7話 従弟と同僚
「あや、あまり動かないでよ」
「だって、痛いって香鈴!」
あや付きの侍女、香鈴はあやと年も近く二人だけのときは呼び捨てで呼ばせることに成功した。
その気さくさも手伝って、あやと香鈴は仲がいい。
その香鈴に長く伸びた髪を梳かしてもらうのも、毎朝の日課。
「だから自分でやるって言ってるのに」
「あやに任せたら適当に終わらすに決まってるでしょ?!」
「……せめてひっつめるのはヤメテ」
「きこえませーん!」
がっくりと肩を落とすあやは当初、香鈴に避けられていた感があり、嫌われたくないという思いが今も強く言えない原因だ。
あやのお得意のおせおせ攻撃で直ぐに仲良くはなれたのだから問題はないのだが、物事には因果というものがある。
なにが原因だったかと言われればやっぱりあれかな、あの質問が不味かったのかな。
今更その時の事を蒸し返すことはしないが、あやには思い当たるものがあった。
「あの、惇兄ってどういう人?」
それは自己紹介を済ませた後の、一番初めの質問だった。
どうにも気になっていて、友好的だった香鈴なら答えてくれるのではないかと、甘い考えを持ったのがいけなかった。
花の顔と言うに相応しい笑顔がぴしりと固まった音を確かに聞いた。
香鈴は教えてくれはしたけれども、その声は冷ややかだった。
呆れられるのを覚悟で本人に聞けばよかったなんて、後悔しても遅い。
夏侯惇が魏の軍人であることはなんとなくわかっていたが、こんな邸を持つ身分とは何ぞや、と思うのは当然の話。
もしかして本当に高官だったりして。
あやとしては例え夏侯惇がどんな身分でも構わなかったのだが、ここまでの暮らしを保証される地位が一体どれくらいか、知ることが出来たなら魏の国力を知る一端になるのではと好奇心があった。
今更お偉い人ですと言われても、長旅ですでにがっちり築かれている関係は簡単には崩せない。
でもまさか夏侯惇があの曹操の筆頭武将にして片腕なんて立場だとは思わなかった。
曹操の夏侯惇に対する信頼は相当なものだそうで、彼は自他共に認める曹操に一番近い人間だという。
自分でいう祁央のようなものだろうか。
そんな大人物なら、そりゃ聞き覚えもあるわなぁ。
夏侯惇と会ったときに感じた既視感の正体はどうやら白父に叩き込まれていた教育の賜物だったらしい。
「…ていうか、魏の筆頭武将の名前を忘れてる自分ってどうよ。」
今となって考えてみれば、夏侯惇なんて名前の魏の武将、というヒントがあって何故気付かなかったのかと、頭の出来を恨む気にもなれずただ脱力するしかない。
「あや、今日こそは着飾ってもらいますからね」
そう、夏侯惇がそんな立場だからこんなことになる。
「何ため息なんか付いてるんです?そうしたいのはこっちのほうです」
香鈴が髪を梳かし終えた気配に後ろを振り返ってみると、香鈴は扉に向かって指を鳴らした。
「げ、マジで!?…ほんっと勘弁してよ」
「あや!いい怪訝諦めなさいよ、夏侯惇様に恥をかかせたいの?!」
「そんなわけないけど!それとこれは別!」
次々に入ってくる侍女が手に持っている煌びやかな衣装はあやにはもはや服とは言えない。
服に続いて運ばれてきた装飾品にげんなりとしてあやは心底ため息を付いた。
美しいものは嫌いではないが、むしろ学生として平凡な毎日を送っていた時はお小遣いの使い道といったらほとんどが見た目のための服やら小物やらだったのだから、どちらかといえば好きと言えるかもしれない。
しかしそれにも自分の好みというものがあって、それを侵害されることはなかった。
そこが今と昔の大きな違いだ。
見てる分にはいいのよ、見てる分には…。
「あたし、どっちかというと、こんなの着てたほうが恥をかかせる気がするわ」
そう、絶対転ぶ。
これはこの三年で実証済み。
何度も同じ事を繰り返すうちに右近・左近は早々に、しまいには祁央と白父も何も言わなくなった。
口うるさく言われるのはいやだったが、何も言われなくなるとそれはそれで見捨てられたような気がして暫く落ち込んだものだ。
「とにかく!中身がばれない様に、ばれてもそれが許される位に外見だけは完璧に整えるのよ!所詮男は外見!外見さえ良ければ多少のことは見逃してくれるわ!!」
「香鈴…それってあたしにも彼らにも大分失礼だと思うんですけど…」
「と・に・か・く!今日は夏侯淵様、徐晃様、曹仁様がいらっしゃるんだから気合を入れるわよ!!」
「「「はい!」」」
あやは諦めてため息を付いた。
夏侯惇もよく吐くが、今日は自分も夏侯惇に負けてないと密かに思う。
夏侯惇は遅々として進まない書類の山をイライラと見つめる。
何で今日に限ってこんなに裁可が必要な書簡があるのか。
いつもは整然としている夏侯惇の執務机には採択を待っている書簡や広げられたままに放置された資料が散乱している。
これは孟徳の陰謀か。
その可能性が否定できないどころか、かなり高いことに頭痛を感じて夏侯惇は呻く。
噂には敏感な曹操のことだから今日夏侯惇邸で宴が開かれるということを知らないはずがない。
多分、それが気に入らないのだろう。
だからといって君主である曹操を一武将の家に招くわけにはいかない。
…大人げないぞ孟徳!
夏侯惇はまたため息を吐く。
きっと曹操もわかって嫌がらせをしているのだろう。
大体俺だってやりたくてやってるわけじゃない。
「あいつらはただ酒を飲む口実と俺をからかう口実が欲しいだけだ」
無理やり日時を指定され酒を忘れるなと一方的に押し付けられた宴だ。
勿論そんな奴らのために立派な宴など催してやるつもりはなく、家のものには適当にやれと指示しておいた。
「どうせ目的はあやだろう」
呟いて今頃侍女たちに着せ替え人形にされているだろうあやの姿を思い浮かべる。
動き易さを第一に考えるあやからすれば、ひらひらした服をとっかえひっかえされるのも、それを長時間着ているのも苦痛以外の何物でもないに違いない。
しかし哀れに思いつつもあやの正装に興味があるのは確か。
あいつらに見せるのは勿体無いな。
せめて主催者の俺が一番に見れるのが救いか。
あやの容姿が比較的整っているのに気付いたのは実は最近のことだ。
旅の間は砂だらけでしかも言い合いばかりで美醜なんて気にしている余裕はなかった。
それはある意味幸いなことだった、と夏侯惇は困ったように頭を掻く。
夏侯惇があやに美を見出したその日、彼女は珍しく侍女が用意した丈の長い、薄紅の美しい衣を着ていた。
後になって聞いてみれば、色が気に入ったから着たのだと笑っていた。
恥ずかしながらあやを探して中庭で彼女を見つけたとき、天女か花の精を見たのかと目を見張ってしまった。
咲き誇る花と散る花びらの中に立つあやはそれくらいに美しかった。
しかしそれと同時に不安になった。
今にも消えてしまいそうな雰囲気が、いつかの夜、月下で見た彼女と重なって、夏侯惇が咄嗟にした行動はあの時と同じだった。
「惇兄、帰ってきてたの?」
おかえりと、影なく笑う彼女に危うい雰囲気はない。
けれど掴んだ手首は熱く、彼女の存在を確かめられた気がして夏侯惇はほっと息をついた。
「突然どうしたの?」
返事はなくあやの頭を抱え込んだまま益々強く抱き寄せる夏侯惇に、あやはそれ以上何も言わず、落ち着かせるように穏やかに夏侯惇の背を叩いた。
その一定のリズムが心地よく、夏侯惇は長い間あやを抱きしめていた。
あやはいつも明るく時には憎まれ口を叩く、生意気でしかし憎めない娘で、自分にとって大切な存在だということは自覚している。
しかし時々あやは不安になる目をしてどこか遠くを見た。
そういう時、何かざわりと心の奥底で揺れるのを感じる。
それは不安や焦燥に似たもので、そんな時夏侯惇は時間の許す限りあやの傍にいた。
そんなある日のことだった。
夏侯淵が夏侯惇邸にきたのは。
「惇兄!どこだ~!?」
どすどすと騒がしい足音と大音声が夏侯惇邸に響き渡る。
ついぞ静かだった夏侯惇邸はあやがやってきてから、明るい声が響くようになったが、それを遥かに越えてあやの鼓膜を震わせる。
思わず口遊んでいた歌を止めて扉を振り返ってしまう。
今まで心地よさそうに転寝をしながらあやの歌声を聴いていた夏侯惇はのっそりと不機嫌そうに起き上がって、警戒もなしに扉に近づく。
足音がこちらに向かってくるのを聞いて、あやはどうやら出迎えに行ったらしいと判じた。
家の者の取次ぎもなしに夏侯惇の部屋があるここまで来ることができるのだからかなり親しい仲に違いない。
惇兄って言ってたし。
元祖はこの人なのかな。
誰かが惇兄と、夏侯惇を呼んでいると聞いてあやもそう呼んでいるのだから、当然そう呼んでいる本人がいるはずだ。
あやは座ったままでは失礼かと席を立つ。
今更自分の部屋に引っ込むのには廊下を通らなければならず、どうせ対面するのだからここで出迎えて挨拶をしてから出て行ったほうがいいだろう。
「惇兄、いるかぁ!?」
扉の前で声をかけることなく、そう言いながら夏侯惇の部屋にずかずかと入ってきたのは、厳つい大男だった。
何でこっちの人ってこう大きいのかしら…。
高さは夏侯惇だが横幅は彼のほうが勝っている。
どちらにしてもあや的には見上げなければ視線が合わない。
「お、惇兄!噂聞いたんだけどよ、女囲ってるってホントか?!」
もう少し静かに出来ないのかと文句を垂れていた夏侯惇の小言は綺麗に無視して、彼は見た目よりは取っ付きやすい喋り方をして、その内容でもって夏侯惇とあやを固めた。
それはもしかしなくても自分のことだろうか。
あやは困惑顔で夏侯惇を見る。
夏侯惇の横顔は思いもよらないことを聞いたような驚愕に彩られていた。
青天の霹靂だと表情が語っている。
確かに惇兄、そういう系の噂とか疎そう。
だが心当たりはあやしかないのだろう。
複雑な顔のままあやと目を合わせる。
微妙な心情を二人で共有していることに安心して、あやは夏侯惇に笑いかけようとしたが、男の言葉に再びフリーズさせられた。
あやは「様」付けされるより怖い呼び方があったのかと顔を引きつらせる。
「いや~、部下と惇兄も遂に身を固める決心したかって話してて。で、どこよ、その未来の夏侯夫人は」
「「か、夏侯夫人!?」」
思わず悲鳴のような声が漏れたのは仕方がないと思う。
微妙にユニゾンで聞こえてきたのは夏侯惇の声かもしれない。
「お?お前さんが噂の娘か!」
声を上げたことで男に気付かれたあやは向けられた目線に一瞬怯む。
今すぐここを逃げ出したい。居た堪れない!!
ひぇ!こっち来ないで!!
口に出せないまま、ほとんど壁際に立っていたあやは無意識に後退るが、すぐに壁にぶち当たる。
「…若いな。今までと大分毛色が違うが、ま、それが恋愛の不思議ってもんだ。」
何だか夏侯惇のこれまでの恋愛遍歴を考えてしまう台詞があったが、それよりもこんな男に男女の仲を語られたことが無性に恥かしい。
今すぐ肌を掻き毟りたいくらいに。
「俺は夏侯淵と言う。」
「は、あや…です」
「惇兄は俺の大事な従兄だ、宜しく頼んだぞ!」
よろしくされても困りますとは言えず、夏侯淵に頭を笑いながら捏ね繰り回される。
夏侯淵の手は大きく、撫でられるたびに頭が揺れた。
「淵、あやを離してやれ」
さすがに目が回ってきた頃、夏侯惇が我に返ったのか、夏侯淵を止めてくれた。
「お?すまん、すまん。しかし随分と細いな…、こんなことでは元気な子が産めんぞ、もっと食って力を付けろよ」
「ちょ、産まないわよー!?惇兄早くこの誤解どうにかしてよ!!!」
遂に我慢の限界が来たのか、あやが叫んで体をかきむしる。
何であたしが子供を産むなんて話になってるの!?
しかも人からそんなこといわれるなんて!!
この地に降り立ってから早三年。
しかしあやの根本は故郷にある。
つまりは結婚など遠い未来の話でしかなかった。
「あ~、淵。何か誤解があるようだが、あやは…」
こんな場面で曹操からの気紛れな命令で連れ帰ったとある組織の幹部の身内だ、とは言えず夏侯惇は言い淀む。
最近は情報収集のために連れ帰ったという当初の目的を忘れていたが、夏侯惇はそれでもいいと思っていた。
曹操は現地で集めた話や道中あやから聞き及んだ話を報告書にしたためてから何も言ってこない。
玄鳥族であることがそう問題にならないなら、このまま傍に置いておくのも悪くはないと、むしろそうしようと思っていた。
「…先日某地に出向いた時に偶然会った腕のいい語り部で、頼んでここまで来てもらったんだ。こっちから願って留まってもらってるのをそう誤解されたのでは堪らないだろう。」
真実ではあるが全てではない、長い言い訳をするのをあやはまだ体中を掻き毟りながら聞いていた。
正直っぽい夏侯惇がさらりといったところは真実味が増して聞こえるが、その前にすでに考えるように口上が止まっている。
しかも話の中身はあまり夏侯淵の言ったことを否定していない。
これじゃまるで、地方からお持ち帰りしてきましたって言ってるみたいじゃない。
「ほうほう、惇兄もやるな。ま、何も言うな。わかってる、他の奴らにはそう言っておこう。」
やはり夏侯淵もそう解釈したようだったが、何かしらの事情で表向きの理由が必要なのだろうと、頷く。
実際女性関係で夏侯淵にもそういった経験がある。
ここは二人のために固く口を噤んでおくのが吉と判断し、がははと笑う。
あやはがっくりと肩を落とし、もうそんな噂がこれ以上広まらなければいいや、という気分だった。
夏侯淵は見る限り義理には固そうだし、もし同じことを聞かれたなら今度からは彼が心の中でどう思っていようと、夏侯惇の言い訳以外を話すことはないだろう。
あやが諦めたことに気が付いたのか夏侯惇が済まなさそうにあやを見ている。
きっと自分以外は中々見ることの叶わないだろうその表情に和んで、あやはもういいのだと、笑顔で返した。
その後、三人で共にしばし歓談をして、あやが本当に語り部だと知った夏侯淵と物語の続きをせがむ夏侯惇の相手をして、楽しい午後を過ごした。
子供のような顔で物語をせがむ夏侯惇を珍しいものでも見るように夏侯淵が見ていたのには本人は気付いていなかったようだが、その後度々あやの語りを聞くために夏侯惇邸に訪れる夏侯淵もやっぱり従兄弟だなんて思ってしまうくらいには夏侯惇に似ていた。
夏侯淵が訪れるようになって、あやが嬉しそうなのはよかったが、夏侯淵が庭に咲いていた見事な桃の木を見て、宴を開こうと言い出したのにはまいった。
夏侯淵のことだからその場限りの思い付きだろうと流したのも悪かった。
もし本当にやるにしても、あの状況では夏侯淵と夏侯惇、そしてあや、三人の身内だけの気楽なものだと思うに決まっている。
なのに登城した夏侯惇の姿を見つけ、いつも通りに近寄ってきた夏侯淵が陽気に言ったのだ。
「惇兄、例の宴、次の満月でよかったかな」
「…ああ、そういえばそんなことも言っていたか」
少々考え込んで先日夏侯淵が邸に来たときに言っていたことを思い出して夏侯惇が頷く。
本気だったのかと。
「惇兄~、忘れてもらっちゃこまるぜー?」
「ああ、わかった。用意しておこう」
苦笑しながら承知したのは、三人なら断る理由もなかったからだ。
「おう、曹仁と徐晃も楽しみにしてるっつってたからな!俺も楽しみだぜ」
どすどすと背を向けて去っていく夏侯淵の背を見つめながら、夏侯惇が状況を把握したのは彼の姿が廊下から消えてからだった。
最近不意打ちが多く、それに対する反応が遅れがちなのは年のせいだろうか。
今更、自分がやったのでなくとも自分の名前で招待したものを反故にするわけにはいかない。
夏侯惇はまたため息をついた。
夏侯惇は一向に進まない事務仕事をもはや放棄して、筆を置く。
日が沈んでいくのがどことなくやる気を削いだ。
「帰るか…」
あまり遅くなると勝手に踏み込んだ夏侯淵あたりに先にあやの晴れ姿を見られてしまいそうだ。
家主の特権は放棄するのは惜しい。
「夏侯惇殿、今からお帰りで?」
「徐晃」
「私もちょうど一段落付いたところでして、こちらの様子を伺いに参った次第」
「そうか、ではよければ共に行くか。」
「是非に」
同僚である徐晃は実直な武将で、信用のおける人間だ。
宴を開くにしても夏侯淵が誘ったのが徐晃と曹仁の二人で良かったのかもしれない。
この二人ならあやの歌を聞きながら静かに酒を傾けることも出来るだろう。
「しかし宜しかったのですか?」
「うむ?」
「いえ、今回の件です。どうも夏侯淵殿の先走り感が拭えないので。私としては楽しみでしたが、迷惑ではなかったかと」
「はは、まあそうかもしれんが、たまにはこうしてお前たちと飲むのもいいだろう」
「そう言って頂けると気が楽でございますな」
穏やかに笑う徐晃の人の良さに久方ぶりに和んで、夏侯惇は邸の方角を眺める。
もう直ぐあの桃の木が見えてくるだろう。
「実は密かに楽しみにしていたのですよ。私などは噂の姫に会えるという事で皆に羨ましがられましてね。」
そう言った徐晃に不意打ちされた夏侯惇は思わず噴出して馬の上に突っ伏す。
「な、な、な!徐晃殿!?」
聞き捨てならない言葉が聞こえて夏侯惇は動揺に震えながら、否定しようと口を開く。
噂の姫とは!?まさか例の俺の愛人の話ではないだろうな!いや、それよりも!
姫!?
何故あやが姫などということになっておるのだ!これから顔を合わせるというのに徐晃にそんな先入観があるとは迂闊!!あいつには荷が勝ちすぎるぞ!
あやが姫などというガラではないことは夏侯惇が一番良く知っている。
目前の邸から覗く立派な桃の木を目に入れて、夏侯惇はこの先の展開を思いやって、今日、これまでのところ一番深いため息を付いた。
夏侯夫人、そんな呼称ないですね。敢えて言うなら響夫人ですかね?
わかりやすくって事でご勘弁を。