して……」


頬を赤らめて潤んだ目で見つめるなんて、ずるいなぁ。そこまでされたら断れねーわ。

しかも、パジャマは俺のシャツを羽織ってるからぶかぶかでいろいろ際どいし、理性が崩壊寸前だわ。でも、優しくしないとな。


「分かった……」

「うん、きて……」


そして、俺達はその夜、一つとなった。

一週間に一度、土曜日の6時に投稿したいと思います。

これからもよろしくね!

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