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おっさんと童貞のサガ

なんやかんやあって俺達は街に着いた。

だがここで問題が一つ発生する。

俺達の全財産は馬と共に走り去ってしまった。

街に入るための通行料が払えない。

ただでさえ中年のおっさんと

全裸にローブの少女と言う組み合わせはデンジャラスなのだ。

ちょっとでも事情聴取されれば一発でアウトだろう。


「私にお任せください。」

ここでヘルメスちゃんから作戦の説明が行われる。

なんでも隠密用の闇魔法で気配を消せば

誰かの後ろについてすす~っと気付かれずに通れるとの事だ。

だがここで問題になるのがおっさんの存在である。

隠密系の術は基本的に本人にしか効果がない。

じゃあ先にヘルメスちゃんだけ入ってもらって

中で手銭を調達してもらおうかと思ったのだが…


「ちょ、ヘルメスちゃん。流石にこれは…」

「し、静かにしてください! 私だって恥ずかしいんですから…」

今俺がどこにいるかと言うとヘルメスちゃんのローブの中である。

しかも何をトチ狂ったか俺の方が身長があるのに

後ろ側に二人羽織ってしまったもんだから目の前に全裸なのである。

構図的にはヘルメスちゃんが通常の人間形態で

俺がケンタウロスの胴体と後ろ脚みたいなポジションである。

あまりにも前のめり過ぎる体勢はヘルメスちゃんの腰に掴まる事を強いられ、

しかも前が全く見えないもんだから

立ち止まる度に鼻先がお尻にダイブしてしまうのである。


「ご、ごめ…」

「喋らないで! いきが、息があたって…!」

ヘルメスちゃんが口を手で塞いで

声を出さないように必死に耐えてるのが伝わってくる。

悪いとは思いつつも興奮して鼻息が荒くなる。

だって近すぎるやんけ。

こんなん童貞じゃなくても近すぎるやんけ!!

「…サイッテー…」

心の奥底から名状したがい何ものかが訴えてくる。

いや、元はと言えば君が全財産リリースしたのが原因だからね?

だからもう本当にありがとうございました!


なんやかんやあって俺たちは門を通り抜けた。

手早く移動して周囲に人がいない事を確認、ドッキングを解除する。

「ハァ…ハァ…」

俺はぐったりと床に身を投げ出す。

「ハァ…ハァ…」

ヘルメスちゃんは胸を抱えてうずくまっている。

すっくとヘルメスちゃんが立ち上がった。

キッ!と涙を飛ばしきつい眼差しを向けて

パァン!

頬に強烈なビンタ。綺麗なモミジが咲いた。

閲覧数0件だったらどうしようかと思ったんですけど

PV130以上あった上に

どなたかブックマークしてくれた方がいたみたいで本当に嬉しいです!

読んだけどつまらないってのは相手には無駄な時間とらせちゃって悪いんですけどまだ全然幸せ。

誰にも読まれずに捨てられちゃうってのは本当に悲しいですよね。

これを励みに頑張って続き投稿していきますんで応援よろしくお願いします!

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