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世にも奇妙な将棋の話  作者: 時雨丹波
4/5

第三章

裏で誰かが賭けていたかは分からない。巷でもトトカルチョ的なことをしていた輩もいただろう。あるブックメーカーの藤江の勝ちのオッズは1.1倍との噂もあった。

マスコミメディアが藤江の勝ちを信じて疑わず新しいスターの昇級の瞬間をこぞって撮ろうと殺到したのは自然だった。

それが、、、崩れた。

深夜まで及んだその将棋

藤江聡太 対 孤爪竜生

C級2組順位戦第十回線 結果

孤爪○藤江●


「嘘だろ、、」誰からともなくそんな言葉が控室では漏れた。競馬には絶対は無いからとても出来ないが、今日の藤江になら全財産賭けても良いなどと言う競馬好きの棋士もそのひとりだっただろう。

不思議な将棋だった。

序盤から作戦勝ちしてじわじわと寄せの網を絞り誰しもが藤江の勝ち筋に入ったと思ったその時に、不思議な手が出た。

その手は形勢判断用の最新ソフト『OMEGA』でも候補には上がっていなかった。パソコンの候補手欄が数秒間真っ白になったという。

しかし、その手を境に藤江の表情が明らかに変わり次第に歪んでいった。

そして、午前0時45分を越え持ち時間を使い果たしてストップウォッチで秒を読まれる中、「負けました」の敗北の意思表示の言葉が藤江の口から絞り出すように漏れい出たときのモニターを見守っていたギャラリーのポカンとした顔が笑えた。

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