おっさんとおしおき
草食系だからと言って女性に興味がないのか、と聞かれれば答えはNOだ。
あくまで人と関わるプロセスの中で自分から起こしたアクションを否定されるのが嫌なだけ。
その先には二つの道がある。
無抵抗な相手を凌辱するか。
自分を傷つけそうにない幼女を愛でるか。
そしてその先にあるのはどちらも国家権力と言う名の牢獄である。
「むー! むー!」
今、俺の部屋のベッドには縄で縛られた少女が転がっている。
目隠しをされて猿轡を噛まされた姿……うむ、顔には出せないが本当はこういうの大好きだ。
このシチュエーションを想像した事がないと言えば嘘になるが、まさか現実にやってくる日が来るとは思わなかった。
「おしおきだな……」
やむを得ない事情があったにしろ、なかったにしろ彼女は自らのスキルを使い、契約主である俺に対して危害を加えた。
顔をひっぱたくような直接的な攻撃は俺に還元されてしまう。だがなぁなぁで済ませる訳にはいかない。獣使いはナメラレたら終わりなのだ。
「どれ……」
「むぐぉー! むぐぉー!」
顔を近づけて匂いを嗅ぐと、彼女はエビみたいにどったんばったん体をのけぞらせて暴れた。
「おつぎは……」
「もっ!? も…も…も……!?」
俺が太ももに指を這わせてツツーと滑らすと、彼女はビクっと反応して恐怖に体を縮こませた。
「こうだぁぁぁぁぁぁ!!!!」
突然俺はガシッっと腰の両側を掴むと全力でこちょこちょとくすぐりだした。
「もぁぁぁぁぁあ!? も、もっへ! もっへむははい! もへひひょっひょひょ! もへひひょっひょひょぉ!!!」
「うるさい!! くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!」
深夜の宿屋に俺達の絶叫が鳴り響き…
俺たちは苦情を受けた宿屋の主人から部屋を追い出された。




