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反出生主義  作者: 西内
3/4

1の幸せを得るために10の苦労を強いられる。

たとえば

働く気もないのに志望動機を考える。社会に出なければならないので、本当に仕方なく。嘘つきまくってダラダラ働いて、会社にも失礼だと思う。



たとえば

①「自殺するな」("とりあえず"とめよう。死なずにいいことがあれば俺のおかげ)

②「不幸は全て自己責任」(被害者意識が強い。考え方次第。お前の努力が足りないだけ。自分だけ不幸だと思うなよ。俺はもっと大変で例えば…)

以下①→②ループ。


たとえば

この世とあの世が交信できない最大の悲劇は、死者が腐敗したこの世からおさらばできた悦びを、生者に伝えられないこと


たとえば

気が付いたらこの世に生まれていて、親という人物に躾として怒られ続けて、言われるがまま学校に通わされて、次から次へとアレやれコレやれ、渋々勉強もして、趣味や特技や友人は積極的に作らねばならず…何となく突然発生した人生に文句を付ければ「せっかく生んでもらっておいて」と糾弾されて…、



たとえば

わけのわからない人生に順応できて、しかも疑問にも思わない人が羨ましい


たとえば

労働時間の基本が8時間は長いです。準備や通勤に2時間とられるので、結局10時間は仕事関係に費やしています。実際に働いて思うのですが、4~6時間ほどで疲れて集中力が失われますのであとの数時間は効率が落ちている


たとえば

貧困、家庭不和だったので家族旅行の経験は皆無。海外旅行や母親と買い物しに遠出した話なんてピンと来ないし、もっとセレブな人たちの世界だと思っていたけど、よく話に聞くのでショックを受けている。しかも旅行経験がないことで視野が狭い、つまらない人だね。お金貯めれば?などと責められる始末。


たとえば

大きくなると生まれの環境が違うことに悩まされる。例えば高校に進学せず働いた、大学に行けなかった、服や持ち物が質素すぎることについて、


全ては家庭不和と実家の貧困が始まりですが、どんなに哀れんでいてもきっと、努力不足だと思われる



たとえば

病や虚弱で4時間労働が限界→正社員は無理、非正規で→保証なし、低賃金→医療費や生活費で困窮→QOLの低下→食生活悪化、暖房冷房節約しすぎでさらに不健康に→仕事休みがちになりさらに低賃金→…


生活保護という選択肢は実質ない

プライドではなく罪悪感からそうなる。


たとえば

罪悪感とプライドの違いについて、実はない。


プライドがあることに対して罪を感じ

罪を感じる不公平感から、プライドが正当化されて、また罪を感じる。そのループに陥り、無限に罪悪感が積み増される。パニック障害。あるいは罪人感から、社会不安障害。外出恐怖症になる



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